妹尾河童のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
戦争激化から終戦、そして周囲が激変していく様子に戸惑うHの下巻。
この時代の中学生はしっかりしているなぁ。
Hもそうですが、射撃部先輩・杉田さんが終戦を冷静に受け止め、銃の管理を任された身として何をすべきかを考え遂行しようとする姿勢はもう尊敬します。
こんな感想、小学生のころ読んだ時は抱えていなかったなぁ。
その頃は私も中学生になったらこんな風になるとでも思ってたのかな…w
二中の面々は先輩だけでなく先生もいろんな人がいるので読んでいておもしろかった。
田森教官の変貌ぶりはびっくりしたけど…w
後半、Hが精神的に不安定になった際の父の対応が素晴らしかった。
父の反応を見て、自分を客観的に見つめられるようになるHも流石です。
空襲で焼けてしまったミシンを修繕するシーンが素敵だったので、映画でどんな映像になっているのか楽しみ。
2013/08/10-12 -
Posted by ブクログ
これ、自伝小説?
筆者の子供のころのエピソードがこれでもかという形で語られる小説?エッセー?
ほとんどの漢字にルビがふられていて、読みやすいような読みにくいような本になっています(笑)
さて、上巻では戦前と戦中のエピソードが語られています。
戦前の人々の暮らしや戦争が始まってからの様子が赤裸々に語られると同時に、主人公Hの好奇心旺盛な思考、行動が描かれています。
しかし、何よりも驚きは少年Hではなく、その父親。父親の語るメッセージは、あまりに冷静で的を射ています。こんな父親はいないでしょう!!
ということで、感動するような物語ではなく、少年Hが感じたこと、経験したことを生き生きとと語る小説でした。
どちらかというと苦手... -
Posted by ブクログ
※全編通してのレビューです。
いつだったかのベストセラー。妹尾少年から見た戦前・戦中・戦後の世界を率直に述べたもの。上下巻あわせて1000ページ弱、字は大きいにしても、なかなかの文量ですな。また、妹尾さん曰く「少年少女にも読んでほしいという思い」があるようで、ほぼ総ルビに近い形での出版とは恐れ入ります。
残念ながら、もはや「少年少女」としての視点を持つことはできないのですが、高校で日本史を受講していた身からすると面白いところも多かったです。自分がある程度、太平洋戦争らへんを俯瞰できるからこそ、それぞれの記述が何を言いたいのかがわかる、という面白さがありましたねー。戦時中のアレコレを知るためには使える書籍かと思います。
それから、妹尾少年のシャカリキっぷりあふれる姿勢に学ぶ部分もあります。「少年少女」が読んで、この積極性を、少しでも身に付けてくれたらいいですね。
ただし、山中恒さんの批判本なんかを代表に、本書の問題点が指摘されているのも事実。当然ながら、少しはフィクションも混ざっているよ! という気持ちを忘れずに。
【目次】
『少年H 上巻』
推薦の言葉 立花隆・澤地久枝・椎名誠
少年H
赤盤の兄ちゃん
タンバリン
オトコ姉ちゃん
ナイフとフォーク
二銭糊
(以下略。25見出し)
Hの家の周辺地図
Hの思い出の写真
Hのまんま 阿川佐和子
『少年H 下巻』
少年H
教練射撃部
血液型
実弾射撃
蛸壺
雑炊と疎開
(以下略。25見出し)
Hの家の周辺、戦災焼失図
「人生二十五年」の時代 井上ひさし
『少年H』の反響