妹尾河童のレビュー一覧

  • 少年H(上)

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    戦争中の生活を庶民の子供の目で書いてあるちょっといままでなかった本。結構新しい発見があって面白い(#^.^#)

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    2013年01月08日
  • 少年H(下)

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    下巻では、ますます日本の戦況が悪化し、神戸大空襲、終戦、それにつづく戦後の食糧難のなかで、自分の生きていく道を模索する少年Hの姿がえがかれています。

    自分たちの食べ物も不足している状況で、キリスト教の「愛」の教えを実践しようとする母と、それを受け入れることができず苦しむH、そんなHの激昂を静かに受け止める父の、三者三様のすがたに、自分だったらどのように振舞っていただろうかと考えさせられました。

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    2020年03月25日
  • 少年H(上)

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    太平洋戦争のころに神戸で少年時代を送った著者の自伝的小説です。

    洋服屋の父、クリスチャンの母、幼い妹、さらに学校の友人たちや近所の人びととの心温まる交流を中心に、軍国主義教育がしだいに強化されていくなかでも懐疑精神をうしなうことのなかった少年の姿をえがいています。

    ところで、本書の刊行後に、史実における誤りが含まれていることが、山中恒・山中典子『間違いだらけの少年H』(辺境社)によって明らかにされています。本書のストーリーが感動を呼ぶものであるだけに、アジテーションの書という批判を招く結果になったことは非常に残念だといわざるをえません。そういったこともあって、本書はイデオロギー的な文脈のな

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    2020年03月25日
  • 少年H(下)

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    ネタバレ

    最後がちょっと無理ある感じだったな・・・
    子供が学校の合鍵を作って学校に住んじゃうとか、無理っしょ。

    戦争の責任は誰にあるのか、と少年Hは考える。
    天皇はやはりきちんと謝罪したほうがいいんじゃないかなぁ。
    だって、天皇のために死ぬのが正当化されていたのだし、日本人にも他のアジアの人にもきちんと謝罪してほしい。

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    2016年04月25日
  • 少年H(上)

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    Hの育った環境とはあまりにも異なる為共感は出来ないが、Hの親父がマジかっこいいことだけは認める。戦前戦中にこんなリベラルな思想を維持するのは相当大変だったろう。余談だが、妹尾河童さんはよくこんなに昔の事を覚えてるなと感心した。

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    2015年09月28日
  • 少年H(上)

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    これ、自伝小説?
    筆者の子供のころのエピソードがこれでもかという形で語られる小説?エッセー?

    ほとんどの漢字にルビがふられていて、読みやすいような読みにくいような本になっています(笑)

    さて、上巻では戦前と戦中のエピソードが語られています。
    戦前の人々の暮らしや戦争が始まってからの様子が赤裸々に語られると同時に、主人公Hの好奇心旺盛な思考、行動が描かれています。

    しかし、何よりも驚きは少年Hではなく、その父親。父親の語るメッセージは、あまりに冷静で的を射ています。こんな父親はいないでしょう!!

    ということで、感動するような物語ではなく、少年Hが感じたこと、経験したことを生き生きとと語る

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    2015年09月05日
  • 少年H(上)

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    その時代の風景だけでなく匂いや空気まで感じられる作品。

    好きな俳優さんが出演していた映画の原作だったので遅ばせながら読みました。
    舞台が神戸と私が知っている土地であるのも大きいが知っている記憶のようにリアルに感じられる文章でした。
    下巻をまだ読んでいないので少年Hの日常にじわりと忍び寄る戦争がどのように描かれるか気になります。

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    2014年12月24日
  • 少年H(下)

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    いろいろな標語がでてきてびっくりします。

    月月火水木金金
    とか、
    ぜいたくは敵だ
    とか、
    戦争はよくないですね~。その思いに対して少年から青年への成長と同じくHの心の動きがなかなか面白かったです。

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    2014年03月06日
  • 少年H(上)

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    以前見た映画の原作。
    その時描かれていなかった部分も書いてあるかなと・・・。

    そして、戦争になっていくといろいろな不自由がやはりうまれてきますね~。
    H、頑張れって感じですね。

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    2014年03月03日
  • 少年H(上)

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    小説としては文章が拙い。
    ほぼ総ルビの表記も読み辛い。

    しかし内容は抜群に面白い。
    ある時代のある人間の少年時代を鮮やかに描いている。

    それを可能にするのは作者の記憶力。
    細かいところや心情まで、本当に良く覚えていて感心する。
    振り返ってみても自分の少年時代はおぼろげで・・・。
    やっぱり出来が違うんだなぁとしみじみ思う。

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    2014年02月15日
  • 少年H(上)

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    色々な人が指摘をしているが、当時の一市民では知りようもない機密が記されていたり、明らかに当時の人の感想とはかけ離れていたりという点はあるが、その点はフィクションと割り切れば、戦時下の青春を描いた物語としてはよくできていると思う。

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    2014年01月16日
  • 少年H(下)

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    平和ヘの幕開けになるまでの、政府に弄ばれた,普通の人々の生活が大変なものであったと知ることができた。

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    2013年10月02日
  • 少年H(下)

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    下巻は戦争が激しくなり、降伏、復興への道を歩む庶民の姿がみえる。

    終戦を境に豹変する大人たちをしり目に行動するH。
    本当にそこまで考えていたのかと考えさせられが、時代背景をつかむには面白い作品だったと思う。

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    2013年07月24日
  • 少年H(下)

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    一番大きな感想は「H頭良すぎ!引くわ!」だった。

    作品を通してHの視点で描かれる戦時中のあれこれは、どれも等身大で興味深く感じたが、同時に自意識を持ち、自分のやりたいことにまい進するH自身の生き方に強く共感した。

    時代の流れを感じると、大人たちに恐れずに質問し、情報通の友達を活用するH。
    作品中、止められてでも映画を見に行く場面が多いのも印象的だった。

    私は彼のように試行錯誤しようと考えたか?自分の能力を売り込み、鍛えようとしたか?
    作品そのもののストーリーよりも、H少年の姿に、自分を重ねて反省した。
    誰にでも勧められる本。

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    2013年07月20日
  • 少年H(上)

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    昭和初期の民衆目線のお話。

    クリスチャンの一家である視線が新鮮で面白かった。

    下巻は暗い内容が増えるんだろうな。

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    2013年07月16日
  • 少年H(上)

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    戦況の悪化、空襲、原爆投下、そして終戦とその混乱。戦争に人々は翻弄されていたのだなと思う。そして疑問に思う少年H。好奇心旺盛すぎだけど。子供の疑問ってこうだったのかもしれない。こんな日常が本当にあったんだと思うと、平和であることは本当に幸せなことだ。

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    2013年06月17日
  • 少年H(下)

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    少年の目から見た戦争。他の戦争の本とは違った目線で知ることができる。戦争のために生活の中から金属が減っていったり、使用する言葉が変化したり、文章の書き方が変わったり、様々な部分で強制・教養されていく。子供にとって、今まで普通だったことが日々変化していく生活になかなか受け入れがたく、疑問なことばかりだったんだろう。

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    2013年05月12日
  • 少年H(上)

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    ネタバレ

    少年Hが送った戦争時代の話。
    女兄ちゃんの死に方が衝撃的すぎて、小学生の私には相当来るものがあった。

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    2013年02月25日
  • 少年H(下)

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    戦争が終わったと同時に、世の中ががらっと変わってしまうことになかなか柔軟に対応できないH。ピュアだったんだろうな。

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    2013年05月25日
  • 少年H(上)

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    ※全編通してのレビューです。

     いつだったかのベストセラー。妹尾少年から見た戦前・戦中・戦後の世界を率直に述べたもの。上下巻あわせて1000ページ弱、字は大きいにしても、なかなかの文量ですな。また、妹尾さん曰く「少年少女にも読んでほしいという思い」があるようで、ほぼ総ルビに近い形での出版とは恐れ入ります。

     残念ながら、もはや「少年少女」としての視点を持つことはできないのですが、高校で日本史を受講していた身からすると面白いところも多かったです。自分がある程度、太平洋戦争らへんを俯瞰できるからこそ、それぞれの記述が何を言いたいのかがわかる、という面白さがありましたねー。戦時中のアレコレを知る

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    2013年08月17日