尾澤和幸のレビュー一覧
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世界最高峰のネイチャー写真賞
「ワイルドライフフォトグラファー・オブ・ザ・イヤー」
50周年を記念して出版した「世界一の動物写真」の第3版。
増補改訂版を出版した後の5年間のコンテストで受賞した
見事な作品34枚を追加し、48ページ増量して発行する。
記録から芸術へ 写真の起源 コンテストの始まり
被写体を「見る」技術 被写体の視線で見る
場に漂う雰囲気 そして光が現れた 決定的瞬間
野生の風景 自然のデザイン 白いキャンバス
より速く、もっと速く ポートレートとポーズ
遠隔撮影の構図 小さな生き物たち 夜を撮る
物語のある写真 モノクロへの回帰 空中撮影
水中写真の革 -
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冒険物語と言えば、一昔前までは未開の地の開拓と動物との交流と相場が決まっていたものだが、本書を読んでまず感じたのは、時代は移り変わったということである。全10話のノンフィクションのうち、3篇は紛争の地で活動する人々の話である。また、5篇は動物を扱っているが、環境破壊から動物を守ろうと闘う人々の話もある。
取材対象となる人物は人道的であるとは限らないため、感情移入しづらいこともある。正義の解釈は民族や立場によってこうも異なるものなのだろうか。また、著者によって文体もまちまちで、淡々と事実のみを記述するものもあり、気軽に冒険を楽しむという気にはなれないかもしれない。ドキュメンタリーとはそういうも -
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白状する。衝動買いをした作品である。あ、「ナショナルジオグラフィック」
は好きな雑誌だし、迫力あるビジュアルと綿密なレポートは毎号、楽しみ
にしている。
その「ナショナルジオグラフィック」が厳選したノンフィクションというだけ
で十分に魅力的ではある。だが、本書の購入動機は他にある。
表紙のカバー写真だ。アフマド・シャー・マスード。アフガニスタンの
伝説の司令官の横顔は、内容以前に私を惹きつけた。
だって、大好きなのだもの。マスードが。そして、購入してから秀逸な
ノンフィクション短編集であることに気付いたうつけ者である。
さて、内容。「極限の地からの報告」「野生動物をめぐる冒険」の2部
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『生と死が隣り合う極限の世界』
『ゲリラ戦の天才的指導者や急進的な環境保護活動家を気鋭の作家たちが密着取材。世界の最前線で目撃した衝撃的ドラマを描く傑作ドキュメンタリー10編』(帯コメント)
現代日本では体験し得ない、世界各地で起きている数々のドラマ。
それを知ることができるという、読書の醍醐味の一つが味わえる一冊。
私はこれを読んで、自然・動物保護活動に対する
「偽善的・一部の人間の都合で守るべきものを勝手に判断する傲慢な行為」という偏見が多少無くなった。
保護活動の主義主張や手段に関係なく、とにかく何かしなければならない程、環境破壊が進んでいる現実がそこにあるということが、単なる情報 -
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本書は、米ナショナルジオグラフィック協会発行のアドベンチャーマガジン誌に掲載された作品から、ベスト・ストーリーを精選したノンフィクション選集『The New Age of Adventure』(2009年)の中から、約半分の10編を選び訳出したもので、2010年に出版された。
私はノンフィクション作品が好きで、特に世界に生きる人々に焦点を当てたものをよく読むが、本書は、新古書店で表紙のマスードの写真に目が留まり、入手した。
第1部の5編は、極限の地で生きる人間がテーマになっており、その内容は以下である。
◆「冬のライオン」・・・アフガニスタンで、旧ソ連やタリバンと戦い続けた英雄アフマド・シャー -