説明がとても実践的で、現象の記述がとても具体的です。炭素、鉄、鉛、リンを空気中、酸素中での燃え方の記述など、実演しながらの口述なので、その表現は目に浮かぶようだ。教科書を読んでの理解とは違って、まるで実験室で先生が実演しているのを見ている感じがする。150年前の書籍なので、使用されている器具等は、今では想像するしかないものもあり、理解するのが難しい面もある。ファラデーはもともと職人から研究者になったという。それゆえ理論家というより実験家なのだろう。現代のいろいろな科学の解説書を含めても、これほど見事な解説書はないと思う。