竹内敬人のレビュー一覧

  • ロウソクの科学

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    確か小学生の頃、読んだはずだが探すのも大変だから
    新訳も手伝って買ってしまった。
    宣伝上手な角川文庫の方が目に付きやすいが比べたらやはり岩波文庫
    そもそも古典を読むような感覚だから関心の薄い人には取っ付きにくい。
    しかし岩波文庫は図版が文章と紐付けられているので助かる人も多いはずだ。
    「難しそう」「難しいかった」という方には
    「「ロウソクの科学」が教えてくれること(サイエンス・アイ新書)」をお勧めしたい。

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    2024年05月21日
  • ロウソクの科学

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    ネタバレ

    一つの事象(ロウソクの燃焼)から身近にある水、二酸化炭素へと話を進めていく。その講義の中では、一般人に目線を合わせ、言葉を選んでいたり、家でもできるような実験を教えてくれる。
    本書で、科学の知識を学ぶだけではなく、ファラデーの真理を追求しようする科学の精神を学ぶことも大切である。

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    2021年03月18日
  • ロウソクの科学

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    ネタバレ

    【内容】
    一本のロウソクに火をともせば、深遠な科学の世界への扉が開く。製本工から夢を叶え、偉大な科学者になったファラデー(1791‐1867)が、もっとも愛した聴衆―少年少女に語りかけ、実験をくりひろげる名講義。世界中で愛読されてきた本書は今なお科学の精神を生き生きと伝える。現代の読者のために詳細な訳注・解説を付した。新訳。

    【感想】
    200年近く前に、こんなにも正確な科学の知識が見出されていたことに脱帽。
    本に書いてあるようなリアルな実験付きの講演だったら、
    科学に興味を持つこと間違い無いだろうなぁと思った。

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    2020年01月29日
  • ロウソクの科学

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     今年のノーベル賞受賞者の吉野彰氏が,小学校の先生に勧められて読んで教えられた本として紹介されていたので,すぐに店頭から消えたという。この現象,毎度のことだけど…。
     わたしの本棚にあったのは,岩波文庫版。矢島祐利訳である。
     内容は,子ども向けクリスマスレクチャーの講演の様子を収めたもの。講演の場所は王認学会(ロイヤル・インスティテュート)で,当時は,いろいろな科学者が一般人向けに講演をしてきたらしい。
     ファラデーは,製本屋にはたらきながら,そこに書かれている文章を読んで科学に興味をもったという経緯がある。その後,曲折を経てデーヴィーの助手として働き始める。そして,中学校でも習う科学的な大

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    2019年10月21日
  • ロウソクの科学

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    角川文庫のかわいい表紙に騙されて、きっと角川文庫の方が易しいだろうと角川文庫を読んだが、こっちの方がずっといい。角川文庫とこちらとどちらにしようか迷っているなら、こちらが絶対いいです。
    訳が新しいことはもちろんだけど、解説も充実しているし、何より訳者がとことん調べて考えた上で注釈を付けている。足りない図は補ってあるし(アルガン型ランプ、角川は絵もないし、ネットでも日本語ではヒットしないし、一体どんなものかと思っていたが、こちらにはちゃんと絵がある。)、角川みたいに図に番号はあるのに本文にどれを指すか書いていないなんてこともない。とにかく、かけてる情熱と手間が角川の比じゃないんです。値段は若干高

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    2019年06月20日
  • ロウソクの科学

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    円柱型のロウソク
    火をつけると、整った綺麗な形の炎があがるのは、炎の熱による上昇気流で、空気が円柱の形に沿って昇るから
    ロウソクの真ん中に溶けたロウがたまるけど、フチまでは溶けずに垂れないで溜まるのは、上昇気流によって周辺のロウは冷やされて溶けないから
    ロウソクの芯の周辺が暗いのは、そこではロウはまだ気化しただけで、燃えてはいないから
    などなど、円柱型のロウソクの奇跡的なほどの完璧さに涙がこぼれる 科学の諸要素が感動的なほどに結晶してるロウソクの佇まいに惚れ惚れ
    こういうのを小学校の授業とかでやらないといけないんです

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    2018年11月24日
  • ロウソクの科学

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    こんな講義を受けてみたかった。いまだったらVRでファラデーを蘇らせてネット講座なんてことも可能だろうし、実現したら面白そう。

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    2017年10月14日
  • ロウソクの科学

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    高校、大学と進むと力学でも電磁気学でも微分積分やベクトル解析を多用して本質が見えないことが多い。その意味で理科らしい授業は中学の時がMaxだったと思う。自分の場合、担任が理科教師で大学も研究棟も一緒だったし、この本を読むと一昨年亡くなったその恩師を思い出す。ファラデーは高等教育を受けておらず数学の知識が無かったが、それが逆に現象の本質に迫る方法論を身につけさせた。ロウソクが灯っている時、何が燃えているのか、知れば誰でも不思議に思うはず。大気の組成とか水の電気分解とか、理系文系の別なく読まれるといいな。

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    2014年09月22日
  • ロウソクの科学

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    科学の啓蒙書としての古典的名著で、今で言う大学受験参考書とかによくある「ライブ形式」の元祖(か?)。一応、実験装置などは挿絵などでフォローもあるのだが、必ずしも今の人の常識に照らしてわかりやすいわけではなない。むしろこれを下地にして今風にリメイク版「ロウソクの科学」ライブをやってくれる人が現れてくれることに期待。
    正直、今の時代に即した内容で楽しくてためになる啓蒙書はたくさんあると思うので、評価はもう少し辛くしてもいいと思っているが、多くの人を啓蒙してきた歴史的な価値とファラデーへのリスペクトとで満点。

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    2014年07月07日
  • ロウソクの科学

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    火などを使った科学実験の内容と,その語り口調も楽しめる一冊.
    所持していたものが昭和八年初版だったので少し異なるかもしれませんがこちらで登録します.

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    2012年09月09日
  • ロウソクの科学

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    マイケル・ファラデー氏の少年少女向けのクリスマス講演の記録。燃えるロウソクを使って、一つひとつ実験をしながら「なぜ燃えるのか」「燃えた物質はどうなるのか」を興味を惹き付けながら実演する光景が目に浮かぶ。YoutubeやTiktokがある今となっては文字面だけだと分かりにくい部分も正直あるが、化学に興味を持つ第一歩としてワクワクしながら読み進められる本である。色褪せない。

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    2025年08月13日
  • ロウソクの科学

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    むかし、お仏壇のろうそくと線香でイタズラして、
    初めて祖父に怒られた苦い思い出があります。

    思えばそれが祖父との最期のやりとりだったかもしれません。
    おかげさまで人様に大きな迷惑もかけず、こうして生きられております。
    叱ってくれる人がいる、というのはありがたいことですね。


    この本は、山本有三の『心に太陽をもて』を手にした時、
    ファラデーについて描かれた内容に特に興味をひかれましたので、
    いつかきっと読んでみたいと思っていました。

    ここでは、ふだんなにげなく見ている、当たり前に燃えるろうそくをテーマに、
    それ単体を科学的に説いた内容が主題となっていますが、
    自分は控えめに言っても、不真面

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    2025年06月22日
  • ロウソクの科学

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    ●ファラデーの講義
    昔からの名著として読みたいと思っていた本。
    ファラデーの生き生きしたロウソクに関する講義が印象的であった。ロウソクについて様々調べており、日本製のものも登場。あらゆるロウソクを調べ、実験から、科学現象を説明する。ロウソクに関する現象がよくわかった。

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    2025年01月27日
  • ロウソクの科学

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     「ろうそくの科学」はファラデーが行ったクリスマス講演について記録したものである。この本はノーベル化学賞を受賞した吉野彰さんがおすすめした本であり、理系的な知識、または考え方を身に着けるべく本書を購入した。
     ろうそくの燃焼をきっかけとして、水や酸素などの反応物について様々な実験を通して、それらの性質を解き明かしていく内容となっている。一見難しそうな内容に思えるが、大半が高校までに習うような現象を解説している。
     私が特に感動したのは炭素の性質について説明している第2講と第6講の箇所である。その理由は、これまで水素や酸素の働きなどについては理解できていたが、炭素に関しては特徴がいまいち分からな

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    2021年08月26日
  • ロウソクの科学

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    第一講から第六講まで
    ロウソクの燃焼から、水素、酸素、二酸化炭素、窒素の燃焼への影響を実験しながら説明していく講義を書籍化したもの

    内容についてはなかなか全部を理解したとは言えないけど、
    この講義をリアルタイムで聞いた少年少女の気持ちになって読めました。

    学校で「水の元素記号はH2O」と教わってテストのために覚えるのではなく、
    自分で講義を聞きに行き、目を輝かせて勉強する当時の少年少女がうらやましいような気持ちになりました

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    2021年05月08日
  • ロウソクの科学

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    王立研究所にて、1860年の年末から翌年初にかけて行われた、恒例のクリスマス講演。ファラデーさんが行われましたその内容を、雑誌の編集者だったクルックスという方がまとめられたものです。ろうそくの燃焼から始まり、物の化学変化を6回に分けて講義されています。化学式などを使うことなく、実際に目の前で行うことで、何がどのように変化するのかということを分かりやすく示されています。私たちが知っている化学変化について、一つ一つ丁寧に、具体的にどのような環境で発生するものなのかを知ることができます。このような目線での授業というものがあったならばと感じさせられる内容でした。
    ろうそくに限らず、物が燃焼するときに、

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    2020年08月08日
  • ロウソクの科学

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    2019年のノーベル化学賞を取った吉野博士を、科学の世界へ誘った一冊。

    漫画版や図解のものもあるけど、これは原著にできるだけ忠実であるように書かれてある。発行当時、この本を手に取った人の気持ちになりながら読んでみた。

    なるほどこれは興味をそそられる。科学の奥深さが詰まっている。燃えるロウソクから放たれる様々な物質のように。

    だれかこの本に書かれている全ての実験を映像に残してくれないだろうかって思うぐらい、生で実験を見たいなと思わせてくれる。
    見たかったら科学者になって、自分の目で見ろってこと?

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    2020年07月04日
  • ロウソクの科学

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    名著、とはこういうものなのでしょう。

    子供たちに、ロウソクを使った実験を通して科学の不思議を伝えている、六日間の講義録。

    子供にわかりやすく講義しているから、そんな難しいことやってないだろ…と思っていたら、基本的だけど意外と本格的な実験をしていたり。

    丁寧に書かれた註釈を読みながら読むのは結構根気がいりますが、註釈読むことで、よりその場で講義を受けているような感覚になります。

    わかりやすい図もついていて、小学校でやった理科の実験を思い出します。

    石灰水とか、懐かしいなあ。

    なんだか、科学って、やっぱり素敵ですね、世界は不思議に溢れているなあと、実感。


    ファラデーに講義をしてもら

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    2012年01月27日
  • ロウソクの科学

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    難しい単語が頻出するじゃないかと少し身構えて読んだけどすごく読みやすかった。
    影って不思議だな〜という単純な疑問や、よく出来たこの世のあらゆる生物の仕組みや結びつきを考えるきっかけになった。

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    2025年06月28日
  • ロウソクの科学

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    ロウソクに火が灯る現象から、少年少女に対して、科学とは何かを解き明かそうとするファラデー。見えない気体に含まれるものとは。文章と図解で、こんなにも生き生きと実験を見せて、科学の楽しさを伝えられるものだろうか。1800年代であるが、時代を感じさせない。

    果たして、子供時代に本作を読んでいたらどうだったろうかと夢想する。一人で読むには、理解が足りず、何かつまらない文章問題でも読むような感覚になったかも知れない。恐らく、理解出来なかっただろう。ノーベル賞受賞の吉野さんのように、子供の頃に面白いと思えるか否かはその後の人生の試金石なのだろうか。今でも多くの子供は、この一冊を与えると興味なさそうな反応

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    2022年07月14日