デカルトのレビュー一覧
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デカルトが行ったこと
デカルトを知る第一歩として読んだ本。解説が丁寧で, 哲学の知識が乏しい初学者にもお勧めの1冊。通勤の間に1章ずつ読んでいたらあっという間に読み終わっていました。何度も読んで, デカルトがこの方法序説にて伝えたかったことを咀嚼していこうと思います。
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Posted by ブクログ
方法序説
著:デカルト,R.
訳:谷川 多佳子
岩波文庫 青613-1
1637年ラテン語で発表された本書は、教会からの迫害を恐れて、無名のまま発表された。
当時は、宗教界の圧力は強く、生前には本人の名を出すことはできなかったようだ
我思う故に我有り:コギト・エルゴ・スム
逆説のようですが、完全なる神の理念が中心と理解しました。
つまり、論理の世界から神、神学が除外されるのは、ニーチェの「神の死、神々の死」を待たなければならないです。
用いる言葉をすべて、定義することはできず、哲学的な考察については、厳密性に欠け、行間を含めて、論理に飛躍があるが、哲学とは、完全性を証明するものではなく、 -
Posted by ブクログ
我思う故に我ありということばが有名で、様々な人が引用していたデカルトの著書を初めて読んだ。
原著は難解だとばかり思い込んでいたけれど、この本はとても読みやすく、すんたり頭に入ってきた。
1600年代にこんなにも視野広くいろんなことを考えている人がいたのかと驚いた。
人の解剖に関する考察もどれも鋭く、学ぶべき考え方がたくさんあったし、人に対する見方で、多くの人が真理を求めるのではなく自分の正しさを証明するための会話をしているという指摘や、過去の偉人たちの批判を聞いて、偉人たちはその時代にあった素晴らしい人たちで尊敬するに値するほど深い思考力を持っている。
だから、批判している人は、その人のこと -
Posted by ブクログ
3/10再読✅
個人的に5部は一回読めば十分な気がしました。キリスト教的な考えが色濃く、すこし同意しかねます。
しかし、1〜3部は人生をよりよく生きるにあたって必要な方法が述べられていて定期的に読み直しが必要だなと思いました。
また4部では神の存在についてデカルトの考えが論理的かつ実践的に書かれているので面白いです。
6部は5部と同様それほど重視しなくてもいい気がしますが、自分で真理を発見することの重要性、またそれまでの習慣や経験に価値があると述べられている点については、貯金や筋トレ、勉強習慣と似ているなと感じ、そこはぜひ読んでほしいです。
また、全体を通して「善き理性」「無知の知」が述べ -
Posted by ブクログ
第3部、第2の格率が実践的に有益だと感じた。
自らの言動が、他を害することのないようにする姿勢を強く感じた。
それは、ガリレオなど、当時自らの論を恐れずに発表した人々の断罪を目の当たりにしたからなのかもしれない。
疑い深く、ある意味で臆病なデカルトであったからこそ、この時代にこうして知恵を授かることができると思うと、有り難く感じる。
「通常の協力」という概念が新鮮で興味深く感じた。
未知数をxy...と置く記号法がデカルトのものだと知り、驚いた。
第2部、明証性、分析、総合、枚挙の、4期則については、自らの道具とするほどに理解できていないように感じたので、時間をおいてまた再読し、実践を -
Posted by ブクログ
有名な方法序説。「コギト・エルゴ・スム」実際はJe panse, donc je suisといのはまあいい。
ようやく読めました。
著名がゆえに構えていたものの、文体は易しい(翻訳のおかげかも)し、内容もだいたいは簡潔。読みやすくてびっくりした。
とっつきやすい一冊。中学生でも読むことは可能だと思う。
内容の理解は難しいけれど、読むのに易しいから取り組みやすい。
デカルトのいう神の存在がどうしても僕には明晰判明なものとは思えなかった。明晰判明にしようとするともやがかかってします。先入観による拒絶だろうか。
デカルトの論理をいつかじっくり解きほぐしてみたい。 -
Posted by ブクログ
「我思う、ゆえに我あり」
デカルトと言えばこのフレーズ。本書がその出典。
哲学哲学しているかと思ったが、ページ数も少なく意外と読みやすく感じた。
ただ1回だけでは理解が進まず、特に後半は神との対話のような辺りが苦しんだ。
相互理解のアプローチでは、同じものを見ても思考が異なるから意見が分かれるのであって、理性の有無には関係ないとしている。
デカルトが意識していたのは、
・極端を嫌い中道を選ぶ
両極端では修正幅が大きいため
・一度決めた意見に一貫して従う
フラフラ脇道にそれず同じ方向に進む方が結果
的に到達が早い
・最善を尽くしても手に入らないものは諦める
いくら良くても自分の