デカルトのレビュー一覧

  • 方法序説
    読みやすいと聞いたので読んでみた。「我思う故に我あり」のところまでは確かに読みやすかった。道徳についての第三部の、第二と第三の格率が特に興味深かった。とにかく前に進み続けること、そして、自分にコントロールできる部分を重視するということが。
  • 方法序説
    我思う故に我ありということばが有名で、様々な人が引用していたデカルトの著書を初めて読んだ。
    原著は難解だとばかり思い込んでいたけれど、この本はとても読みやすく、すんたり頭に入ってきた。

    1600年代にこんなにも視野広くいろんなことを考えている人がいたのかと驚いた。
    人の解剖に関する考察もどれも鋭く...続きを読む
  • 方法序説
    非常に論理的で洗練されている。まさに数学的というか科学者的な思考法。

    第一部
    諸学問の検討

    第二部
    学問や思想改革のための4つの方法
    ・名証
    ・分析
    ・総合
    ・枚挙

    第三部
    道徳(モラル)、実生活の指針に関する、3つの規則

    第四部
    方法的懐疑→神・人間の存在の証明
    cogito, ergo ...続きを読む
  • 方法序説
    真理のための4つの教則
    【人間に知られ得るものは、論拠から論拠への長い論理の鎖で、連続し合っているのであろう。そして、そこに至るための四つの教則は、(1)明証的に真、および明晰かつ判明な現前、(2)分析と分割、(3)総合と演繹、(4)枚挙による再検査である。(ルネ・デカルト(1596-1650))】...続きを読む
  • 方法序説

    1600年代の新しい科学や哲学が弾圧されてた時代に、生涯公刊せず、それでもこの本が後世に残ることを確信してるあたり、
    デカルトの自分自身の考えへの圧倒的な自信を感じた


    学問全般を極めた上でそれを全部疑いにかかるって、、考えられん
  • 方法序説
    有名な一節に集約されているけれどそれを発表するまでのプロセスや葛藤なども含めて短い冊子だし読むといいと思う。角川版と併読したけど、序盤は角川の平明さがいいし中盤、四部以降、見通しがついたあたりからは岩波文庫がいいように思う。
  • 精神指導の規則
    昭和14年に翻訳されたものですが、だいぶ読みやすく分かりやすい訳でした。未完結の論考ですが、掲げられている規則には現代にも通じるものがあると思いました。
  • 方法序説ほか
    哲学徒としてこれは外せない。
    アリストテレスやカントやヘーゲルやマルクスを無視しても、
    どんなに難しくて、どんなに後世から非難されても、スゴイもんはスゴイ。
  • ワイド版世界の大思想 第3期〈7〉ウェーバー
    版が違うかも。家のは新装版『世界の大思想』3 です。

    けして忘れない。
    「Ich kann nicht anders,Hier stehe Ich…わたしはここに立つ。他になしようがない。」と言う言葉を。
  • 方法序説
    集合知や研究の進め方など、現代に通じる考え方が既に確立されていたのだと感じた。独りよがりな主張も垣間見えるが、そこも含めやはり天才だと思った。
  • 方法序説
    第3部、第2の格率が実践的に有益だと感じた。

    自らの言動が、他を害することのないようにする姿勢を強く感じた。
    それは、ガリレオなど、当時自らの論を恐れずに発表した人々の断罪を目の当たりにしたからなのかもしれない。
    疑い深く、ある意味で臆病なデカルトであったからこそ、この時代にこうして知恵を授かるこ...続きを読む
  • 方法序説
    有名な方法序説。「コギト・エルゴ・スム」実際はJe panse, donc je suisといのはまあいい。

    ようやく読めました。
    著名がゆえに構えていたものの、文体は易しい(翻訳のおかげかも)し、内容もだいたいは簡潔。読みやすくてびっくりした。
    とっつきやすい一冊。中学生でも読むことは可能だと思...続きを読む
  • 方法序説
    「我思う、ゆえに我あり」
    デカルトと言えばこのフレーズ。本書がその出典。

    哲学哲学しているかと思ったが、ページ数も少なく意外と読みやすく感じた。
    ただ1回だけでは理解が進まず、特に後半は神との対話のような辺りが苦しんだ。

    相互理解のアプローチでは、同じものを見ても思考が異なるから意見が分かれるの...続きを読む
  • 方法序説
    デカルトのアプローチはとても勉強になるなと思った。
    他人の築き上げたものに拠るばかりでは完成度の高いものは作れない、というのは納得感がある。自分自身も、当然だと思っていた資本主義とか、必然的に存在してしまうものと捉えていた格差とかについて再度捉え直そうとしているところなので、信念を捨て去るのが向いて...続きを読む
  • 方法序説
    デカルト41歳での著作。デカルトが求めた生き方、考え方の徹底ぶりはすごいと思った。思想の根底に、一人だけで苦労して仕上げた作品ほどの完成度は、たくさんの部品を寄せ集めて作り、いろいろな親方の手を通ってきた作品にまさっているということ。極限まで考えたどりついた「われ思うゆえにわれあり」デカルトの哲学は...続きを読む
  • 方法序説

    哲学者といえば堅物で世間と違う自分を正当化しているイメージだったが、デカルトは自分なんかよりも更にずっと上の視点から世間を見ていた事を知った。

    ただし神の存在証明は何度読んでも循環論法になってしまう様に感じてしまった。

  • 方法序説
    まちづくりの在り方や、生物学的な事例から自らの思考、考える道筋を解き明かそうとしたもの。今の自分では、あまり頭に入ってこなかった。後日、再チャレンジかな。
  • 方法序説
     デカルトが考える学問へのアプローチと生き方を述べた本である。言葉選びが難しく、解釈するのが難しい。主観的な話が多く、万人がより良い人生を生きるために書いた本ではないと感じる。自分語りの一種ではないだろうか。

     ただ、デカルトは「われ思う、故にわれあり」の名言を残した有名な人物であるので、参考には...続きを読む
  • 方法序説
    意外と庶民的な感覚を持っているんだな、という地点から繰り広げられる知的無双に笑いが込み上げてきた。
    すごいことは分かるんだけど、当時の常識を共有できていないからいまいち目を輝かせることができない。この方々が私の価値観を涵養したため、もはや当たり前として昇華してしまっている可能性もある。

    ところどこ...続きを読む
  • 方法序説
    「我思う故に我あり」で有名なデカルト著。
    ちなみに「我思う故に我あり」は本書で登場する。

    100頁ちょっとの物理的には薄い一冊。
    ただ内容的には1回読むだけでは吸収しきれないはどの分厚い内容。

    今回読んだ中で一番面白かったのは、
    「真でないいかなるものも真として受け入れることなく、一つのことから...続きを読む