デカルトのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
デカルトが考える学問へのアプローチと生き方を述べた本である。言葉選びが難しく、解釈するのが難しい。主観的な話が多く、万人がより良い人生を生きるために書いた本ではないと感じる。自分語りの一種ではないだろうか。
ただ、デカルトは「われ思う、故にわれあり」の名言を残した有名な人物であるので、参考にはなると思う。
自分なりに噛み砕くと、デカルトは以下の意見を述べている。
・不要なことで他人に時間を奪われるべきではない
・自分が信じる道を行く(芯を持つ)
・思想や発言はどんなに有能な人に伝えても相手が自分なりに解釈を曲げてしまう
・人から教えてもらうより自分で感じる方がより正確である -
Posted by ブクログ
「我思う故に我あり」で有名なデカルト著。
ちなみに「我思う故に我あり」は本書で登場する。
100頁ちょっとの物理的には薄い一冊。
ただ内容的には1回読むだけでは吸収しきれないはどの分厚い内容。
今回読んだ中で一番面白かったのは、
「真でないいかなるものも真として受け入れることなく、一つのことから他のことを演繹するのに必要な順序をつねに守りさえすれば、どんなに遠く離れたものにも結局は到達できるし、どんなに隠れたものでも発見できる、と。」
という一文。
この一文は、4つの規則という形で記載されているけど、1つ目の規則である「わたしが明証的に真であると認めるのでなければ真として受け入れないこと -
Posted by ブクログ
人間は生まれながらにして、永遠不変の本質を知っている。プラトン
感覚的な経験を積み重ねていくことで、普遍的な知識・判断を導き出す。個々の経験・事実からそれらに共通する一般法則を求める。経験派は蟻の流儀で集めては使用する。合理派は蜘蛛の流儀で自らのうちから出して網を作る▼物事を認識するとき、偏見・先入観を持つな。人のもつ目の錯覚、独りよがりの主観(狭い世界)、うわさ話・聞いた話、伝統・権威の盲信(先生・本が言ってた)に気を付けよ▼経験に基づく知識を使えば、人間は自然(人間を取り囲む環境)を支配できる。F・ベーコン『ノヴム・オルガヌム』1620
経験なんて疑わしい。目の錯覚や感覚は人を欺くかも -
Posted by ブクログ
学生時代、哲学が必修科目だったため、哲学の「て」も分からぬまま受けた授業。もう、ほんっとに悲しいくらい何の話か理解できなかったことを覚えている。
その中で唯一覚えているのが『我思う、ゆえに我あり』というデカルトの言葉。ただ、本当にこの一文のみ。
もう哲学なんて訳が分からないという認識のまま今まで生きてきたが、この漫画を知り、漫画なら分かりやすいかも?もう一度読んでみようと思ったのだが、ダメだった(涙)
デカルトの哲学の歩みを現代の会社でうまくいかない社会人と共に学んでいくのだが、言葉が難しくて頭に入っていかなかった。
しかし、この青年がデカルトの哲学を理解したあと、自分の考え方を改め、会社で活 -
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方法序説の訳は沢山出てます。普通は岩波文庫の本を選ぶでしょうが私は古本屋に美品であったという理由だけで新装版の本書を選びました。
非常に有名な本書ですが私の中では「『読書百編義自ずから見る』正しいか」という論文の題材となった本の印象がありました。
この論文は本書の1部~3部と4部2節までを繰り返し読んだだけで意味が分かるのか、というレポートです。結果は分かった人が多かったので有用らしい、とのことです。
さて本書ですがやっぱり難しいですがデカルトの謙虚な姿勢が心に残りました。これは徹底的な懐疑を持って真理探究にあたったデカルトらしく感じますが、6章を読むとそういうことばかりではなく、他人との論 -
Posted by ブクログ
数年前に 『インサイド・ヘッド』 という映画がヒットしましたが、それを哲学者が書くとこうなる、というような内容でしょうか。
「怒り」「悲しみ」「喜び」など、私たちの身近な「感情」(情念)は、なぜ起こるのか?
それを、17世紀当時の最新の医学の知見(←現代においては、完全な誤りです)を踏まえながら、現代にまでその名を轟かす知の巨人・デカルト先生が一生懸命分析しました。
哲学書(哲学者が書いた本)というと、長くて難解でつまんない><!というイメージがあるかもしれませんが(それ以前にまったくイメージがわかないかもしれませんが)
「教養として、哲学書をちょっと読んでみたい!」 という人がもしい