デカルトのレビュー一覧

  • 方法序説
    「むかしスパルタが隆盛を極めたのは、その法律の一つ一つが良かったためではない。(中略)それらの法律がただ一人によって創案され、そのすべてが同一の目的に向かっていたからである。」pp22
    「その時までに受け入れ信じてきた初見会全てに対しては、自分の信念から一度きっぱりと取り除いてみることが最善だ。」p...続きを読む
  • 方法序説
    「われ思う故にわれあり」を読んだとき、観光スポットを訪れた気分になりました。はじめての古典、難しかったですが楽しかったです。

    真理を導くするための明証、分析、統合、枚挙のプロセスをはじめ、大昔に書かれたと思えない部分が多々。
    自然をコントロールできるとする考えも書かれており、近代の思想の礎を感じ取...続きを読む
  • 方法序説
    まず第5部での記述が印象に残った。
    「どんな精緻な機械であっても、本物の人間にはなり得ない」という主張、その論拠となっている部分は、AIの発展やシンギュラリティが話題となっている現代にもそのまま通用する理屈だと感じた。デカルトが、現代がこのようになると予測できていたかどうかは分からないが、この見通し...続きを読む
  • 我思う、ゆえに我あり デカルトの「方法序説」より
    文庫で読むのを挫折して、マンガで読んでみる。やはり人に説明出来る理解度ではないなあ。マンガにしようとする試みは素直に凄いと思う。
  • 方法序説
    人間は生まれながらにして、永遠不変の本質を知っている。プラトン

    感覚的な経験を積み重ねていくことで、普遍的な知識・判断を導き出す。個々の経験・事実からそれらに共通する一般法則を求める。経験派は蟻の流儀で集めては使用する。合理派は蜘蛛の流儀で自らのうちから出して網を作る。▼物事を認識するとき、偏見・...続きを読む
  • 方法序説
    哲学って世の中をそれぞれベクトルは違えど偏屈な捉え方したものだと思ってたけど、デカルトの考え方はすごく庶民的かつ曲解が感じられないからなんとなく分かるなぁと思えた。医学の部分は発展して発見が多いからちょっと違う部分もあるけどそれもまたその当時の医学の見え方が知れて面白かった。文章が入ってきづらくて読...続きを読む
  • 方法序説
    子供の頃に読んだ時に衝撃を受け、何年もして再読。匿名で出されていることを知った。
    近代学問の基礎を築いたデカルトが、どのようにしてそれらのもっと学問探究を進めていったかが方法論として語られており、「容易なことから探究し、次第に困難な事象を解いていく」やり方や有名なコギトエルゴスムの考えが示される。
    ...続きを読む
  • 方法序説
    何か一回分かりやすく噛み砕いたものを読んだり見たりしてから、読んでも良いかも。

    個人的には終盤につれてよく理解ができなかった。
    というより割と一気に読み通さないと理解ができないかも。
    少なくとも部ごとでは読まないとわからない。
    もう一回何かしらの解釈を理解してから読み直そうと思う。
  • 方法序説
    「我思う、故に我あり」、神の存在、二元論などなど、読んだことはなくてもデカルトの哲学の概要は有名です。そんな哲学テーマをデカルトの生の言葉で読むと、理解が深まるとともにデカルトの人となりが分かって面白いです。

    彼なりの学問に取り組む際の原則、地動説への弾圧を踏まえた学説公開への慎重さ、人体に対する...続きを読む
  • 方法序説
    有名なので読んでみました。
    私には難解で読むだけで理解出来ない部分の方が多かったです。

    デカルトの第三の格率は仏教っぽいと感じました。高名な人は考えること同じにるのかな?
    「あらゆる執着を脱する」

    健康は最上の善と言うのはいつの時代も誰もが思うところですね。

    我思うゆえに〜は読んで「ああこの人...続きを読む
  • 方法序説
    哲学チャレンジ3冊目。気付いたら読み終わってしまっていた…。頭に入って来ない。すーっと流れていってしまう。哲学の本はもう少し色々読んだ方が良さそう。数こなさないと、勘所がわからない。おすすめ有ればどなたか教えてくれませんか…!次は善悪の彼岸を読んでみようと思います。
  • 方法序説
    とりあえず一周した。岩波版。
    中身は難解やったけど、
    最終章はデカルトの熱い想いが伝わってきた。
    今まで感じた事のなかった『読書を通じて、過去の人と会話する体験』を得ることができた。

    ちくま版で2周目に入って内容をちゃんと腹に落としたい。
  • 方法序説
    デカルトといえば、『我思う、ゆえに我あり』

    これしか知らん哲学シロウトが読んで思うのは、とにかくクソ真面目に、真理という正直あるのかどうかすらわからんもんを、ひたすらに求めた人なんだということ。

    本書から学ぶのは、内容どうこうではなく、人生を懸けて考え抜いた一人の哲学者の生き様だと思う。
  • 方法序説
    何にも邪魔されず、真理を追い求めるためにどうすればよいか、その考えの道筋を辿ることができる。
    いくつかの原理原則格率はそこに至る過程を理解できず、なぜそうなった!?と突っ込みながら読んでいた。
    神の存在など、当時の世界観や宗教的背景を理解し読み進める必要がある。第5部の心臓の話は不要と思い読み飛ばし...続きを読む
  • 方法序説
    都合3度読みました。
    1度目は難しくて読めなかった。
    2度目はなるほどと思った。
    3度目に読むころには、知識もついていたからか、
    近代以後の哲学がなぜ「デカルトはバカである」と痛烈な批判をすることになったのかよくわかった。
    君がいて、僕がいる。逆ではない。
    本書は、いわゆる、私がいる。だから世界のす...続きを読む
  • 省察 情念論
    数年前に 『インサイド・ヘッド』 という映画がヒットしましたが、それを哲学者が書くとこうなる、というような内容でしょうか。

    「怒り」「悲しみ」「喜び」など、私たちの身近な「感情」(情念)は、なぜ起こるのか?

    それを、17世紀当時の最新の医学の知見(←現代においては、完全な誤りです)を踏まえながら...続きを読む
  • 方法序説
    1637年にフランスの哲学者René Descartesが発表した哲学書。"我思う、ゆえに我あり"という命題で知られます。ガリレオの地動説が異端審問会で異端とされた事から発表する予定の"宇宙論"の発行を中止し、その概略や序説などをまとめたものが本書です。科学的な内容は今読むと笑ってしまいますが、そこ...続きを読む
  • 方法序説
    「我思う、ゆえに我あり」で有名なデカルトの本。
    むむむ・・・自分には難しすぎた。
    幸福論は読みにくいけど、理解はできた。こっちもわからないことはないというか、言いたいことはわかる気がするんだけどね。
    大人になったら理解できるのかな・・・あ、俺もう大人だったわ。
  • 方法序説ほか
    デカルトの代表作。
    新たな哲学の土台を確立するまでを自伝的エッセイ風に書いた作品。
    哲学の第一原理とした「我思う、ゆえに我有り」が有名。

    おそらく10数年振りに読んだが、なかなか面白かった。
    真理を導き出す方法として4つの規則が出てくるが、
    真理が確立するまでの暫定期間中に守るべき道徳法則としての...続きを読む
  • 省察 情念論
    卒論がデカルトなので読んでいます。
    省察はデカルトの哲学の集大成。
    いきなり読むのは大変なので
    最初は『方法序説』がいいです。

    情念論は心身二元論を踏まえた道徳論。
    人の心理に興味がある人にもおすすめ。