サンキュータツオのレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
学者の数だけ論文はある
考えてみれば、大学を卒業する為に、学士論文を書かねばならない以上、論文はかなりの数が存在する。
信頼されるのは、それこそ教授職に就いている様な人が書いた論文になるだろうが、何で坊ちゃんの赴任するまでのルートを調べようとしたんだ。
研究する……もとい、研究費を受け取るには、役に立つ(金を生む)研究でないと駄目と思っていたが。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ国語辞典愛に溢れた本。
それぞれの国語辞典の特長、個性を分かりやすく解説している。2013年発刊。
著者の勧めに従い、二冊、国語辞典を持つとしたら、僕なら④と⑩。
①岩波国語辞典
→保守的。一時流行的ではない過去100年の言葉の群れ。
②新明解国語辞典
→文脈の中での「語」の意味の追求・充実。
③明鏡国語辞典
→現代っ子。「いま」に対応。ことばのニュアンス、使い分け。敬語を耳元で教えてくれる感じ。
④集英社国語辞典
→小型か国語辞典なのに、百科事典的。バランス感覚抜群!
⑤新潮現代国語辞典
→用例の豊富さ、出典付き。過去120年の言葉の使われ方の変遷を教えてくれる。
⑥ベネッセ表現読解国 -
Posted by ブクログ
自分の中で消化できていないままのだれかの「死」を、そっと取り出して触れてみて、またしまっておく。そんな感覚をおぼえました。
自分自身かなり似た経験があった「鶴とオルガン」。年代は違えど著者と同じキャンパスに通っていたというのもあり、ふと知らされた時の気持ちの置き所のなさや、かつてのキャンパスライフなど、久しぶりに過去をありありと思い出し、懐かしみました。これは涼しくなった秋の文キャン、スロープ脇の喫煙所でまた読みたい。喫煙所もうないけど。
表題作の「これやこの」。近づく死に向き合う落語家達の凄みがありました。それとは別に、この話の中で、落語の語り口を描写している訳ではないのに、なんだか面白