サンキュータツオのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレNHK『ねほりんぱほりん』の「腐女子」回で、現役腐女子たちが赤裸々にその生態を語っていたが、それをさらに掘り下げた印象を受けた。<腐女子の視点とは、作品をよりディープに楽しむハイレベルな知的遊戯である>とのポジティブな観点から、腐女子的な思考が、おじさん2人によって徹底的に腑分けされていく。
著者2人の萌え語り(=人生語り)が、楽しい上に興味深いものばかりで、読むこちらまでも内省的な気持ちになり、思考がクリアになった。新たな発見が数多いという意味で、これはもはや学術書のレベルに達している気がする。
あとBL・やおいに限らず、「関係性に萌えを見出す」「描かれていない部分を、能動的に想像力で補う」という楽しみ方は、のめり込むコンテンツがあるオタクならみんな共感できる筈で、創作論の本にもなっている。
(実際、春日太一は本書の中で、面白い作品にはおしなべてBL的と言えるキャラクター同士の激烈な関係性が存在することを指摘している) -
購入済み
論文とは何か、
学問とは何か、
研究とは何か、
専門家の責任とは何かを知ることができました。
というか、もう、
知るというより、「感じる」レベルで腑に落ちました。
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Posted by ブクログ
辞書は学生時代から何気なくあるもので、本のような書き物というよりは学習のための道具という認識でいたので、本書を読んで認識が変わり、面白かった。確かに、書き手がいるなら書き手の思想が多少なりとも出るよな、と納得。
辞書を擬人化、キャラクター化して紹介するという試みは大分エンタメ色が強いが、記号化すると違いが分かりやすいと感心。作者はお笑い芸人らしく、それ相応の捉え方の絶妙さとそれに対する表現の豊かさがあり、面白かった。
早速斜に構えた頼れるワイルドイケメンの新明解くんを購入した。今まで興味が無かったけど、とりあえず辞書、買ってみようかな…という気持ちが湧くほどのパワーがある本だった。 -
Posted by ブクログ
「ヘンな論文」の続編
変わった研究内容の論文に所々ツッコミを入れつつ、面白おかしく紹介している
・プロ野球選手と結婚する方法
・「追いかけてくるもの」研究
・徹底調査!縄文時代の栗サイズ
・かぐや姫のおじいさんは何歳か
・お色気論文大集合
・大人が本気でカブトムシ観察
・競艇場のユルさについて
・前世の記憶をもつ子ども
・偉大な街の研究者
・鍼灸はマンガにどれだけ出てくるか
・花札の図像学的考察
・『坊っちゃん』と瀬戸内航路
・後日譚
今回は理系的アプローチの論文が前作よりももっと少ない
理系で一見してヘンな研究も結構あるんですけどねぇ
わさびの刺激で人を起こす研究とか
ただ、これはイグノーベル賞を獲ったやつなので、このシリーズで取り上げるのは不適
でも、走れメロスの速度とかは既にネットでバズったし
プロ野球選手と結婚する方法も、そこそこ知名度はある気がする
今作は論文の紹介の方に力が入れられていて、ツッコミのキレが前作程ではないような……
今回は文系の研究の意義について、何となく理解した
どれだけニッチな研究であっても、論文がなければ歴史の中で消えてしまう
資料を残すためにも、研究の記録は後世のために必要という事ですね
ただまぁ、かぐや姫のおじいさんが発言が盛っていたというのはともかく
その前提として一次資料の文章の正確性の検証が必要だと思うんですがね
素人の意見ですが…… -
Posted by ブクログ
変わった研究内容の論文に所々ツッコミを入れつつ、面白おかしく紹介している本
著者はサンキュータツオという芸人さん
取り上げている13の論文と研究に関するコラム
「世間話」の研究
公園の斜面に座る「カップルの観察」
「浮気男」の頭の中
「あくび」はなぜうつる?
「コーヒーカップ」の音の科学
女子高生と「男子の目」
「猫の癒し」効果
「なぞかけ」の法則
「元近鉄ファン」の生態を探れ
現役「床山」アンケート
「しりとり」はどこまで続く?
「おっぱいの揺れ」とブラのずれ
「湯たんぽ」異聞
Column
論文とはどんなもの?
小林茂雄先生訪問記
研究には4種類ある
塚本浩司先生訪問記
画像がヘンな論文たち
タイトルの味わい 研究者の矜持
あとがき
文庫版あとがき
カップルのパーソナルスペースに関しては、鴨川の等間隔に並ぶカップルで既に有名ですよね
ただ、斜面だと縦と横の距離で違いが出るという視点は面白かった
浮気について
世間の人ってそんなに浮気や不倫をしているものなの?
どこ情報よ、それ
私は創作物でも不倫ものってあまり好きではない(例外はある)んだけど
現実でもそんなに行われているものなのですねぇ
それにしても、浮気男のポジティブさというかマメさというか
円満にいっているのにもちゃんと理由があるのだなぁと思う
コーヒーカップでインスタントコーヒーを溶かす時にスプーンの当たる音が高くなっていく現象について
これぞ研究という感じ
この本の中でも数少ない理系の論文という事もあるけど
観察からの疑問、仮説と検証、考察と新たな仮説というプロセスが正に知的探究心を原動力にした研究だなと思う
私も読みながら、最初は濃度が原因では?と思ったけど、まさかそんな事が原因とはね
あと、先行研究を調べたら既にあったというのもまた面白い
時代と場所が違っても同じ疑問を持ち、また類似の手法で同様の結論に至っているというところにロマンを感じる
共学になった際の女子高生の変化はツッコミが面白かった
笑っているとか、写り方の角度が違うとか、果たして男子の目を意識していると結び付けられるのか?w
あと、男子校が共学になっても有意な差が見られなかったというのも面白いよね
おっぱいの揺れとブラのずれに関する研究もテーマとして面白い
流体力学として、流体の保定という結構役立つテーマな気がするんだけど
その対象物が俗にも思えるものだからこそのギャップが面白い
5つの基準点を設け、CCDカメラで測定して動態をグラフ化するというのは普通に研究では行われる手法だけど、その対象が揺れるおっぱいですからねぇ
それにしても、スポブラは縦揺れだからズレにくいという結果も興味深いんだけど、だとしたらフルカップのブラならよりズレにくいのでは?と思った
まぁ、世の中には色々な面白い研究ってありますよねー -
Posted by ブクログ
論文ってだけで読むのを拒絶してきた人々よ。
これを読みなさい。
と言わんばかりの筆者の主張。ヘンな論文ばかりで、興味が湧きあっという間に読み切りました。
題材だったり結果も面白いのだが、それに対して真剣に向き合う研究者達の熱量にやられました。
そしてそれを読みやすく、同じ心情を挟みながら紹介してくれる著者も素晴らしい。芸人さんなのでクスッと笑えるポイントが多くて好きです。
この本はヘンな論文があるよってだけでなく、論文に対する姿勢もあとがきで述べてくれている。
学生もあと数ヶ月で終わるので、今一度「学問」というものと真剣に向き合おうと思えた。