南山宏のレビュー一覧

  • 宇宙のランデヴー〔改訳決定版〕

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    途方もないスケール感に圧倒される内容だった。
    時は22世紀、地球に飛来した大隕石を契機として、小惑星や彗星の活動を監視する宇宙システムが構築されたが、深宇宙から太陽系に向かってくる、ある飛翔体の異常さが見つかった。自然界のものではあり得ない完全な対称系の形状から、探査船がドッキングして調査することが決まる。地球の文明以前の百万年以上も前から飛び続けてきた時間のスケール感、長さ50kmで幅20kmという超巨大なサイズのスケール感、いずれも人智を超えた驚異であり、完全な円筒形という神秘さからも異星文明との遭遇が期待される。
    この飛翔体はラーマ(インドの英雄神)と命名され、物語はラーマ内の探索へと進

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    2022年09月23日
  • 宇宙のランデヴー

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    木星付近で発見され、太陽に向かって進む謎の円柱。直径約100kmの物体は「ラーマ」と名付けられ、その動向が注目された。探査船エンデヴァーで到着したノートンたちはラーマの北極の面に着陸し、そこで入り口らしきものを見つけた。その入口を入ると、内側に広がっていたのは、小型の生態系であった…。

    古典SFを読む月間。宇宙、SF、物理学、生物学、環境、機械その他諸々を網羅し尽くし、さらには未知の環境を探索する冒険小説も含む、いたれりつくせりの全世代対応のSFである。すばらしい。

    ラーマの内部が、まず凍りついているが、回転をすることで重力を生み出しているというアイデアから、太陽に近づくにつれて温度が上昇

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    2022年08月09日
  • 宇宙のランデヴー〔改訳決定版〕

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    ヒューゴー賞/ネビュラ賞/ローカス賞/その他、燦然たる受賞歴を持つアーサー・C・クラークの傑作。西暦2130年、未知の人工物体が太陽系に進入し、宇宙船エンデヴァー号の調査隊が探索することになるが、「ラーマ」と名づけられたこの謎の宇宙船は驚異に満ちていた……。
    いわゆるファーストコンタクトもので、王道ともいえるセンス・オブ・ワンダーにしびれ、終始ワクワクが止まらなかった。惑星連合や重婚制度など、さりげなく22世紀の未来社会を独自の世界観で描いているのも面白い。これほどのタイトルにもかかわらず、いまだ映画化されていないせいか、一般の知名度は今ひとつな気がする。初代プレイステーションでゲームにはなっ

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    2021年07月27日
  • 宇宙のランデヴー〔改訳決定版〕

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    ガンダムでおなじみのスペースコロニーみたいな異星からの巨大建造物…ゆっくり読んで臨場感を堪能しました。ファーストコンタクトものですが、人類の「文化」と異星の「文明」という切り口なのかなと思います。謎は残り、続きの示唆もあり、それが再読の後押しになります。個人的には外伝で水星の人々のプロジェクトX的なものを読みたいかなー。""

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    2019年01月19日
  • 宇宙のランデヴー

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    シリーズものです。最初のこの小説は、クラークのみが書いていて、数学的で、彼らしい宇宙観というか異性物がいた場合の異性物の考え方等非常に深い内容です。この後のシリーズ、2,3,4は、G・リーと一緒に書いていて、G・リーが、キャラクターデベロップメントを担当しているので、登場人物にもっと奥行きがついて、宇宙を又にかける壮大なドラマに展開していきます。

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    2016年06月05日
  • 宇宙のランデヴー

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    クラークの未知との遭遇物、とにかく面白い
    表紙   6点鶴田 一郎
    展開   7点1973年著作
    文章   7点
    内容 750点
    合計 770点

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    2016年12月15日
  • 宇宙のランデヴー

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    ラーマ平原に降り立ち、世界を一周する円筒海や、雲に霞む”ニューヨーク”を見上げる自分を想像せずにはいられない。リングワールドと双璧をなす圧倒的なスケール感に心を揺さぶられた読者も多いのではないか。傑作SF

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    2013年09月17日
  • 宇宙のランデヴー

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    SF界の巨匠アーサー・C・クラーク珠玉の一作は、ヒューゴー賞とネビュラ賞のダブルクラウン。

    舞台は西暦2130年。宇宙に進出した人類は、謎の物体が宇宙の彼方から太陽系へ迫りつつあるのを発見する。
    当初、小惑星と思われていたそれは、探査の結果、高度に発達した文明による円筒系の建造物らしきものであることが判明する。
    艦長ノートン率いる調査隊は、宇宙船エンデヴァー号を、ラーマと名付けられた建造物にランデヴーし、調査を開始する…

    すげぇワクワクしながら読んでいた。
    クラークの作品には、冒険心というか、知的好奇心をくすぐられる感覚で、常にワクワクさせられる。
    というのも、作中で示される建造物内部の構

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    2015年02月10日
  • 宇宙のランデヴー

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    人類にとって進歩しすぎたものは、未知となり、恐怖を掻き立てる、というのが彼の小説の一貫したテーマのように感じられます。
    幼年期の終り、そしてこの作品でもその恐怖が描かれています。でも、その未知に立ち向かう人がいて、彼らはいつも好奇心や勇気があり憧れてしまいます。

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    2009年12月22日
  • 宇宙のランデヴー

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    紛う事なき傑作!
    ラーマ内での調査(探検)に引き込まれ、その内部世界に圧倒された。

    あえて言えば、最後があまりにもサッパリと終わったことで、ラーマの謎は謎として何のヒントもなく残ったことが少しばかり惜しい。
    ただそれに関しては、相当に高度な技術を理解しようとしてもそれはできないということが答えなのかもしれないが。
    また、読者を妄想の世界へ駆り立てる意図があるのであれば、その試みは大成功である。

    ここまで非現実的な世界であるのに、まさに自分が探検して実際に見てきたかのようなリアリティーでもって頭の中にその世界を描けるというのは全くもって素晴らしいことである。

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    2018年11月10日
  • 宇宙のランデヴー〔改訳決定版〕

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    面白い。
    前半はなかなかイメージを膨らませることが出来ず、読むのに時間がかかった。登場人物も多い為、物語に入り込めなかった。後半になると読みやすくなった。カニや蜘蛛のような生物の登場も良かった。1つのところに収まりきらないラーマにハラハラ・ドキドキした。

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    2025年05月04日
  • 宇宙のランデヴー〔改訳決定版〕

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    なんかこの設定が面白いな、これ。
    いや、分かるよ。例えば日本人とガボンの人は99%くらいお互いに無関心だろうけど、会ったら挨拶くらいするかな。でも同じ人類だからであって、じゃあガボンに行って当地の昆虫にいちいち興味を持たないだろうし、ましてや挨拶など。自分でやるのは良いけどやられるとしんどい、というやつだね。
    という異文化コミュニケーションの難しさをあからさまにすることで将来やってくる移民の問題を予測しているという恐るべき一冊である。

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    2023年09月09日
  • 宇宙のランデヴー〔改訳決定版〕

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    科学的な設定の作り込みは少なめで、未知の世界への探検のワクワクとハラハラがメイン。地球人よりもずっと高度な知性を持つ異星人がいるとしたら、我々に対してきっとこんなふうに無関心なんだろう。

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    2022年06月12日
  • 宇宙のランデヴー〔改訳決定版〕

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    ネタバレ

    円筒形の宇宙船らしき謎の物体(ラーマ)との遭遇。ラーマは一体何なのか、ラーマ人は存在するのか、その目的は...と最後までワクワクしながらよんだ。個人的には謎がすっきり解明されてほしかったが、ラーマをつくった存在は地球人に微塵も関心を持っていない、という、未知の存在の大きさに圧倒される結末も、それはそれでいいなと思った。

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    2020年07月08日
  • ハロー、アメリカ

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    アメリカンドリームの崩壊後のアメリカンドリーム
    "マンソン大統領"がヴェガスで核弾頭を駒に遊んでます…
    これも映画化決定ってということで歴代アメリカ大統領型ロボットが動き回るとこを見てみたいかも。

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    2018年04月02日
  • 宇宙のランデヴー〔改訳決定版〕

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    これは凄い。
    ラーマ内部を探査していく過程にワクワクが止まらない。不思議な地形や建物、機械がいろいろ出てきて、なんだこれは!?なんだこれは!?と探査していくけど、何一つ分からない。最後まで何にも分からない。分からないで終わる。センス・オブ・ワンダーがビリビリ刺激される。

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    2018年02月08日
  • 宇宙のランデヴー

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    ラーマという、人工惑星を舞台とした冒険小説。
    解説によると、 「プロットがなく、小説とはいえないが、想像力を刺激し興奮させるものをもっている」とのこと。まさに、その通りだと感じた。
    惑星内の冒険が非常に刺激的。未知の環境・重力の影響・ラーマ人の存在の有無・惑星の移動による環境の変化など、謎と困難が絶えず、情景描写も壮大。
    一緒に冒険した気になって、ドキドキしながら読めた。
    各章が10ページほどと短い構成も、テンポ良く読めて好み。
    著者の作品は『2001年宇宙の旅』『幼年期の終わり』に続いて3冊目だが、1番楽しめた。

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    2017年02月11日
  • 宇宙のランデヴー〔改訳決定版〕

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    ネタバレ

    太陽系に侵入した円筒形の漂流物。ラーマと名付けられた漂流物は異星人の宇宙船。惑星連合の調査。宇宙船エンデヴァーの調査。ラーマの内部に入るノートン艦長。ラーマの中に広がる世界。凍り付いた円筒海。太陽に近付くにつれ溶けていく円筒海が起こすハリケーン。ジミー・パク中尉の空からの探索。嵐に巻き込まれ墜落したジミー。壊れた飛行機を解体するかに型のバイオボット。ノートン艦長による更なる調査。水星によるラーマに対するミサイル攻撃。ラーマ内部で発見されたカタログ。

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    2015年05月14日
  • 宇宙のランデヴー

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    深宇宙より太陽系に飛来した謎の巨大物体。その内部で探査隊が見た、驚異の数々とは!?

    35年前の科学常識で書かれたとは思えないほど違和感無く読めた。

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    2014年08月16日
  • 宇宙のランデヴー〔改訳決定版〕

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    直径20kmの円筒型の宇宙船、非生物の生命体。
    なんてすごい発想なんだ。

    閉じられた空間で起こる想定外の出来事。
    それにより試される人類。

    本から目が離せなくなる。

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    2014年03月21日