南山宏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
アーサー・C・クラークにしては、スペオペしてる作品。太陽系が狭い。
不屈な水星人なんか、キャプテン・フューチャーにでてきてもいいくらいのキャラ設定。
細かい部分は上記含め、読んでいて楽しい。
一方で、全体としては読後よく分からない感が残る。
最後までラーマ人の意図が見えない、そして腑に落ちないのがその理由。太陽系によったのは補給が目的って言われてもな、うーん。
それに、宇宙船?内で好き勝手されて(色々採られて、壊されて)、怒った様子もないのは、さすがに無頓着過ぎはしないか、ラーマ人
ファースト・コンタクトは、こっちが力みすぎて、勝手に肩透かしにあうかも、ってメッセージなのだろうか。
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Posted by ブクログ
アーサー・C・クラークの想像力に圧倒される作品でした。
2130年、太陽系に突然現れた未知の超巨大飛行物体、通称“ラーマ”に挑む宇宙飛行士たちと人類を描いた長編SF小説です。
こう書いてしまうのもなんだけど、読んでいてけっこう序盤で情景が分からなくなってしまった。
重力がこうなって、宇宙飛行士たちの体がこうなって……、みたいな最序盤のラーマへの潜入シーンはなんとなく想像しながら読めましたが、ラーマの船内、さらに船の中に広がる海や都市の話になると、もう想像が追いつかなくなってしまいました。
これを書いたクラークと、文章だけで情景がパッと想像できる人は、もう人類を辞めているのでは……などと思っ -
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Posted by ブクログ
こりゃぁ、良かった。続編が有るんだが、読んでみたいという欲望にかられる。あまり信じないにせよ、SFの世界では有名はヒューゴー賞とネビュラ賞を授賞した作品と言うことで期待したが、その期待通りだった。
出だしは、「神の鉄槌」。全く一緒の背景から始まる。しかし、展開はまったく異なる。むしろリングワールドのノリ。彗星だと思っていたのは人工の飛行船だったって話。途中であらかた結末は読めたものの、それでもなお、この飛行船の中での物語は熱中させるに足る内容だ。
ラストも意味不明でしり切れとんぼではなく(これは連続して先に「神の鉄槌」「グランド・バンクスの幻影」という2作品を読んだ直後だからかな?) -
Posted by ブクログ
ヒューゴー賞、ネビュラ賞受賞ということだけど、
私は★3で。
えーっと、良さは頭では理解できている、と、思う。
だけど私的にはもう少し小説的面白さが欲しかったかなあと。
一つの物語というよりは、
記録の集積のような感じで盛り上がりに欠ける。
安易に宇宙人とコンタクトするようなドラマよりは、
未知の物体だけとの邂逅や結局解き明かしきれなかった高度な科学など
ずっとあり得そうな設定が好感を持つし
そこが私がクラークを好きな理由の一つなんだけど、
それは逆を言えば
物理的法則に留まらずあくまで現実に起こりえる可能性に則していて欲しいということで
若干ストーリー展開にご都合主義が感じられたんだよね