広瀬一郎のレビュー一覧
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ネタバレ限られた資源をどう配分するかが戦略。
戦略は、成果を客観的かつ明確に定義してこそ立てる意味がある。(「失敗の本質」という本が参考になる。)
企業では戦略と責任論がセットで、成果を達成できなければトップが辞める(のが本来のコーポレート・ガバナンス)。
お金を持てば何でもできると考えて、ひたすら金儲けするのは戦略がない。(個人で言えばひたすら貯金や投資すること?)
最高の戦略は、ルール自体を自分に有利に変えること。
人間みな同じと考えるのが共同体。違うことが前提で物事進むのが社会。→日本はまだまだムラ社会なんだな…と思わされる。
部長かどうかは、本来スキルで判断すべき。何歳とか、どこ出身とか -
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おそらく30歳前後の読者をターゲットにしているのはわかる。基本的なマインドを「戦略思考」というフレーズにまとめたのもわかる。
が、結果として、ありきたりな自己啓発本と一緒くたにされそうなタイトルになっちゃってるのがもったいない。すごく。
書かれていることは基礎の基礎で、戦略の必要性と、それを実現するための考え方・行動について。
ドラッカーの一連の著作を読めば同じようなことは書いてあるけど、著者が日本人なので事例が身近なのと、より平易に書かれている点はプラス。
個々のフレームやらメソッドについて書かれた本は数あれど、その上の「なぜそれが必要か」という点に踏み込んでいる本というのは、実はそんな -
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だいぶ時間差になってしまいました…。わが大師匠の広瀬さんが最近新たに書籍を出版されたのでレビュー投稿です。(実は発売前に読ませて頂けたので、まだDB登録されてなくて、そのまま忘れてました、汗)
極めて読み易く「“戦略”ってそもそもなんなんだっけ?」ということがまとまった本です。この種の書籍って、洋書の翻訳がすごーく重かったり、逆に簡易に書かれ過ぎてリアリティに欠けたりするものが多いのですが、著者が実際にお子さんに話した内容をテープ起こししたものをまとめただけあって、真剣さの中に愛がある語り口で読後感覚が非常に良いです。特に大学生や社会人になりたての皆さんにおすすめです -
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ネタバレこれはサッカーというスポーツの本というよりも、90年代に500億円以上に上る新しいマーケットを作ることに成功したアーキテクト、マーケティング、マーチャンダイジング、そして川淵二郎という個人のリーダーシップを分析している優れた経営学(マーチャンダイジング)ともいうべき本です。それは「人の和、地の利、天の時」に恵まれたということが、84年のロス五輪以降のスポーツジャーナリズム、プロ化の流れの中でタイミングに恵まれたということもよく理解できます。最後に近鉄問題に発したプロ野球について触れているのですが、自然発生的に生まれた野球と15年にも亘る周到な企画・準備を経てスタートしたJリーグの違いを見るとき
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戦略は、成果を客観的かつ明確に定義するから「失敗か成功か」がはっきりする
戦略は勝つためにある
目的を確認しないまま作業に取りかかるな
最初に成果を定義せよ(ドラッカー)
最終的なゴール地点が決まらない限り、スタート地点も決められない
「なぜその質問があるのか?」という背景を「文脈」で考える癖を付ける。
「真っ当な学び」というのは、いまの自分にかけている点を把握することからしかスタートできない。
xxxを高めたい、という目標は悪くないが、高めた後にどうするのか?ということが意識されていなければダメ。
「仮説をたてない限り、正しい質問はできないし、正しい質問をしないと正しい回答を得ら -
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元電通会社員で日本サッカーに関わってきたものの、Jリーグ発足時にはライバル博報堂がマネジメントをすることで発奮して、Jリーグの創成期に活躍した筆者の執念がわかるような本。
あとがきにあるように、Jリーグ発足10年目に発足時の記憶があいまいになったり、その時には語れなかったことを川淵チェアマンにお願いして、資料を再構成した本。サッカーが、JSLの運営でノウハウを蓄積していたことや他のスポーツでは学校の教員が多い運営者にビジネスマンが多かったこと、思い込みではなくデータ重視の計画を立てられたこと、バブル期などであったことなどの多くの必然と偶然が重なってあれほどのブームを呼び起こせたのだと思う。
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「戦略」について体系だって纏められている本。
戦略とは何かと定義づけから、実際のビジネスの現場で起こりがちな個別事例を基に、戦略実行にあたり必要なプロセスを説明している。
時々個別具体事例に入り込みすぎて、ポイントが分からなくなってしまうことがあったが、そんな時にも毎章尾には著者がポイントを良く整理してくれているので、安心して読み進めることができた。
いわいる日本の組織に属していると、良くも悪くもその文化にいつのまにか染まってしまいがちであり、組織の中からではそのことに気が付きにくい。ふと今の状況が、自らの、また自らの属する組織の戦略に沿ったものとなっているか、客観的な視点を振り返らせてくれ -
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他国のプロサッカーリーグ、または自国のスポーツ団体からリーグ運営の成功例Jリーグにおける運営方法について網羅的に述べられていて、資料として歴史を感じる大変価値のあるものであると思う。
巻末に載せてある集客数や各チームの収入などの1次データは特に貴重。本書で述べられているが、問題を把握するうえで「データを取る」ことから開始し、「思い込み」をベースに会議をすることなく進めたJリーグの伝統。データによる「正確な事実把握」と「事実認識の共有化」が問題解決への第一歩であるということを本書より学んだ。
統計って重要な武器!
また、スポーツにおいては一般の自由競争と違って、一つのチームだけが勝ち続ける