青田勝のレビュー一覧

  • クイーンのフルハウス

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    悪くはないのですが
    1作品を除いてはぱっとしない作品が多く
    イマイチな印象を受けてしまいます。

    その代わり最後の作品は面白いです。
    ちょっと特殊な作品と言っても
    過言ではないでしょう。
    ミステリーではおきないと思われる現象が
    起きてしまうのですから。

    舞台の幕を章に仕立てた作品は
    設定は面白いのですが
    なんだか盛り上がりには欠けています。

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    2010年05月31日
  • ダブル・ダブル

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    ネタバレ

    エラリー・クイーン・シリーズ

    ライツヴィルから送られた手紙。新聞の切り抜き。死んだリューク・マッケビイ、彼の遺産の顛末。自殺した共同経営者。遺産を送られた「町の聖者」と呼ばれる医師ドット博士。消えた「町の乞食」トム・アンダーソン。トムの娘りーマからの依頼で捜査に当たるエラリー。トッド博士の共同者ケネス博士と接近するリーマ。殺害された「町の哲人」トルフェイ、「町の泥棒」ジャガード。子守唄の歌詞にそって殺される被害者たち。

     2002年1月11日再読

     2011年9月7日再読

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    2011年09月07日
  • 十日間の不思議

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    ネタバレ

    エラリー・クイーン・シリーズ

    ライツヴィルに住むハワード・ヴァン・ホーン。一時的に記憶をなくすことに悩むハワード。相談を受けライツヴィルに向かうエラリー。ハワードの若い義母・サリー・ヴァン・ホーン。2人の恋とハワードの父親ディートリッチの関係。ディートリッチの本当の息子ではなかったハワード。ハワードの本当の両親の正体。盗まれた宝石箱にかくされた2人の手紙。謎の脅迫者。強請られた2万5千ドル。さらなる脅迫。質に入れられた首飾り。殺害されたサリーとエラリーの推理の結末。9日間の惨劇。1年後にたどり着いた最後の悲劇。


     2002年1月7日再読

     2011年11月17日再読

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    2011年11月18日
  • クイーン検察局

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    ネタバレ

    「恐喝課 金は語る」
    「偽装課 代理人の問題」
    「不可能犯罪課 三人の寡婦」
    「珍書課 変り者の学部長」
    「殺人課 運転席」
    「公園巡視課 角砂糖」
    「未解決事件課 隠された金」
    「自殺課 名誉の問題」
    「強奪課 ライツヴィルの盗賊」
    「詐取課 あなたのお金を倍に」
    「埋宝課 守銭奴の黄金」
    「魔術課 七月の雪つぶて」
    「偽相続人課 タイムズ・スクエアの魔女」
    「不正企業課 GI物語」
    「麻薬課 黒い台帳」
    「誘拐課 消えた子供」

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    2025年11月09日
  • フォックス家の殺人

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    12年前に妻を毒殺した事件を再調査するお話。正直、どんな風に12年も前の事件の証拠が出てくるのかワクワクでした。見つかったと思ったら関係無かったり、また別の話やったり…結構ヤキモキする。

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    2024年08月18日
  • フォックス家の殺人

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    「僕は満足していません」。
    12年以上前に妻殺しの罪で終身刑となった男。その無罪立証のために再調査の依頼を受けたエラリイ・クイーンが、事件当日の状況を再現した後に吐く台詞だ。あらゆる事実が状況証拠の裏付けをし、男の犯行であることを、あらためて示していた。だが、論理的な疑いがひとつでも残る以上、納得することはできない。初期の冷徹ぶりから様変わりしたクイーンの熱い男気を示すシーンといえる。

    中期以降、ライツヴィルを舞台とする物語を展開したクイーンは、自らの探偵に単なる思考機械で終わらない人間性を肉付けし、社会的情況も加味しつつ、作品そのものに深みをもたせた。
    発表は1945年。日本を敵国とする中

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    2016年11月29日
  • 十日間の不思議

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    エラリーがライツヴィルに到着してから八日間に渡って様々な出来事が起こります。ハワードとサリーの恋愛の暴露、謎の脅迫、宝石の盗難事件、墓荒らし、そして殺人事件、これらが一つに繋がる様は心地良いものの、謎を解明する手段に宗教を持ち込んでいるのでピンと来るものがなく、結局微妙に感じてしまいます。
    また、エラリーは殺人事件が起こる後半まで何もしていないに等しいですし、ラストの行動は非常に自分勝手。本書に於ける探偵の在り方に不満が残ります。

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    2015年10月01日
  • ダブル・ダブル

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    ネタバレ

    ライツヴィルシリーズの4作目

    【あらすじ】
     ある日、エラリー宛に匿名の手紙が届く。そこにはライツヴィルの富豪の訃報が載った新聞の切れ端が入っていた。そして、別の日に届いた手紙には、先の訃報に関連した人物が行方不明になったとの切れ端が入っていた。
     やがて、行方不明の人物の娘がエラリーの元に尋ねてくる。天真爛漫に育った彼女の言動に困惑しながらも、エラリーは彼女と共にライツヴィルで捜査を始める。

    【感想】
    童謡がプロットに深く関わっている。童謡を使って次の被害者を暗示させる件は、クリスティーの著名作が頭に浮かんでしまう。トリックも少しABC殺人事件(ある規則に当てはめることで真犯人を隠す)に

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    2014年10月29日
  • 十日間の不思議

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    ネタバレ

    ライツヴィルシリーズの3作目。

    【あらすじ】
    ある夜、エラリーの元に旧大戦中に知り合った知人・ハワードが血まみれの状態で現れた。彼は度々、記憶喪失を体験しており、その最中に何らかの犯罪行為に手を染めたのではないかと不安を持っていた。そこでハワードは、エラリーに監視役としてライツヴィルにある自宅に来て欲しいと持ちかける。

    【感想】
     記憶喪失中に起こった殺人事件を解明する為にエラリーが活躍するのかな?と思っていたら違った。ハワードには記憶喪失の病気以外にも色々と秘密があるようで、その秘密が元で脅迫事件等が起こり、そこにエラリーが巻き込まれてしまうという展開になっている。普段は事件を解決に導く

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    2014年09月15日
  • フォックス家の殺人

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    ライツヴィルシリーズの2作目。

    【あらすじ】
    第二次世界大戦の戦績により、ライツヴィルの英雄に祭り上げられたディビィー大尉。しかし彼は、戦争中の血生臭い記憶と、殺人犯の息子—父親が母親を毒殺した—であることの負い目で、精神に異常を来たしていた。
    エラリーはディビィーの妻リンダから、彼の父親が殺人犯で無いことを調べて欲しいと持ちかけられ、再びライツヴィルの地を訪れる。

    【感想】
    12年前に起こった毒殺事件をエラリーが調査し直すことで、当時表になかった事実を引き出し、その結果、事件の確信が明らかになるというプロットになっている。序盤は父親に不利な情報しかでてこず、苦心するエラリーだが、1つ2つ

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    2014年08月14日
  • ダブル・ダブル

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    冒頭にいきなり魅力的な謎が来たのがよかった。
    その後、ちょっと間延び気味かと感じはじめたときの、ふたたび大きな事件という展開もいい。

    でも最後がなあ。ずいぶん無理やり感がある。
    あと、最後に来て一気に物語が進むってのも面白味が無い。
    徐々に徐々に謎を解きほぐすアイテムが出てきてくれないと、僕としては不満だな。

    最近読むクイーンは、ちょっと不満なのが多い。

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    2014年07月15日
  • 十日間の不思議

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    いわゆる「後期クイーン問題」の代表作というイメージの強い作品。スーパーマンではなく、悩める名探偵である。そのあたりを強調するたのか叙述方法にも工夫が凝らしてあったりして、趣向に対する作者のこだわりを感じさせる。

    こうなってしまうと、犯人は一種の神である。この手の「おち」は今となっては決してめずらしいものではない。テレビドラマにだって出てくるパターンだ。クイーンの得意技のひとつでもある。が、それを「意外な凶器」とでもいえるようなレベルにまで持っていくのは、すさまじい力業である。内容はともかく、そのレッテルの貼り方にかなりびっくりした。これでは確かに「悩める名探偵」が生まれざるを得ない。

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    2014年06月29日
  • 十日間の不思議

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    ラストは衝撃的。
    涙が出るほどのつらい最後で、ああ、ここから『九尾の猫』のアレになるのか、と納得できる。
    (なので、『九尾の猫』をほんとは先に読んじゃいけない)。

    しかし・・・・・・

    衝撃の最後までが長い。
    これといった事件が起きるのは、物語も中盤に入ってからのこと。
    「クイーンだから、我慢して読めば面白くなるに違いない」という確信のある僕だからよかったものの、クイーン初心者なら投げ出す可能性もあるな、と思う。

    そこんとこ、実に惜しい。

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    2014年02月11日
  • フォックス家の殺人

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    今までのクイーンと比べちょっと異質感があるかな。
    謎が少々小粒だし、「小説」としてはそれほどいい出来ではないかも。いろいろ強引なところもあったし。

    とはいえエラリー・クイーンの作品。面白くないはずはありませんぜ。

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    2014年01月25日
  • ダブル・ダブル

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    ネタバレ

    ライツヴィルものは初読でした。童謡殺人というには括りが少し弱い……けれど、背後にあるなにか得体の知れないものの存在を感じてしまいそうになる。

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    2014年01月05日
  • ダブル・ダブル

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    町の飲んだくれや大富豪が古い童謡の順番で死んでいくライツヴィルの町。偶然なのか誰かの意図なのか解らないままに進行していく事態に、エラリイが困惑し悩みながら関わっていく。

    読み終わってから色々考えてしまう。
    これ一回でしかできない物語だと思う。
    大きなくくりで見立てものとした場合、本作は奇妙な位置を占めるのでは?
    なんだか異様なものを感じる一作。

    物語としても二ヶ月以上にわたるスパンで描かれていて、あくまでも疑い続けるエラリイの姿が、異邦人である彼の孤独さをさらに浮き立たせる。

    「ライツヴィルでは人々の生活が流れ進んでいく。働き、酒を飲み、争い、和合し、そして死ぬ者もあれば結婚する者もある

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    2013年07月14日
  • 十日間の不思議

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    最後はさすがクイーンと唸ったが、殺人事件までの振りは長くてしんどかった。
    この時期のクイーンは、どこか宗教に傾倒した感がある。

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    2013年03月28日
  • 十日間の不思議

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    ネタバレ

    久方ぶりに手に取ったクイーン。ただ、少々読む順序を間違えてしまったらしく、ライツヴィルが始めて登場する『災厄の町』から読むべきだったのかもしれない。
     
     個人的には本作のエラリイよか、前期のエラリイのほうが魅力的に映る。
    私は、「悩む探偵」を魅力的ではないと思う、とは思わない。クリスティの生んだ名探偵ポアロも時に悩んだ(ことがあったように記憶するが)。

     ただ、本書のエラリイは少々行き過ぎた「悩み方」をしているのではないか。世間一般の話ではなく、探偵エラリイの話として。これは、本書を読んだ直後の感想であるから、私自身の考え方の転向もあろう。

     話としては面白かった。十戒については唐突でな

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    2012年12月22日
  • クイーン検察局

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    クイーンはよく「パズル」と言われるが、小説と言うよりはクイズに近いように思われる。一度読んでオチがわかると、もうおもしろくもなんともない。が、そのわりに何度も手にとってしまうのが不思議。安心感か。

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    2010年09月30日
  • クイーン検察局

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    よくもまあ、これだけ短い話の中に本格テイストを詰め込めるもんだな、という印象。オチの出来はさておき、トータルで評価するとやっぱりクイーンは素晴らしい。パズラー好きには申し分のないラインナップ。内容は小粒ながら、実に巧く計算された舞台設定。構成もスムーズでラストの真相が違和感なく生かされている。この期に及んでもまだ「読者への挑戦」を挿入するかと感心するやら呆れるやら。個人的には『三人の寡婦』にオチに驚かされた。

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    2009年10月04日