青田勝のレビュー一覧
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印象的だったのは、ダイイングメッセージとは、ということ。
それと「Yの悲劇」でも思ったのだけど、かなり特殊な身体的特徴を持つ登場人物の行動や言動が、とても純粋で清らかなものに感じられる。筆者の優しさのようなものを垣間見るような気がした。Posted by ブクログ -
アメリカはウエスト・バージニアの片田舎で起きた凶悪な殺人事件に興味を抱いたエラリー・クイーン。その惨状は、T字路に立つT字型の道路標識に、首を切られた死体が磔にされており、被害者宅の扉にはTの血文字が残されていた。「T」とは何を意味するのか。やがて同様の殺人事件が離れた別な地域で起き、単身現場にかけ...続きを読むPosted by ブクログ
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評価高めなのは、全エラリー・クイーン作品の中で一番というか唯一気持ちが揺さぶられる「キャロル事件」が入っているから。「アメリカの悲劇」的なテーマで、恵まれない境遇から努力で這い上がった主人公が追い詰められる悲しさが胸を打ち、愛情と非情、大切な人達を守るための打算や裏切りなど人間の多面性が掘り下げられ...続きを読むPosted by ブクログ
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エラリー・クイーンの短編集ばっかり読んでたけどやっぱり長編小説も面白かった。
国名シリーズの中でも傑作といわれている本作はタイトルと中身があんまり関係ないのだけ残念(笑)
私はエジプトとかが大好きやから、舞台はエジプトなのかと思って読んだけど違った。
エラリー・クイーンは本作では最後にはいつも通...続きを読むPosted by ブクログ -
探偵探偵探偵探偵探偵探偵(ry。地味ながらも9日目の推理のぶっとび具合とラストの趣向が今のミステリへもかなり影響しているのを感じる作品だった。あと鮎川哲也先生のネタバレ解説で笑ったPosted by ブクログ
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ライツヴィルという架空の街を舞台にしたシリーズ第三作。
エラリー作品では異色の登場人物の少なさ。
その分、人物たちの内面や行動が細やかに描かれてる。
派手さはないが、心理的な描写でハラハラしながらドラマは結末へ。
そして意外な幕引き。印象深い作品でした。Posted by ブクログ -
お人よしのエラリィが、どうしたものか、面倒事に巻き込まれる話。まあ、「面倒事」で済ませられれば良かったのであろうが、ことはそんなにやさしいものではなかった。エラリィが最後に行う、犯人に対するアクションが意外だった。しかし、読む順番を間違えたなぁ。
‐2012/10/29‐蕗屋は生きておりますPosted by ブクログ -
ライツヴィル物の2作目。トラウマを負った青年のため12年前の殺人事件の真相に挑む”回想の殺人”もの。意外なトリックや特異なプロットといった派手さはないものの、丹念な人間描写が素晴らしい。整然とした論理や、全ての章題にきつねを絡ませるといった遊び心も愉しい。Posted by ブクログ
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エラリイの名推理には期待しないこと。
そもそもこの作品にさえわたる推理なんざ
存在いたしませんので。
全体的に精神病特有の
狂気が混じっているので
読むのには間違いなく苦労することでしょう。
それといやみな人物もいますしね。Posted by ブクログ -
悪くはないのですが
1作品を除いてはぱっとしない作品が多く
イマイチな印象を受けてしまいます。
その代わり最後の作品は面白いです。
ちょっと特殊な作品と言っても
過言ではないでしょう。
ミステリーではおきないと思われる現象が
起きてしまうのですから。
舞台の幕を章に仕立てた作品は
設定は面白いの...続きを読むPosted by ブクログ