佐藤亮一のレビュー一覧
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シチリア島侵攻から戦後1957年現在まで
戦争勝利への努力に代わって戦後体制への様々な取り組みは
現在へと直接つづいているだけに、その業績を評価することは現在難しい。
現在において著者が英国史においてドイツに屈せず勝利を得た点で最大限に評価されているが
これを日本人でしかない身がわかったきになるのは難しいところである。
やはり日本人らしく日本について書かれている点からつまされるべきか。
「このときまで、われわれは激烈な空襲と大部隊の侵攻とによって日本本土を攻撃するという考えを固めていた。まっとうな戦闘においてのみならず、あらゆる穴や防空壕においても、サムライの捨身精神で死ぬまで戦う日本軍の無謀 -
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ネタバレついに本格的に第二次世界大戦が始まり、フランスは早々に敗れる中有名なダンケルク撤退戦(ダイナモ作戦)などを含む大陸からの撤退、そしてこれも有名な「イギリスの戦い(バトル・オブ・ブリテン」など様々な戦いが縦横無尽に具体的な日付や担当者、部隊名や兵力を可能な限り明示して描かれる。戦線は大西洋や地中海、北アフリカなどにとどまらず、ギリシア、マルタ、クレタ島などに及びこの巻の最後にはナチのソ連侵攻を持って終わる。この時チャーチルは、既に事前にナチドイツ軍のソ連侵攻の可能性が高い事を知悉しておりすぐさま世界に向けて演説を行っているがその演説が中々自由人や民主主義を報じる国民やソ連一般人への激励を含み感動
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[世界を決めた男の言]第二次世界大戦中のほとんどを英国の首相として過ごし、卓越したリーダーシップと戦略眼で連合国を勝利に導いたウィンストン・チャーチル。その激動に次ぐ激動の大戦期を自ら振り返った作品です。当時の国際情勢を知る上での超一級的著作であると同時に、チャーチルの人間像がくっきりと浮かび上がる一冊でもあります。訳者は、日本翻訳家協会会長を務められた佐藤亮一。原題は、『The Second World War』。
どんな時代に読んでも、様々な角度からの考査に耐え、同時に読者に対して有意義な教えだけでなく、読書の楽しみまでをも教えてくれる作品が古典と呼ばれるに足るものと考えているのですが -
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第3巻でのアラメイン、スターリングラードが第二次世界大戦の転機だったとすればそれを決定付けたのがオーバーロード作戦、ノルマンディー上陸だ。独ソ開戦以来ソビエトが求め続けた西ヨーロッパでの第二戦線に対しチャーチルは慎重だった。この本では何度もチャーチルがオーバーロード作戦の邪魔をしたという風評に反論している。チャーチルが考えた作戦実行の前提条件は3つ。ドイツ空軍力の削減、北部フランスに独軍12師団を動員させず今後2ヶ月以内に15師団を整備させない、そして大部隊を海岸に維持するために少なくとも2つの人工港を作ることだ。
ロンメルのアフリカ軍団を潰走させ、大きな被害を受け続けたUーボートに対しても -
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「ソビエト政府はヒトラーに攻撃される瞬間まで、自国のことしか考えていなかったようだ。」フランスの崩壊やバルカン戦線への目論見を傍観しながらナチスドイツに重要な経済援助を与え、ヒトラーとの間で分割できるかもしれないと考えたイギリスに援助を求め、アメリカにはイギリスではなくロシアに補給品を要求し、危険や犠牲も顧みずにヨーロッパに再上陸し、第二戦線を作るように要請した。つまりソビエトはヒトラーに攻撃されてからも自国のことしか考えていなかったということだ。
「ソ連が敗れたなら、どうしてイギリスが勝てるというのか」脅しすかしのソビエトの唯一の歓待はモスクワのヒトラー街をチャーチル街に変えるくらいでしか -
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「最初の40日間以降は、勝ち誇ったドイツとイタリアが、われわれに必滅の攻撃を加え、ソ連は敵対的中立の立場で積極的にヒトラーを応援し、日本は計りがたい脅威であった。われわれは単独であった。」
第2巻はヒトラーの侵攻でズタズタにされるフランスとロンドン空襲に耐え忍びながら反撃の機会を狙うイギリス。アメリカは兵器の支援を約束したがそれを含めても兵器の足りないイギリスがそれでも各国を支援し進撃するナチスドイツをなんとか防ぐ。イタリアはドイツと協同で作戦をしてるというよりは英仏が弱った好きにどさくさ紛れに領土を広げようとしている。
フランスが早々に占領されたため1944年上半期まで連合軍はイギリスに -
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イギリス首相を退いたチャーチルが唯一要求したものは大戦中を含む公文書を自由に見られることだけだった。そのチャーチルが書き残した「第二次世界大戦」全6巻を改変したのが本書で、第1巻は第一次大戦後の軍縮が進む中、ヒトラーが政権を握り軍備を拡張し戦争を始める間の英仏両国の動きを描いている。そして政界に復帰したチャーチルがついに戦時内閣の首相に任命される。チャーチルの見方に立てばこの戦争は容易に避けることが出来た。しかし平和主義が英仏両国の軍備拡張を拒んだがために、領土拡大の野心を見せ挑戦するヒトラーを牽制出来ず勢い付かせてしまった。
ドイツに対する賠償支払いの要求は1ポンド43兆マルクと言う強烈な -
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以前はこういう、事例の羅列だけで面白く読めていたはずなのに、ちょっと物足りなかった。
それというのも、参考文献が、というか、そのおおもとの方言調査が古くて、既に共通語になってしまったと思われる事例が多くて、肝心の方言にピンとこなかったのが大きいと思う。
例えば、ジャガイモ。
近畿から東北地方にかけてはニドイモ(なるほど)、中国地方のキンカイモ(へぇ~)、福島を中心に見られるカンプライモ(どういう意味?)に続いて北海道全域に分布するゴショイモ。
え?
北海道では普通にジャガイモと言っていますが?
と思ったけど、よ~くよ~く思い出してみると、なくなった祖母はゴショイモと言っていたような気も…。
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最終巻では、いよいよアメリカの参戦により独伊日が敗戦へと向かっていく様子が描かれます。ナチスドイツの退潮に伴いソ連が中・東欧、日本での勢力拡大をもくろむ中で、欧州での民主主義が共産主義により侵食されることを懸念したチャーチルは、米国の介入を求めます。しかし、ルーズベルトの死とトルーマンの承継の狭間で時機を逸することとなり、結果として彼自身が名付けた「鉄のカーテン」がバルト海のシュテッティンからアドリア海のトリエステの下ろされることとなります。東西ドイツは分断され、この後約半世紀にわたる東西冷戦時代が幕開けることとなります。この過程で、英国の介入によりギリシアは民主主義を維持する一方、ポーランド
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最終巻。イタリアに侵攻して、オーバーロード作戦を実施し、ドイツを追い詰めていく。一方で終戦が見えてくると共産主義国のソ連との確執が露わになってくる。共通の敵がいる間は良いが、どう終わらせるか、イギリスの正義をどう実現していくかの舵取りが難しい。そんな中、盟友のルーズベルトが死にトルーマンに替わる。自身も最後の局面では選挙に負けて最後まで戦争の結末に関与出来なくなる。結局ヒトラードイツがスターリンソ連に置き換わっただけなのか。ヒトラーとの戦争に勝つと言う事に専念して窮地を救ったチャーチルはすごい。でも、原爆の使用には躊躇しないし、そもそも世界中に植民地を作りまくった帝国イギリスに対しての振り返り
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第3巻。アメリカがいよいよ正式に参戦。それも真珠湾。チャーチルは真珠湾のニュースに接してこう言っている。「この辞典で合衆国が完全に、死に至るまで戦争に入ったことが私には分かった。それゆえ我々は結局はすでに戦争に勝っていたのである!」アメリカと戦ってはいけなかったんだろう。戦わざるを得なかったのだろうが。「日本人について言うなら、彼らは粉々に打ち砕かれるだろう。」大喜びである。もう一つは原爆。対ドイツという事でしょうがないのだろうが、原爆開発にはイギリスも積極的に関わっていたし、データの多くもアメリカに提供している。チャーチルはこれに対して肯定的だったのだな。しかし日本に関わる箇所についてはやは