佐藤亮一のレビュー一覧

  • 第二次世界大戦 4
    シチリア島侵攻から戦後1957年現在まで
    戦争勝利への努力に代わって戦後体制への様々な取り組みは
    現在へと直接つづいているだけに、その業績を評価することは現在難しい。
    現在において著者が英国史においてドイツに屈せず勝利を得た点で最大限に評価されているが
    これを日本人でしかない身がわかったきになるのは...続きを読む
  • 第二次世界大戦 2
    独ソ戦開始まで
    戦時内閣の首班当事者かつ文学賞を得る筆力を備えた人物による記録は
    ガリア戦記を思わせるものがある
    これはブリテンでなくイギリスの戦いと書かれているけれど
    日本にとってはわりと関係ない大西洋の戦いやアフリカ戦線も興味深い
  • 第二次世界大戦 1
    素晴らしく格調高い名文。彼が有名作家のタレント議員として国会議員になれたのも当然かと思う。でも、これが知的障害で、まともな文章も書けなくて、まともな高校にも入学できなかったというのだから、ほんとに信じられない。
  • 第二次世界大戦 2
    ついに本格的に第二次世界大戦が始まり、フランスは早々に敗れる中有名なダンケルク撤退戦(ダイナモ作戦)などを含む大陸からの撤退、そしてこれも有名な「イギリスの戦い(バトル・オブ・ブリテン」など様々な戦いが縦横無尽に具体的な日付や担当者、部隊名や兵力を可能な限り明示して描かれる。戦線は大西洋や地中海、北...続きを読む
  • 第二次世界大戦 1
    第二次世界大戦を前史から丁寧に掘り起こしチャーチル自身の危機感を記述しついには第二次世界大戦が始まりチャーチルに組閣の大命が下るまでをこの巻で描いている。やや回りくどい表現も多いが極度に難解でもなく歴史を大局から必要十分な情報量で書いています。良書。
  • 第二次世界大戦 1
    [世界を決めた男の言]第二次世界大戦中のほとんどを英国の首相として過ごし、卓越したリーダーシップと戦略眼で連合国を勝利に導いたウィンストン・チャーチル。その激動に次ぐ激動の大戦期を自ら振り返った作品です。当時の国際情勢を知る上での超一級的著作であると同時に、チャーチルの人間像がくっきりと浮かび上がる...続きを読む
  • 第二次世界大戦 4
    第3巻でのアラメイン、スターリングラードが第二次世界大戦の転機だったとすればそれを決定付けたのがオーバーロード作戦、ノルマンディー上陸だ。独ソ開戦以来ソビエトが求め続けた西ヨーロッパでの第二戦線に対しチャーチルは慎重だった。この本では何度もチャーチルがオーバーロード作戦の邪魔をしたという風評に反論し...続きを読む
  • 第二次世界大戦 3
    「ソビエト政府はヒトラーに攻撃される瞬間まで、自国のことしか考えていなかったようだ。」フランスの崩壊やバルカン戦線への目論見を傍観しながらナチスドイツに重要な経済援助を与え、ヒトラーとの間で分割できるかもしれないと考えたイギリスに援助を求め、アメリカにはイギリスではなくロシアに補給品を要求し、危険や...続きを読む
  • 第二次世界大戦 2
    「最初の40日間以降は、勝ち誇ったドイツとイタリアが、われわれに必滅の攻撃を加え、ソ連は敵対的中立の立場で積極的にヒトラーを応援し、日本は計りがたい脅威であった。われわれは単独であった。」

    第2巻はヒトラーの侵攻でズタズタにされるフランスとロンドン空襲に耐え忍びながら反撃の機会を狙うイギリス。アメ...続きを読む
  • 第二次世界大戦 1
    イギリス首相を退いたチャーチルが唯一要求したものは大戦中を含む公文書を自由に見られることだけだった。そのチャーチルが書き残した「第二次世界大戦」全6巻を改変したのが本書で、第1巻は第一次大戦後の軍縮が進む中、ヒトラーが政権を握り軍備を拡張し戦争を始める間の英仏両国の動きを描いている。そして政界に復帰...続きを読む
  • 第二次世界大戦 1
    思わず「平和とは何か」を考えてしまいました。
    平和を享受しようと現実を直視せずただひたすら衝突を回避しようとする英国の姿勢、これは今の日本に通じるものがないか?

    そして戦後の国連やその安全保障理事会は、第2次世界大戦への道筋を二度とたどるまいという、人類の反省のもとに創設されたことが現実的なものと...続きを読む
  • 第二次世界大戦 1
    驚くべき記憶力と文章力。
    第二次世界大戦の中心にいた政治家の語る生の歴史。家のは全4巻 文庫版 データなし。
  • 日本の方言
    以前はこういう、事例の羅列だけで面白く読めていたはずなのに、ちょっと物足りなかった。
    それというのも、参考文献が、というか、そのおおもとの方言調査が古くて、既に共通語になってしまったと思われる事例が多くて、肝心の方言にピンとこなかったのが大きいと思う。

    例えば、ジャガイモ。
    近畿から東北地方にかけ...続きを読む
  • 方言の地図帳
    辞書のように単語ごとの記載のため、少しずつ読み進めたい本。こんなにおもしろいとは思わなかった方言の世界。「しあさって」と「やのあさって」とか、混乱するわそんなん。
  • 第二次世界大戦 4
    最終巻では、いよいよアメリカの参戦により独伊日が敗戦へと向かっていく様子が描かれます。ナチスドイツの退潮に伴いソ連が中・東欧、日本での勢力拡大をもくろむ中で、欧州での民主主義が共産主義により侵食されることを懸念したチャーチルは、米国の介入を求めます。しかし、ルーズベルトの死とトルーマンの承継の狭間で...続きを読む
  • 第二次世界大戦 4
    最終巻。イタリアに侵攻して、オーバーロード作戦を実施し、ドイツを追い詰めていく。一方で終戦が見えてくると共産主義国のソ連との確執が露わになってくる。共通の敵がいる間は良いが、どう終わらせるか、イギリスの正義をどう実現していくかの舵取りが難しい。そんな中、盟友のルーズベルトが死にトルーマンに替わる。自...続きを読む
  • 第二次世界大戦 3
    第3巻。アメリカがいよいよ正式に参戦。それも真珠湾。チャーチルは真珠湾のニュースに接してこう言っている。「この辞典で合衆国が完全に、死に至るまで戦争に入ったことが私には分かった。それゆえ我々は結局はすでに戦争に勝っていたのである!」アメリカと戦ってはいけなかったんだろう。戦わざるを得なかったのだろう...続きを読む
  • 第二次世界大戦 2
    第二巻はイギリスがやられまくる。ドイツ強すぎ。フランスがやられるとフランスもドイツに協力するので益々差が開いて行く。ドイツによる本土抗戦に多くページが費やされる。この頃はまだアメリカが参戦してくれていないので、孤軍奮闘、孤立して先が見えなく精神的にも苦しかったと思う。さらにイギリスは世界帝国でもあっ...続きを読む
  • 第二次世界大戦 1
    第一次世界大戦が終わり、ヒトラーが台頭し、オーストリア併合、チェコへの進出、ポーランドに侵略し、チャーチルが首相になるまで。ヨーロッパ側から見る第二次世界大戦に関する本を読むのは初めて。確かに翻訳は気になるが、全体的な流れが分かって良い。チャーチルは貴族なんだね。ノブリスオブリージュなんだね。そう言...続きを読む
  • 第二次世界大戦 3
    ロシア参戦からイタリア侵攻前まで
    ところどころ訳文が直訳調すぎるところがあり
    この手の本でありながら日付が間違っていたりといろいろ疑問
    本巻では日本も本格的に登場し
    戦後の英国から日本をどのように眺めていたか興味深い
    それにしてもロシアは付き合うのは勘弁願いたいが見てるぶんには楽しいところだ