シートンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
大人向けに、そのまま訳されたシートン動物記。
かなり硬い文章で描かれているが、読んでてドキドキハラハラした。
ワーブ 灰色グマの一代記
暴れ馬のコーリーベイ
オオカミ王ロボ
スプリングフィールドのキツネ
マガモの親子の陸の旅
だく足のマスタング
アルノー ある伝書鳩の物語
サンドヒルの雄ジカの足跡
個人的に、スプリングフィールドのキツネ、アルノー
ある伝書鳩の物語が好きだった。
どれも終わりが読めなくて、次のページをめくるまでハラハラする。
軽く読めると思って借りたら、かなりしっかりと読まないといけない本だったので、この一冊だけでかなり時間がかかった。
でも、読んでよかったと思える本だった。 -
Posted by ブクログ
ファーブル昆虫記は子供向けのを読んだことがあったが、何故かシートン動物記は未読。完全に忘れていたのだが、偶然見かけて手に取ってみた。
結果、大当たり。解説にある様に子供向けの、人と動物のふれあい等という話では無く、徹底したリアリズムに基づくドキュメンタリーと言うべき内容。翻訳も更にその魅力を高めているし、シートン自筆の挿絵がまた美しい。
思うに、シートンは動物をひたすら観察し続け、共に生き続けて来たのだろう。だからこそ、実際には見ていないはずの光景すらもまるでその場にいたかのように、動物の心理すらも描き出すことが出来たのだと思う。動物をただ可愛い可愛いでは無く、人間と同じ存在として冷静に捉えたからこそ出来た事だと思う。
個人的には、動物のお医者さんと同じだと思う。あちらは冷静な観察をユーモアに包んでいるが、変に媚びたり可愛いだけで終わらせたりしていないのは同じ。
人間も動物も、等しく自分たちのために生き、自分たちの善をなして生きていく。そこには善悪はなく、それがぶつかった時だからこそ悲劇が起こることもあり、それもまた善悪の範疇の外。そこが淡々と描かれていて、説教臭いところが無いのが良い。とは言え、何処となく人間の欲深さに呆れているように思えるのは気のせいか。
個人的に好きなのは、スプリングフィールドのキツネと、サンドヒルの雄ジカの足跡。キツネの方は、本当に動物にこんな気高い哀しい選択が可能なのかと疑うほど。でも嘘とは思えないのが凄い。
雄ジカの話はただ美しい。ラストシーンが目に浮かぶよう。まさに、「これは黄金の日々」と言う言葉がぴったりだった。 -
Posted by ブクログ
読みはじめから面白くて、最後まで興味は尽きませんでした。本書には短編8作がおさめられ、原文に忠実に訳されており、大人向けです。シートンが描いた挿絵も入っています。
野生動物の生態が面白いだけでなく、人間と動物の知恵比べにも夢中になり、いつも動物の方を応援してしまう自分がいました。
語られるエピソードのひとつひとつが、深く記憶に残るものでした。
・愛する妻が殺されたのを知らずに、探しまわる夫のオオカミの姿
・死んだふりをすることで敵をおびき寄せる、母ぎつねの賢さ
・人間に捕獲されてしまった子ギツネに対する母ギツネの行動には、ドキッとさせられました。“これが野生動物の真の姿なんだ。こんな愛情の表し方があるんだ。”
・雄のハトが伝書バトとして働いている間、他の雄のハトに気を許して不倫関係になるも、素知らぬ顔の雌のハト
最後の短編は、主人公の言葉で締めくくられています。この言葉に込められたメッセージ、深く深く心に沁みました。
何度も繰り返し読みたくなる作品ばかり!(私は、伝書バトとシカのお話が特に好きです。)
腰前敏弥さんの訳、おススメです。
〈目次〉
ワーブ 灰色グマの一代記
暴れ馬のコーリーベイ
オオカミ王ロボ
スプリングフィールドのキツネ
マガモの親子の旅
だく足の野生馬(マスタング)
アルノー ある伝書バトの物語
サンドヒルの雄ジカの足跡
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Posted by ブクログ
解説によると、物語の多くはシートンさんの実体験や身近な人からの伝聞などの実話に基づいているとのことだ。しかし文章は、淡々とというよりは力強く、動物が自然のなかでひとり(?)で経験したはずのことも、まるで見てきたかのような迫真性をもって生き生きと語られる。ノンフィクションではあっても、科学的な観察記ではなく物語なんだなと思った。
■ワーブ 灰色グマの一代記
平和を得るには戦わなければならないことを学び強くなったワーブも、狡猾な猫背グマに追われ逃げて、王者の交代。命のめぐりはさだめ。
鼻が教えてくれる感じなど、本能が強いところを見習いたい。
■暴れ馬のコーリーベイ
自由!安住できるとしても、飼いならされるのはごめんだという心意気。
■オオカミ王ロボ
傷心のために死ぬという。
■スプリングフィールドのキツネ
キツネって賢いんだなあ。手を忙しく動かすより頭を使う、敵の弱点につけ込む、自分の弱点は得意な技で埋め合わせる。
ラストは衝撃的ではあるが、放棄ではなく敢えてこの行動を選択した潔さが心に残る。
■マガモの親子の陸の旅
キングバードっていう生き物がなんなのかわからない(鳥なんだろうとは思ったが)まま読み進めたが、最後まで読んだら思わず調べてしまった。
■だく足の野生馬
また、馬と自由の話だ。わたし馬が好きになりそう。
■アルノー ある伝書バトの物語
伝書バトってとてもかわいいらしい。というのは、私の父が子どものころ家で飼っていたことがあるらしく、思い出話を聞いたことがあるからそういうイメージを持っている。そのため伝書バトたちを見つめる飼育主や愛好家の姿も興味深かった。
■サンドヒルの雄ジカの足跡
やはりサシで目と目を合わせて語り合うのがいちばんだ。 -
Posted by ブクログ
ちょっとおばかだけどご主人想いの犬・ビンゴ、厳しく優しいモリー母さんに育てられた勇敢なワタオウサギ・ギザ、孤独な一生を戦い続けた灰色熊のワーブ、誰にも屈することなく、人間に負けない妻への愛を貫いたオオカミ王・ロボ。厳しい自然界で生きる動物の姿を確かな筆致と彼らへの愛情豊かに綴った、世界中で読まれているシートン動物記。装いも新たにつばさ文庫からリリース。
とか書きながら実はこの年になるまでシートン動物記読んだことなかったのデス!!>< ライアーソフト「黄雷のガクトゥーン」の登場人物(というか動物…)に「ロボ」という大きな犬がいて、それの元ネタ全然知らなかったんですが何気なくつばさ文庫のラインナップ見てたらオオカミ王ロボ…!? あっ!シートン動物記だったのかーー!!と騒いじゃいましてね。またしても、世界で読み継がれる名作や偉人の伝記を読んでいない自分に恥を感じ、購入しました。ちゃんと読んでみたかったの。こういう機会を得ることが出来るので、スチームパンクシリーズにはほんと感謝しております(*´ `*)
表紙は可愛いイラストですが中身は……! 壮絶だ……! 動物達の世界ちょう厳しい……!! ちょっとムツゴロウさん的なほのぼの世界を予想していた私は大いに戸惑ったぞw でも、動物達のどちらもに過剰に肩入れすることなく客観的に厳しく辛い自然界、動物界の真実を克明に描いているなあと思いました。意外とあっけなく味方を見捨てたり、そういうものだと理解したり、単純に思ったり。シビアゆえに単純、単純ゆえにシビアと言う感じがしました。ワーブの一代記が一番長いのですが、誰にも頼らず一生を戦い続けて、ぼろぼろになって、最後は毒ガスの中で眠るように死んだワーブには涙(´;ω;`) それからブランカを探し求めて人間達に抵抗さず捕まって、そのまま死んでいったロボもバスの中で読んでて涙ぐんでしまった。モリー母さんの最期も…(´;ω;`)
最近読んだことをすぐ忘れてしまうのですが、戦い続け、必死に生き続けた彼らをすぐ忘れたくはないなあ…と思いました。そう、小さな動物だってみんな必死で生きてる、戦ってる。時には人間以上の知恵と勇気で生き延びようとする。その動物達に、いろいろ教えられることのなんと多いことか…と思いますっ