永井隆のレビュー一覧

  • 軽自動車を作った男――知られざる評伝 鈴木修

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    スズキと鈴木修は有名だが、大手メーカーと渡り合う実情を知りたく読んでみた。跡取りが急逝した不幸があったものの、かなりの高齢までトップという点も気になっていた。

    中興の祖というか、カリスマ経営者そのものだが、数字と人情の両方を兼ね備え、尋常でない行動力、即断即決する凄まじさ、または周囲は大変だったことがよくわかる。また、ユーモアと明るさは大事ということも身に染みる。

    なんとなく、スズキの軽自動車に乗っていて、ビジネス書に興味のあるすべての方にオススメ。

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    2025年11月06日
  • 日本のビールは世界一うまい! ――酒場で語れる麦酒の話

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    そりゃあ日本のように毎年新しい銘柄の新製品を、しかも4つのメーカーが
    しのぎを削って出しながら戦っている国は他にはないでしょう。

    海外は昔からの製法やブランドを頑なに守り通しています。

    一方で、日本では「ドライ戦争」が大きかったと考えられています。

    それまでビールを銘柄で選んでいた人はいなかったのですが、ドライビール
    という一大ジャンルが発生したことにより、銘柄にこだわる人が増えたと
    言われています。

    そのようなビールの商業的な歴史がこの本のお主な内容です。ビールという
    飲料そのものの歴史は主題ではありません。

    しかしその商業的な歴史こそが、今の日本のビールの旨さにつながっている

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    2025年07月09日
  • 長崎の鐘

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    当時の情景や傷を負った人々の身体の感覚が想像させられる。
    これが小説ではなく著者の体験記録であることが受け入れ難いが、目を背けてはいけないと思う。

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    2025年04月20日
  • キリンを作った男――マーケティングの天才・前田仁の生涯

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    ビジネスマンから学ぶことは多い。

    読みやすい文章とともに、誰もが知る大企業のキーマンから、たくさんのことを学ばせていただきました。

    ひとつの会社しか知らない、他の会社のことを我が身の改革(?)のアイデアに繋げたいひとにおすすめです!

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    2024年12月04日
  • 長崎の鐘

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    長崎大学医学部内で原爆被害にあった医者のレポなんだけど、医者だから科学的な視点になったはだしのゲンみたいで凄かった。人の死がそこら中にあるリアル地獄絵図。

    永井隆
    明治41年(1908)に父 寛(のぶる)、母 ツネの長男として島根県松江市苧町(おまち)に生まれた。医師である父の影響を受け、恵まれた家庭で幼少年期を過ごした。昭和3年(1928)、医学を志し旧制長崎医科大学(現長崎大学医学部)に入学。在学中はバスケットボール部に所属。卒業後、放射線医学教室に在籍、放射線物理療法の研究に取り組んだ。昭和8年(1933)、満州事変に幹部候補生として出征する。このとき慰問袋の中にあったカトリックの書「

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    2024年11月23日
  • ロザリオの鎖

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    床についたきりなので、あんな悪いことはできない。善いことはなおのことできない。

    死との結婚はいつになるのか、秋なら白菊、冬なら水仙

    2+3は4になると教えろ ピストルを突きつけられ、5になると答え撃たれる。天国へ行き、聖パウロに「殉教者の心理がわかったかな」

    垢すりのヘチマ同様、一生の目的が達せられ、人に重宝がられるときには、自分は死んでいて、それを知ることもない

    焼け跡のバラックで戦災者毛布にくるまって、毎日文を書き続ける

    人の守るべき最大の掟は、近き者を己がごとく愛すべし

    あなたは僕の前に現れたメッセンジャーだと思っているの ーと言った人から「読んでみて」と渡された本




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    2024年08月16日
  • 長崎の鐘

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    「戦争で死んだ人たちは正直に自分を犠牲にして働いたのですからな。わしらも負けずによほど苦しまねばなりまっせんたい/わしは罪人だから苦しんで賠償させてもらうのが何より楽しみです。祈りながら働きましょう」

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    2024年08月11日
  • 長崎の鐘

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    被爆して一年も経たずして書かれた生々しく悲惨な戦争の記憶。それでも前向きに人生を捉えようとする永井隆博士の志に感銘をうけました。
    今こそ改めて読むべき名著だと思います。

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    2024年04月24日
  • この子を残して

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    子を思う親ごころ

    自分が仕事上とはいえ放射能に侵されながら、原爆投下で被爆した人々の治療にあたったパワーはどこからきたのだろうか、そして我が子の成長を見守ってあげられない悲しみがどれだけ切ない思いだったか胸がいたむ

    #切ない

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    2022年12月01日
  • キリンを作った男――マーケティングの天才・前田仁の生涯

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    これは素晴らしかった。益々KIRINのファンになった。こんな天才がいたなんて。そして、天才が作った人材たち。成功体験があっても過去の栄光に奢らず、謙虚に次のヒット商品を探していく。こんなプロがいたことは、日本人としても誇らしい。

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    2022年11月09日
  • 原子雲の下に生きて : 長崎の子供らの手記

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    生き残った児童の手記。どれも生々しく、平和の祈りに満ちている。
    ☆辻本一ニ夫
    みんな、天主さまのおぼしめしタイ。よカよカ。
    ☆片岡泰男
    ☆深堀輝行
    ☆今村政子 満州から引き上げ
    ☆新木照子先生 子どもたちと私
    五人の子ども
    自分の幸福に溺れて、子供達の不幸に深く入っていかなかったことをはっきり知った。
    ⭐︎永井カヤノ わたくしはお父さんと手を繋いで、山に行きたいと思います。えをかきに。
    ⭐︎山里小校長 欠席、遅刻、早退の防止は我々職員の重大課題の1つであった。
    ⭐︎伸びる子どもらの背後には、常に伸ばす教師や保護者の努力がある。

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    2022年09月22日
  • キリンを作った男――マーケティングの天才・前田仁の生涯

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    定期的に読み返し一冊

    私は大企業に努めた経験はありませんが、読み進める程共感と自分自身の我慢の無さを気付かされました。
    どの環境においても全力を尽くす、アイデアをストックし続けるという姿勢は共感しかありません。

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    2022年08月21日
  • キリンを作った男――マーケティングの天才・前田仁の生涯

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    マーケターとしての人生、人となり、重視していたことは非常に大きな参考になった。
    左遷されても、腐らずヒットを生み出す姿勢、
    半歩先を読むセンス。

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    2022年08月06日
  • キリンを作った男――マーケティングの天才・前田仁の生涯

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    レギュラースーパードライが売れ出した頃にビールを飲み出した。CMが男向けで男性消費者が多いと思いきや、飲みやすいから女性に支持されたというのは知らなかった。そういえば、酒が苦手な母も一番搾りだけは飲めたことを思い出した。

    通達と調整が営業という会社を変えた伝説的なマーケッターの前田氏の話は知らなかったが、どんな場所でも腐らず、人とコミュニケーションをとる姿勢は見習いたい。

    安いものは残念ながら終売したが、富士山麓など素晴らしいウィスキーの素地を作ったのも、キリン・シーグラムにいた頃の前田氏かもしれない。

    最後に、人を育てることはいかに大切かということも再認識できた。『ヒゲのウヰスキー誕生

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    2022年07月02日
  • 長崎の鐘

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     長崎への原爆投下当時、爆心地からわずか700メートルの場所にあった長崎医科大学で教鞭をとっていた永井隆博士。自らも被爆しながらも生き残った者たちと懸命に被爆者の救出、介護にあたる模様を記録した本。医者としての冷静に傷や病気を観察した模様も描かれており、医療記録としても貴重だと思われる。

     涙が出てくるような感動的な話はない。どちらかというと何が起こったのかもわからないまま混乱し、狼狽する描写が続く。なにか相当な破壊力をもった爆弾にやられたらしいことはわかったが、状況を把握できないながらも、けが人の救助、火災からの避難と、なすべきことに邁進する。あたりに転がる無数の遺体。そこには教え子の顔も

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    2017年08月15日
  • 長崎の鐘

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    描写が生々しい。
    どれだけ恐ろしい惨状だったか 伝わってくる。
     様々の方の落下当時の様子、結果が書かれていて
    勿論無事だった時、または亡くなった時。
     本という形をとうしても、恐怖が伝わってきました。
    この本、永井さんの本は後世に残していくべき本であると思う。
     戦争は絶対あってはならない、原子爆弾また水素爆弾等
    そのような兵器は必要ない と思う。
     被爆者の体験というのは、世代交代が進む中で
    本当に大事な事だと思う。
     10代の私達の次は おそらく戦争の体験を生の形で聞くことは
    ほぼ不可能でしょう。
     だからこそ、このような本が大事だと思う。

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    2012年05月20日
  • この子を残して

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    ネタバレ

    爆心地から700mの長崎医大で被爆した著者は、白血病を負いつつ戦後の6年を生きた。
    原爆投下の直後、医師である彼は、重傷を負いつつも、猖獗きわまる被災者たちの救護活動に明け暮れた。
    明くる10日、帰宅した彼は、廃墟となった台所跡に、骨片だけに変わり果てた妻を見つけ、埋葬する。
    偶々、祖母宅へ行っていた二人の子ども、兄と妹は原爆を免れ無事だった。

    敬虔なカトリシズムと、放射線物理療法の医師という二面を併せもつこの高貴な魂は、自身の死期迫りくるなかで、この世に残しゆく幼い兄妹の身をさまざまに案じつつも、揺るぎのない信仰に支えられ、あくまで沈着に父からの二人への遺言の書として、日々の思いを綴ってい

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    2012年01月27日
  • 亡びぬものを

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    代々医者の家系で育った主人公が、キリシタン宅に医学生として下宿を始める。彼はキリスト教に目覚め、専門であるレントゲン研究を続けながら一心に多くの患者の幸福を願っていく。従軍医として数度出兵し、内地での勤務中に長崎で被爆し…。

    永井隆氏の自伝的小説。
    広島にて被爆した原民喜氏は著名で読んだことはあったものの、長崎の、そしてクリスチャンの永井氏の作品は初めて読みました。
    「怒りの広島、嘆きの長崎」と言われるよう、作品が持つ色の違いがあるように思いました。

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    2010年09月12日
  • 長崎の鐘

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    長崎に原爆投下された直後の被爆地の悲惨な惨状が書かれています。平和を祈り、今日も長崎の鐘は鳴り響きます。

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    2009年10月04日
  • この子を残して

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    長崎で原爆にあい放射線を浴び不治の原子病患者として床にふす父親と、二人の幼い孤児予定者。とにかく、せつなく感動します。

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    2009年10月04日