田中一郎のレビュー一覧

  • [図解] 電車通勤の作法
    中身はあまりないが、自分の通勤を顧みて、なるほどと思うところはたくさんあります。
    改めて通勤電車の作法を定型的に考える良い機会にさせていただきました。
  • ガリレオ裁判 400年後の真実
    ガリレオ裁判を資料を丹念に読み解き、真実を導こうと試みる意欲作。

    ガリレオ裁判の一般的なイメージとして、頑迷な宗教人と戦った英雄科学者ガリレオという固定観念があるが、実際は当時の宗教裁判としてはガリレオ裁判は特別に慣例から逸脱しているものではなかった。
    また、ガリレオは裁判で異端であることを認め、...続きを読む
  • ガリレオ裁判 400年後の真実
    誰もが知ってるつもりのガリレオ裁判の真実を資料を丹念に追うことから炙り出そうという知的好奇心が掻き立てられる書。オススメ。
  • ガリレオ裁判 400年後の真実
    われわれは、科学はガリレオからニュートンに至るまでの17世紀ヨーロッパで生まれたと語る。つまり、近代科学はキリスト教の産物であることを示す。他方で、キリスト教はガリレオを弾圧し、科学の進歩を阻んだということにも触れざるを得ない。ガリレオ裁判を科学と宗教の闘いと見ると、話は単純化されるが、われわれの科...続きを読む
  • ガリレオ裁判 400年後の真実
    ガリレオ・ガリレイ。当時、信じられていた天動説を誤りだと主張した結果、宗教裁判にかけられ、有罪を宣告される。判決の直後、「それでも地球は動いている」と叫んだエピソードは有名だ。

    聖書を絶対として、新しい知識を取り入れようとしない権威である教会を悪とし、現実を見る目を持った科学者を正義のヒーローとす...続きを読む
  • ガリレオ裁判 400年後の真実
    「山口栄一『死ぬまでに学びたい5つの物理学』 (筑摩選書)」では、科学はキリスト教の支配にあったヨーロッパでしか生まれなかったことを考察している。この本と合わせて読みたい。
  • ガリレオ裁判 400年後の真実
    本屋でみかけて衝動買い。頑迷で愚鈍なカトリックの教職者どもにいじめられた科学界の英雄……というありがちなガリレオのイメージに一石を投じてくれた労作。人口に膾炙されている「地球はそれでも動いている」との言葉が、18世紀になってから啓蒙主義者たちによって広められたデマらしいという話は特に興味深かった。
  • ガリレオ裁判 400年後の真実
    「それでも地球は動いている」

    ガリレオは、旧態依然のローマ教会と戦い、裁判の家庭でこうつぶやいたという。
    科学者であることを捨てなかったガリレオは、ヒーローだった、この話は後世の私たちにそんなことを想像させる。

    しかし、ガリレオの裁判記録が明るみに出ると、この「物語」はどうも様子が違っていたこと...続きを読む
  • ガリレオ裁判 400年後の真実
    近年明らかになった証拠からガリレオ裁判の真実を客観的に推測している。私たちが学んでいる宗教裁判=悪、それに立ち向かうガリレオという印象とは少し違うのではという論調。

    ローマ教皇側、ガリレオそれぞれの当時の正義に基づいての結果だったのかと感じた。地動説が当然と考えている私たちの認識から少し距離を置い...続きを読む
  • ガリレオ裁判 400年後の真実
    合点がいく結末ですね。「それでも・・・」なんていう偉人説の方がおかしいので。それにしても・・・とことん自分を曲げていくというのはストレスもあるだろうし、悔しかったことでしょう。