タカハシマコのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
コマドリと呼ばれる少女が自殺して数年後、同級生たちが当時の複雑な人間関係を振り返り、自殺の原因に迫っていくミステリ形式の漫画。この巻のみで完結。小学6年生という多感なお年頃の少女たちによる、本音と建前が交差するドロドロした人間関係は、よく描けているなぁ。タカハシマコさんは、「少年だけ」「少女だけ」に閉じたナイーブな世界を描くのが相変わらず上手いね。あと、同人誌を主な活動領域としていた時代と比べて、作画をかなり一般向けに改良している印象。(それでも、他と比べたらものすごく特徴的な作画なんだけど)ときどき、野火ノビタさん(=榎本ナリコさん)とそっくりの絵柄に出くわしてビックリさせられる。