タカハシマコのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「熱くて苦いコーヒーに浮かんだ、甘くて冷たい生クリームみたいな存在感」
と、帯にて小説家桜庭一樹さんが仰っております。が、正にそれ。
ただ「毒がある」とよく耳に入ってきていたのでどんなもんかといざ読んでみたら
個人的にはそこまで強くはなかったかな。かといって全くなかったわけでもなし。
でもこういった物にあまり触れず過ごした方が読めばそれなりにグっと感じるかも。
兎にも角にも桜庭さんの言葉通りです。
一冊丸々百合だけど余程苦手じゃない限りは一般の方もすんなり読めそう。
特に女性なら共感できる女の子が一人はいるはず!何でも真似してくる子とか居たよね〜。
収録作の一つ「タイガーリリー」は傑作!良 -
Posted by ブクログ
ネタバレ禁断×百合というお題は、さすが。
カバーイラストが絵柄・構図ともにすばらしいフライさん。
私はタカハシマコ目当てに読んだが、たった8ページでガックリ。
引き換えに、いけだたかしの「Slit」における「ほとんど関わらない百合の思い」がすんばらしかった。
「女の子って何でできてる? お砂糖やスパイスや」というマザーグースを導入して。(確か萩尾望都だか誰だかも)
たった数ページでその後数年を想像させる、いや凄い。
写真を見て泣く姿を写真に収めるという、枠の多層性と美しさよ。
検索したら、長らく気になっていた「ささめきこと」の作者だ! これは背中を推してくれるアンソロジーになったか。