あらすじ
髪型もファッションも、何もかも自分の真似をする友人・ゆかりに苛立ちを隠せない沢木。真似される“自分”というものがわからなくなった彼女は、ある日、ゆかりに怒りをぶつけるが……少女なら一度は感じる思いを描いた「ショートカット」ほか、少女期ならではの、繊細で残酷な心のかたちを鋭く描写した傑作作品集。少女は少女に恋をし、傷つき、憎み、愛する――甘いケーキのような女の子の魅力を堪能してください。ぴりっとした毒が隠し味です。
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Posted by ブクログ
男性向けまんがも書いてらっしゃる、タカハシさまの女の子同士のまんがを集めたコミック。
表紙がとっても好きです。ケーキやお花に囲まれた、色んな感情を抱えた女の子たち。
ケーキやお花が大好きでも、ケーキやお花にはなれないんですよね。
百合って、女同士でしか分かり合えないことを共有しあう関係性が魅力のひとつなんじゃないかなあと思うのですが、
タカハシさんはそういう感覚を描くのがお上手だなぁと思います。
後は、好きと嫌いの曖昧な(むしろ混在している)感覚とか。
「みちくさ」と「夏の繭」が特に好き。
あとがきにある、ネームの一助になったエピソードに萌え狂いました…。
広義的な百合
恋愛の百合より、女の子同士の消化きれない感情を見させた気がします。
みんな「タイガーリリー」が好きなようが、自分は「彼女の隣り」が一番好き。あれはもはや百合ではない、執念です。そんな執念深き百合に、自分を共感させるとは、すごいことです。
Posted by ブクログ
タイガーリリーの手法に驚かされました。
みちくさの女の子を好きなふりをする女の子の心情もなんかリアル。
甘ったるい毒薬の原液みたい。
中学生の頃から考えていた、永遠のものとは何か、という疑問を解決してくれました
Posted by ブクログ
毒入りキャンディーみたいなそんな少女達の話
ただ甘いだけじゃなくてそこがいい
絵も繊細でどこか暗さ?のある絵柄でいい
個人的には「タイガーリリー」と「夏の繭」が好き
Posted by ブクログ
毒のきいた話やら、体の一部分にコンプレックスがある話。
個人的には、髪が好きな作家さん、ということでも好きになれる。
人形のような、砂糖菓子のような、それで居て純粋に「黒い」子を書く。
だけれど、サンダルで学校に来る気軽少女のように、明るい面を推してかくことも。黒を知っているから、明るい面も知ることができるのかしら。
絵風と雰囲気、素敵。百合としては弱いものもあるけれど、それはそれで。
Posted by ブクログ
淡い乙女の恋心。繊細で、ずきずき痛くて、少し歪んでる。
百合漫画だからなのか、恋愛に滑稽さやリアルな打算をあまり感じさせません。
少女の残酷さと潔癖なまでの純粋さが美しい世界です。
『タイガーリリー』が特に良かったと思います。
Posted by ブクログ
百合の作品では、2人の女の子の間に揺れ動く空気を大切にしなければならない、というのが自分の評価基準なのだが、百合的要素の描写にこだわらず、感情の起伏を捉えた内容、そして課題の設定が絶妙と言える作品である。短篇集の特徴を活かし、問題のひとつにテーマを絞って綴られる、等身大の少女達の姿に誰もが共感できるはずだ。ケーキを崩しながら食すという刹那的、退廃的なイメージを読み取れる表紙の絵に惹かれたら、迷わずに一度読んでもらいたい。
Posted by ブクログ
可愛らしい百合、という作品ではなく、女の子なら皆感じたことのあるような微妙な同性へのうっとうしさ、複雑な感情が表現されている作品です。より女の子が愛しくなるようないい本だと思います。
Posted by ブクログ
個人的に初めて購入したタカハシマコ作品
桜庭一樹さんの帯紙があったので購入したという
bitter sweetと言う感想でした。
百合と呼びたくば呼べばいい
甘いだけでは無い作品でした。
タイガーリリーがお気に入り
Posted by ブクログ
タカハシマコさん好きで買いました。
この人の描く女の子同士の恋愛ってすごくリアルで儚くて
切なくて良いなぁと思いました。何ていうか女の子同士の
恋愛ってちょっと痛々しい感じがするんですよ。今にも
壊れてしまいそうな危険をはらんでるというか。その感じが
すごく出てて良いです。
Posted by ブクログ
百合百合してます
なんかこういう一時の気の迷い的な
思春期のあんなかんじの百合がたまらん好きです(変態
実際自分中学も高校も女子高だったがこんなことはなかったがな。
むしろサッカー選手にはぁはぁしてたなあ
Posted by ブクログ
「熱くて苦いコーヒーに浮かんだ、甘くて冷たい生クリームみたいな存在感」
と、帯にて小説家桜庭一樹さんが仰っております。が、正にそれ。
ただ「毒がある」とよく耳に入ってきていたのでどんなもんかといざ読んでみたら
個人的にはそこまで強くはなかったかな。かといって全くなかったわけでもなし。
でもこういった物にあまり触れず過ごした方が読めばそれなりにグっと感じるかも。
兎にも角にも桜庭さんの言葉通りです。
一冊丸々百合だけど余程苦手じゃない限りは一般の方もすんなり読めそう。
特に女性なら共感できる女の子が一人はいるはず!何でも真似してくる子とか居たよね〜。
収録作の一つ「タイガーリリー」は傑作!良い意味でちょっと衝撃を受けました。
Posted by ブクログ
ことごとく女の子特有の毒があって痛い痛い(悪い意味ではなく)。
とくに「タイガーリリー」の話が好きかも知れない。
でもやっぱり痛い。半年に一回読み返しては痛い痛いとなりたい。
ただ女の子が皆同じ顔なのが勿体ない。
Posted by ブクログ
「世界で女の子は私だけだと思っていた」
《カテゴリー→女女、女子校、同期》
甘い絵柄に反する辛辣な切り口が凄い。
これ読んでドキリと眉を顰めるオナゴはたくさんいると思う。
その、実は真性じゃない、オナゴには攻撃的な漫画。
だけど、最後には優しく心を包んでくれる漫画。
自称オナゴスキーの皆さんは、読んでみてその痛みが如何ほどかで自身のレベルを知れるかも?
いやでもこれは人類の女の子みんながイタタタ…ってなる作品かも…。
Posted by ブクログ
絵柄に惹かれて買った百合漫画。色んな女の子同士の関係が描写されていて、人によって刺さるものも変わってくるのかな、と。私は「ぬいぐるみのはらわた」と「サンダル」が好きでした。片方が裏側に大きな感情を抱えてるのが好きみたいです。
Posted by ブクログ
友だち推薦の百合マンガ。短編集。当たり障りない話が多いので軽~く読めます。百合に興味なかったらさっぱりつまらないかも。でも「タイガー・リリー」だけは読んで損はないと思うのであった。