鈴木紀之のレビュー一覧

  • すごい進化 - 「一見すると不合理」の謎を解く

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    昆虫の一見すると不思議に見える生態も進化の自然淘汰の結果、こうなったというような事例がいろいろ紹介されていて、まさに進化って凄いなと思わされます。
    有性生殖よりも無性生殖のほうが種の個体数を増やすのには2倍も有利なのに、有性生殖が広く採用されている理由についての仮説が目からウロコでした。

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    2025年07月13日
  • 博士の愛したジミな昆虫

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    虫の生態系は多様性があって、人間界にも応用出来るような生き方があるのが面白いと思った。虫は宇宙だと思った。虫に夢中になる科学者多いけど、虫の世界は宇宙に思いを巡らすみたいな豊かさと楽しさがあるんだなと思った。

    金子修治(かねこ・しゅうじ)
    1969年生。京都大学大学院理学研究科博士課程中退。理学博士。これまで、静岡県農林技術研究所と大阪府立環境農林水産総合研究所で農作物の害虫と天敵の研究に従事。多種多様な生物の共存を可能にするしくみが知りたくて昆虫の研究を始めた。好きな虫はテントウムシとアリ。

    鈴木紀之(すずき・のりゆき)
    1984年生。京都大学大学院農学研究科博士課程修了。農学博士。現在

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    2025年06月11日
  • ダーウィン 「進化論の父」の大いなる遺産

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    ダーウィンの学説と共にダーウィンの生い立ちや性格を語ってくれる!多分後者がメイン。

    天才でありながら慈悲深いダーウィンの冒険や研究を追体験できてすごく楽しかった、進化論も読んでみようと思う

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    2025年01月23日
  • ダーウィン 「進化論の父」の大いなる遺産

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    これは面白い。ダーウィンがこんなに素晴らしい、多興味で多作な研究者であったとは、全く知らなかった。素晴らしい観察と実証実験に感服しました。偉大です。

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    2024年11月15日
  • ダーウィン 「進化論の父」の大いなる遺産

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    ダーウィンは、進化論だけでなく、珊瑚礁の形成に関する考察や、ミミズと土壌の関係、フジツボの分類に関する研究など様々など科学的業績を挙げていて、ほんとうに偉大な科学者だったことがわかります。
    ダーウィンの研究手法、いろいろな人に手紙を出してアンケートに回答してもらったり、雑誌に広告を出したりする様を現代ならばSNSやクラウドソーシングを使っているようなものだ、という例えがうまいと思いました。
    進化論でも珊瑚礁の形成でもミミズの土壌を耕す働きも全て、小さなことの積み重ねが大きなことを成し遂げるということが共通しているのが面白いと思いました、そしてこの小さなことの積み重ねが、というのはダーウィンの研

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    2024年10月03日
  • ダーウィン 「進化論の父」の大いなる遺産

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    ダーウィンについての評伝。著名な進化論だけではなく、地質学、植物学、ミミズなど幅広い領域について、今日にも示唆を与えるような業績を残していたことがよく分かった。

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    2024年09月06日
  • すごい進化 - 「一見すると不合理」の謎を解く

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    生物には自然淘汰による適応が働いているにもかかわらず、なぜか不合理に進化しているように見える場合がある。これを、進化による適応が「制約」によりうまく働かなかった結果である、と断ずるのはたやすいかもしれないが、著者はそうではない、という。「一見すると不合理」に見える生物も、実は進化による適応として説明できるのではないか、そういう立場から研究を進めれば明らかになる適応もあるのではないか、というのが著者の立場である。その観点から、様々な具体例が説明される。例えば、捕まえにくく美味しくもないマツオオアブラムシに特化したクリサキテントウは、実はマツオオアブラムシ以外のアブラムシを食べても成育できる。その

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    2019年01月24日
  • ダーウィン 「進化論の父」の大いなる遺産

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    ダーウィンの進化論以外の生物学者としての最初はビーグル号で回り、イグアナ、フジツボ、ハト、ランの徹底した観察、世代にわたる後輩、実験を通じた生態の発見、進化に結びつく形態の発現を見抜く、単に頭がいいということではなく、自宅でここまで徹底的にやり切った、またこもるだけではなく文通で交流したたぐいまれなる学者であることを示す。

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    2025年03月25日
  • ダーウィン 「進化論の父」の大いなる遺産

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    あとがきでも記載あったように、この伝記は時系列ではなくダーウィンの経験と考え方を分岐しているため、読みやすかった。性淘汰の観点について、現代の研究結果からどういう見解になっているのかもっと調べようと思った。

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    2025年02月11日
  • ダーウィン 「進化論の父」の大いなる遺産

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    ダーウィンのすごさは、検証の徹底さ。
    とれる限りのサンプルをすべて比較し体系化し、
    一般化していく。
    その際、多方面の研究者や、アマチュアのネットワークを使い、手紙で情報交換や、サンプルの依頼を行う。

    地学などの知見から、膨大な時間をかけることで、変化がおこることをつきつめていった。

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    2024年11月12日
  • すごい進化 - 「一見すると不合理」の謎を解く

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    不合理に見える生物の生態を、実は合理的なのでは、と仮説立てする本。面白かった。仮説だから確実にどの説が正しいかは分からないけど、色々な仮説を立てて実験して、生物の合理性を確かめるのは楽しそうだと思った。ほんとに「すごい」進化を生物は遂げてるなあと思った。

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    2024年09月26日
  • 博士の愛したジミな昆虫

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    虫に食べられた植物が匂いを発して
    その虫の天敵を呼ぶという研究

    「香君」ではこのような論文をヒントに執筆されたようですね
    上橋さん鋭いなぁ!それで物語が降りてくるんだ
    まだ読んでないけど笑

    虫や植物が細かいところでつながっているのは面白いです
    キャベツを料理する時に見つける小さい繭はコナガの幼虫の天敵でハチだった!

    アブラムシだらけになってしまう自宅の鉢植え
    閉口してしまっていたけど
    生態がわかると面白そうですね
    敵のハチの敵は味方とか!考えてみなかった事です
    「夏休みの自由研究」状態も良いかも

    虫を研究する事は
    生命の不思議を理解するだけじゃなく
    関連する植物を知る 手先の器用さ 

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    2022年10月11日
  • 博士の愛したジミな昆虫

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    SDGsにも掲げられた生物多様性の重要性については、それとなく感じていながらも
    「人間が滅亡して影響を受ける種数」に比した地球上の数多の生物の生態系においてをいよいよ課題として直面した我々の今後に取り組む際には
    連綿と続けられてきた「ミクロ」の昆虫のあり方についての探究が、多くの示唆を含んできたのだと、研究の実利性の難しさについても考えさせられる。

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    2022年08月08日
  • すごい進化 - 「一見すると不合理」の謎を解く

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    全ての章が面白いが、とりわけ生殖の章が面白い。
    なぜ、性があるのか。オスがいるから仕方なく維持される。この目的よりも結果的にそうなった。いかにも生物が選択しそうな生き方です。しかし、オスは不便な存在です。

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    2020年10月21日
  • 博士の愛したジミな昆虫

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    昆虫の生態を調査する博士のそれぞれの調査エッセー。昆虫および環境の相互の関係を図るのは、複雑で、うまく時間、餌、天敵を分散して生きている。調査は地味なので好きならいいが。

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    2020年06月28日
  • すごい進化 - 「一見すると不合理」の謎を解く

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    自分は分子生物学の研究してるので、ちょっと専門外の進化とか生態とかに興味を持って手に取った一冊。

    「一見不合理な形質や行動をする生物も、別の見方をすればとても合理的に進化している」という仮定のもと、色々な昆虫の進化について紹介されていて、非常に面白かった。

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    2019年11月08日
  • すごい進化 - 「一見すると不合理」の謎を解く

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    「一見すると不合理に見えて、つい制約のせい(進化するにも制約があるから、これが進化の限界なんだよ)にしてしまう現象についても、データを集め深く思考することで、実は進化による適応の結果でその不合理に見える現象が維持されている」ということを扱った本。

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    2019年01月20日
  • すごい進化 - 「一見すると不合理」の謎を解く

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    『ざんねんないきもの事典』の大人バージョン的な本。
    一見不合理に見える生き物たちの振る舞いにも訳があることを教えてくれる。
    「初期の生物は無性生殖をしたはずなのに、なぜ有性生殖は無性生殖に卓越したのか。」という、進化生物学の未解決の大問題を主テーマとして新しい説を解説しているのが特徴的かな。

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    2017年11月19日
  • すごい進化 - 「一見すると不合理」の謎を解く

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    一見すると不合理な点も、丹念に調べれば合理的(進化論的)であることを説明している。思っていたほど、興は乗らなかった。最後に出てくる、有性生殖の理由は、まだ未解明なんだな。最後のまとめがよかった。あえてありきたりの説明を避けたのが本書だったのか。

    ・進化の過程は消えてしまっている。

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    2017年09月12日
  • ダーウィン 「進化論の父」の大いなる遺産

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    ダーウィンについての評伝。進化論という程度しか知らないが、その背景となる研究の膨大さと、調査の緻密さ、フジツボ、蘭、珊瑚礁の生成、植物生理学、論文の執筆など5人いたという煽りが正しいくらい多岐に渡る現代に繋がる研究を残したことが改めて分かる。
    進化という概念自体疑問視される時代に、性淘汰や人の遺伝にまで正鵠を射た視点を持ちえた偉大さを学ぶ。

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    2024年11月16日