佐治晴夫のレビュー一覧
-
般若心経は、仏陀がみつけた四諦、八正道などの方法のすべて否定し、無化してしまった。つまり、仏陀は、原因と結果が結びついている因果と、私たちの行いによって生じる業というこの世の苦しみから逃れるためには、修行によって自分の心の在り方を変えようとしたのに対して、般若心経は、世界全体の見方を変えた。その出発...続きを読むPosted by ブクログ
-
知り合いに勧められて購入しましたが、不思議な感じがする本でした。私自身は(僧侶が)般若心経を解説する本は以前読んだことがあるのですが、なにか般若心経が量子物理学に通じるもの、宇宙物理学に通じるもの、という感じがしました。さらに般若心経を超えて、松尾芭蕉、宮沢賢治、(キリスト教の)聖書など、生きとし生...続きを読むPosted by ブクログ
-
対話形式で宇宙や地球の歴史を知ることができる
また日常生活や人生観に宇宙を結びつけて
落とし込むところは気持ちが前向きになる
エッセンスがたくさん詰まってる。
また読み返したい。Posted by ブクログ -
最近読んだ本の中で1番面白かった!
人生の悩みも自分が宇宙の分子に過ぎないと考えるとどうでも良くなることがよぬわかむたPosted by ブクログ -
タイトルのとおり、物理学者である佐治先生の視点で般若心経を読み解いていくといった内容でした。
佐治先生のものの見方をもっと知りたいなと思い手にした本なので、もちろん星5つです。
仏教の思想と最新科学のたくさんの共通点が語られておりとても興味深かったです。
所々に散りばめてある詩のせいか、語り口なの...続きを読むPosted by ブクログ -
佐治博士のロマン溢れる宇宙科学の話が学生の頃から大好きだった。命の終焉が見えてきた博士の人生論は、包み込むようにこれからを生きる若者を励まし、真実に目を向けるよう優しく促す。その慈しみに満ちた眼差しの広さと深さは宇宙そのもの。
穏やかに語られる博士の言葉は、バッハのプレリュードに乗って雨だれのように...続きを読むPosted by ブクログ -
東急の月刊フリーマガジンにエッセイの連載を持たれていて、そこから佐治先生の事を知りました。
生きていく事がふっと軽くなるお話だったり、宗教や難解な物理を身近な生活に起きかえて感じることが出来ます。Posted by ブクログ -
数日かけて、ゆっくりと再読。
物理学者が「般若心経」の世界観を読み解くと、こういう視点や物語が出てくるんだ、と興味深く読んだ。時間や空間、人間存在をとらえるスケールが大きい。
「私たちの体をつくっている物質の主成分は炭素です。これらの炭素は、例外なく、星が光り輝く過程で合成されたものです。そして、...続きを読むPosted by ブクログ -
訪れた献血ルームの本棚で出会った本。
「見つめ合うと、今を同時に感じれない」
「同じものを見る」
「触れ合う」ことで、2人で同時に感じれる。
という話が印象に残った。Posted by ブクログ -
宇宙に興味がある人も、ない人もみんなが楽しめる本だと思った。全て宇宙に繋がってる話だったけれど、生きていく上で大切なことを学べたし、恋愛相談とかの部分も楽しく解決されていてよかった。Posted by ブクログ
-
深夜ラジオのように少しずつ読みたい本。
般若心経、美しさのルート2の法則、生命の神秘、音楽、過去は新しく未来は懐かしいこと、素粒子、まどみちお、金子みすゞ、宮沢賢治、など話は多岐にわたり、それらの知識のコンテクストを背景に半ば感覚的にまとめてある印象。
一番印象的だったのは、地球のカケラでできた...続きを読むPosted by ブクログ -
前半の般若心経に対する解説パートは難しく、非常にわかりやすく説明しているにもかかわらず理解するのに時間を要した。
理論物理の研究者ということで、難しい事柄を「正確さを犠牲にしてでもわかりやすく説明する」ということに慣れているからかもしれないが、前半の仏教用語に対する解説もその正確性において疑問が残っ...続きを読むPosted by ブクログ -
・
夏のプラネタリウムで、こころを撃ち抜かれた佐治先生のご本。
・
そののち、ご講話を聞く機会に恵まれ、またまたズキュンときちゃいました。
「これからどう生きるかで、これまでの人生が決まる」と。
・
この本は、読むと、長い宇宙の歴史の中で、いまここに生命をいただいていることへ想いを馳せる時間ができま...続きを読むPosted by ブクログ -
宇宙の本は、今まで村山斉さんの本を読んでいましたがもっと分かり易く書いていてくれてます。嫌なことなどあった時、宇宙の話を思い出すと人間がなんて小さな存在かわかり、立ち直りするきっかけとなるので、このような本は好きですPosted by ブクログ
-
理論物理学者の佐治晴夫氏の本。NASAのボイジャー計画にも関与した人らしいが、本書はそう難しくなく、宇宙研究から学び得たことを分かりやすくエッセイ風にまとめたもの。
一つの共通していると感じたところは、何事にも、繋がりがあるように、思えたことである。それは著者自身が研究を続けた宇宙に対してもそうであ...続きを読むPosted by ブクログ -
17/07/02 (54)
この宇宙物理学者の佐治先生に会ってみたい。
サンタクロース実在を物理で論証してみたり、“今”の心理を語ってみたりじつにおもしろい。ほへーてなる。
・『星の王子さま』を書いたサン=テグジュペリは、本当に愛し合うということは、お互いに見つめ合うのではなく、同じ方向を向くこと...続きを読むPosted by ブクログ -
死を意識する歳になってもポジティブでいたい。
「これまでがこれからを決めるのではなく,これからどう生きるかによって,過去の価値は新しく塗り替えられるのです。」「未来が過去を決める。これからがこれまでを決めるのです。」(21頁)Posted by ブクログ -
肩のこらない本。私は肩がこる本が好きで、本書はあまり歯ごたえがありませんでした。雑学としては面白かったです。
一部、月の記述で間違いがあります。P45で、月の極地方で氷が発見とあり、それはかぐやの成果とありますが、これは間違い。かぐやは氷はないとの結論を出したのです(2008年10月)。しかし、そ...続きを読むPosted by ブクログ