三川基好のレビュー一覧

  • ゼロ時間へ

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    ネタバレ

    ホロー荘の殺人の次に読んだので、また事件が起きるまでなげーな……と思いながら読んでいましたが、ラスト50ページで評価が逆転しました。
    これまで読んだクリスティ作品の中でも上位にくる面白さでした。

    マクワーターの証言の秘密にやられましたね。オチも大好きです

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    2026年08月23日
  • ゼロ時間へ

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    邦題がかっこよすぎる。原題ももちろんよい。
    冒頭の「私ならこう書く」推理小説の欠点は、事件が起こるまでの描写ってどうしても退屈に感じてしまってなかなか集中できない…というところだと思うんだけど、しだいに不穏になる空気の作り方がうまかった。そして読み終わってみればさすがクリスティー、そこに全てが詰まっている。無駄なパートがなくてびっくりする。バトル警視のよいお父さんぷりすらちゃんと伏線だった。
    犯人については、資料として載っていた地図のせいで事件が起こってすぐ見当がついてしまったところがある。でも「遺言があると大体金目当て」と前回書いた感想は見事に外れ、ちょっと珍しい動機の犯人だった。賢くすてきなご老人たちになんてことをする。

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    2026年07月18日
  • ゼロ時間へ

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     先日からアガサクリスティにハマっている。ほぼ一気読み。人間関係の複雑さや、大どんでん返しもあり非常に面白い。登場人物が多くて若干混乱しやすいけど、間違わないようにゆっくり読む。再読したらどんな感想を持つか楽しみ。アガサクリスティの作品全て読み倒したい。

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    2026年06月06日
  • ゼロ時間へ

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    ネタバレ

    久しぶりにクリスティー。舞台はイングランドの別荘ガルズポイント。裕福で支配的な未亡人トレシリアンの屋敷に、甥ネヴィル、元妻オードリー、新妻ケイが集い、意図的に不快な三角関係が作られる。本作は論理のミステリとしては脆弱で、心理劇としての誇張が目立つ。一方で、感情の力学を描く点では鋭い。バトル警部は「最も安全な位置」にいながら「他人に疑いを向ける状況」を設計した人物に辿り着くが、謎解きの核心に据えられた自己犠牲は、結果的に犯人の計画を完成させてしまう。そこに心理的必然性の過剰さを感じた。評価は分かれそう。⑤

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    2026年01月24日
  • ゼロ時間へ

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    ネタバレ

    見事な構成で読みやすく面白かった。前半の人間関係の緊張感みたいなのも面白く読めた。
    すでに殺人事件が起きているのにどこがゼロ時間?と思っていたら最後にそういうことか、となった。
    何気にネヴィルみたいな人が一番怖い。
    バトル警視がポアロに言及していて、ちょっと嬉しくなった。

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    2025年04月01日
  • ゼロ時間へ

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    冒頭で、殺人事件を考えることについて、つまりこの小説の書き方について語られる。

    「殺人事件のニュースや小説を読む時、殺人事件の調査をする時、人々は殺人が起きたところから考え始める。しかし殺人は結果なのだ。因果関係はその以前から始まっている。あの目撃者がそこにいたのはなぜ?あの証人が嘘をついたのはどんな感情で?殺人事件に至るまでには、計画があり、多くの偶然により思いもかけない形が作られ、関係者となった人たち性質が影響して、殺人という”ゼロ時間”に集束するのだ。」

    物語の前半は、ある年の月に海辺の町ガルズポイントに集まることになった人々の事情、それまでにした経験が語られる。

     スコットランドヤードのバトル警視は、大柄で木彫りのような印象で、切れ者には見えないのだが警官としての素質は確かだった。今回も娘が学校でかけられた盗みの冤罪を晴らした。夏の休暇は家族と日程が合わず、少し遅い休暇を甥のジェームス・リーチ警部のいるガルズポイントで過ごすことにする。
     アンドリュー・マクハーターは、何もかもうまく行かず自殺しようとするが失敗した。その後思いもよらない縁で就職が決まった。そこで改めて彼の地、ガルズポイントで最後の休暇を過ごして自分を振り返ってみることにした。
     ガルズポイントの屋敷に老未亡人トレシアン夫人と使用人たちが住んでいる。今年の9月にはいつもと違った客が来ることになった。
     テニス選手のネヴィル・ストレンジは、亡トレシリアン氏の遺産受取人だ。彼の現在の妻は若く美しく派手なケイ。最初の妻オードリーを追い出して結婚した。なんと今年はネビルの今の妻ケイと、以前の妻オードリーが同じ時期にトレシリアン夫人の屋敷で過ごすことになった。
     オードリーは「白い幽霊のような印象」と言われる薄幸そうな女性。若いケイは自信家で自由気儘。「白雪ちゃんと紅薔薇ちゃん」と例えられたり、「目を引くのは間違いなくケイだが、眼の前にいない時に思い出すのはオードリーのこと」などと全く正反対だ。
     さらに、オードリーに思いを寄せる昔なじみのトーマス・ロイド、ケイに思いを寄せる若い美男子テッド・ラティマーも滞在することになった。絡み合った恋愛、遺産受取人問題で緊迫感に満ちたトレシリアン屋敷。
     そこへ、亡トレリシアンの旧友で、引退した名弁護士トリーヴが訪問してくる。共に過ごした夕食の場で、トレーブ氏はまるでその場の誰かに警告するかのような謎の物言いをする。
    果たして「犯罪を犯したが罰せられず逃げ延びている」人物がこの場にいるのか?そして改めて事件が起きるのか…?



    冒頭の「ゼロ時間」説明により、この小説は「殺人をスタートではなくて、そこに至る偶然や人間の感情から描き始め、殺人は結果として書きますよ」というものなのね、として読んでいきました。しかし実際に事件が起きてからは「あれ?普通の事件捜査小説だよね?」と感じました…が!しかし!終盤の謎解きでなぜこのような書き方をしたのか納得!!前半のガルズポイントに行く前の会話、体験が、ガルズポイントでの「ゼロ時間」に見事につながった!
    「あの時こんな経験をしたので、犯人はこのよう殺人を計画し、関係者はこのように行動・証言し、探偵役はこのように解決した」がピッタリはまります。そして登場人物たちは、見かけと実際の性質が違うような人が複数いるのですが、その人がなぜ本質と見かけが違うのかも納得です。
    やっぱりすごいなーアガサ・クリスティー。

    探偵役のバトル警視も良かったなあ。一見冴えない無骨なのに、捜査の勘も、懐の大きさも、考え方の柔軟性も超一流。彼はエルキュール・ポアロといっしょに捜査したことがあり「あのベルギー人ならどう考える?」なんて考えたりします。

    相変わらず「事件解決後、やたらにカップルが誕生する。たまに意外なカップル誕生」のクリスティーですが(笑)、今回も無事カップル誕生して終わりました(笑)

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    2025年03月27日
  • ゼロ時間へ

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    クリスティ自身が自作ベストテンに入れたことが肯ける作品。

    普通の推理小説は“事件”から始まるが、この小説は“事件”に向かって話が進んでいく。

    それを思いつくクリスティの発想の豊かさもさることながら、伏線の回収の仕方など、その見事さに唸るばかりで、読み終わったときは「お見事!」と思わず快哉を叫びそうになりました。

    ・・・ところで、メインキャラクターであるオードリー・ストレンジについて、目が離れていることが描かれているのだけど、これは何か意味があるのかしら?当時(1944年以前)の人相学などの影響か、単におっとりした印象を与える顔だと書きたかったのか? そこだけ不思議に思いました。

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    2025年03月23日
  • ゼロ時間へ

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    1944年の作品。
    バトル警視が活躍するサイコスリラーサスペンス。

    あらすじ
    有名なテニスプレーヤーのネビル・ストレンジは、再婚したばかりの美しい妻、ケイ・ストレンジと夏の休暇を養母のトレシリアン夫人の屋敷、ガルズポイントで過ごすことにした。だが、ネビルは別れた妻のオードリーストレンジも同じ時期に招待し、元妻と現妻に仲良くなってほしいと提案する。
    さらにケイ・ストレンジに想いを寄せるテッド・ラティマー、オードリーストレンジの幼なじみで、オードリーに結婚の申し込みをしようと決意しているトマス・ロイドも屋敷にはやってきて、ガルズポイントには居心地の悪い不穏な空気が流れていた。
    そんな中、トレシリアン夫妻の旧友だった弁護士のトリーブスが屋敷を訪れ、凶悪な殺人鬼の性質を持つ恐ろしい子供の話をする。そしてその次の日トリーブスは持病の心臓病で亡くなってしまう。
    さらに、トレシリアン夫人が何者かに撲殺される事件が起こる。
    ロンドン警視庁のバトル警視とその甥リーチ警部は殺人事件の真相を暴くために捜査を開始するー


    ポアロでもマープルでもなく、バトル警視が主人公の作品を読むのは初めて。
    シリーズ物が好きなのでどうかなー…と思って読み始めたら…
    なんだコレ…めちゃくちゃ お も し ろ い

    序盤、全然無関係かと思われた何げないエピソードが後半に生きてくる。
    様々に散りばめられた伏線が最後に全て回収されていく。
    すごい…見事としか言いようがない。アガサクリスティ様。
    マープルともポアロとも違うタイプのバトル警視は、天才肌ではなく地道に捜査をすすめてコツコツ考え犯人を追い詰めていく、いぶし銀のベテラン警部タイプ。松本清張の「点と線」の鳥飼刑事のような。娘の言葉からヒントを得るというところも似てるかも。
    ポアロは登場しませんが、バトル警視がもしポアロがここにいたら…などポアロを思い浮かべながら捜査をするところも楽しいです。

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    2025年03月23日
  • ゼロ時間へ

    ネタバレ 購入済み

    ゼロ時間へ

    思わぬ結末でした。え、そうなの?とおもってからのどんでん返し。
    サスペンス好きですが不穏な空気はあるものの、なかなか殺人は起こらない。まだあ、という感じだったのはしばらくで、しだいに引き込まれていきました。
    実は久しぶりの読書でした。
    舞台を観に行くので予習として。
    でも、引き込まれてしまいました。
    アガサ クリスティの他の本も読みたくなりましたし。アガサ本人お気に入り?いいもの読みました、

    #じれったい #スカッとする #ドロドロ

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    2024年10月14日
  • ゼロ時間へ

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    文句無しに面白かったです。

    俗に、ノンシリーズと言われる本作。事件の解決は、ポアロのような名探偵ではなくバトル警視。解説によると、このバトル警視の登場自体は5作目。彼は、それまで地味な扱いだったのが、本作で華開いたとのこと。

    作中で、バトル警視がポアロの名前をあげて、意識的に違和感を嗅ぎ取って推理し、活路を見出すのがいいですね。ポアロの人柄や推理の仕方が出てくるので、一冊はポアロの登場する本を読んでおいた方がいいでしょう。自分は、一作目『スタイルズ荘の怪事件』を読んでいたのでイメージできました。

    物語は、老弁護士が推理小説を読むときの持論を語り出し、「殺人は結果なのだ。物語はそのはるか以前から始まっている - すべてがある点に向かって集約していく…クライマックスに!ゼロ時間だ。」というプロローグから始まります。

    内容はプロローグ通り、ある人物が相手を破滅させるために、用意周到に計画を立て、その計画がまさに行われる「ゼロ時間」に向けて進んで行きます。つまり、逆に言えば中々事件が起きないので、ミステリ好きの人には退屈かも知れない。その分、人物描写や心理描写が丁寧で、男女のいざこざからくる緊張感もあり、自分は飽きずにどんどん読み進められましたけどね。結局、犯人当てはハズレて、またしても騙されてしまいましたが、伏線の回収も見事でとてもいい終わり方でした。

    クリスティーは、まだまだ有名作品が多々あるので、他の本の合間に少しずつ読んで行きたいと思います。

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    2025年03月23日
  • ゼロ時間へ

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    ネタバレ

    凄かった、凄かった。
    最後に一気に回収されていく複線。
    呆然としてしまう、あまりの凄さに。
    バトル刑事の娘さんの件までこう作用するとは…。
    ケイのヒステリックもネヴィルに影響されてたんだろうかとか考えてしまう。

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    2023年10月15日
  • ゼロ時間へ

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    ネタバレ

    本作のテーマとなっている『ゼロ時間』について、ラプラスの悪魔に通ずる考え方で興味深いと感じた。元を辿ればあらゆる事象に原因があるのだから、そこからすべて描いてみようという試み。評価されているのも頷けるし、人物を丁寧に描くクリスティーらしさがよく表れていて、いつも以上に読みやすかった。
    唯一飲み込めなかったのが最後の展開。すべて丸く収まりそうなのは良いが、あまりにも早いし少女漫画すぎる。

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    2026年09月30日
  • ゼロ時間へ

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     ポアロさん本人は出てこないが、名前だけ出てくる。
     今風にいうとスピンオフということだろうか? ポアロさんのシリーズで顔出しをしているバトル警視が探偵役をしている。
     このバトルさんが良い感じなんだよなあーっ
     挿話として、彼と彼の娘の話が伏線として出てくるんだけれども、その時のやりとりがすごく良い。この人のシリーズがあったら、めちゃくちゃよかっただろうなあと感じてしまう。誰か書いてくれないかしら……ポアロさんほど卓越した感じはなくとも、堅実で、悪を追い詰めるためには手段を選ばないところもある。そういうのも良い。
     資産家の老婦人が殺される。謎の殺人事件という触れ込みだけれども、実際はその事件が起きるまでの経緯を丁寧に書き込んでいる話で、主題はどちらかというとモラハラ、クズ男への断罪という感じでかなり今時なテーマである気がした。

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    2026年08月24日
  • ゼロ時間へ

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    「ゼロ時間へ」。なんてワクワクするタイトルでしょうか。まるでSF小説のような。
    殺人が起きるその瞬間をゼロ時間として、物語りはそこに至るまでの人間模様がとても丁寧に描かれていて、このような展開の作品は意外と少ないかもしれません。
    この先に必ず殺人がおきるとわかっているので誰が犯人なのかを疑いながら読んでいたのですが、出てくる人が皆怪しくて。どのような展開になるのか全くわかりませんでした。
    そして本作では名探偵が不在で、バトル警視が捜査にあたるのですが、クリスティー作品で名探偵不在というのも新鮮でした。

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    2026年04月05日
  • ゼロ時間へ

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    ネタバレ

    他のクリスティ作品のような派手さがある訳ではないものの、ストーリー構成や人物描写が飽きさせない。途中のエピソードとの関係性、ちょっとした描写にヒントが散りばめられており、比較的犯人が想像しやすかった方だと思う。心理描写の上手さ際立つ一冊だった。
    優れた小説家は優れた人間観察者と言われるが、真面目な紳士のサイコパス性を見抜き、犯罪計画に仕立て上げる様はミステリーの女王という呼び名に相応しい組み立てだと思うのだった。

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    2026年02月15日
  • ゼロ時間へ

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    ネタバレ

    離婚してからも元旦那の親戚の集まりに参加しないといけないのはなんと辛いことか‥そりゃ殺人事件も起きてしまう‥犯人が誰なのか最後まで裏切られる展開だった。ケイをそこまで悪者にしなくてもと不憫に思った。

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    2026年02月10日
  • ゼロ時間へ

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    学生時代以来振りの再読。

    改めて感じたのは、本作のミステリー性が「事件の謎」を解くものではなかったということ。
    それよりも事件がどうやって起こる状態に至るのか、その過程こそがこの作品のテーマではないだろうか。

    犯人探しやトリックが肝ではない。
    登場人物の造形や互いの距離感、感情のもつれの積み重ね。どれも単体では些細だが、それが事件に向かって整然と配置され、事件の起こる「ゼロ時間」へと収束していく。

    伏線の回収も見事だが、その伏線は日常会話や何気ない描写として置かれている。回収される度に「あれもそうだったのか」と感じる心地よい構造。

    探偵役も名探偵ではないが、それでもポワロと地続きの世界であり、彼の言葉を踏まえた上で起きた出来事を整理していく。

    派手ではないが、地味でもない。
    再読の方が読後感は強く、骨太な一作と感じた。

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    2026年01月12日
  • ゼロ時間へ

    A

    購入済み

    ナニか物足りない

    やたらと散りばめられた多数の伏線が
    見事に回収されて、すごいなと思う。
    ゼロ時間に向かって物語が進んでいくのも斬新だなと思う。
    その一方で、後だし感が強いなとも感じた。

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    2025年04月28日
  • ゼロ時間へ

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    ゼロ時間。殺人はその結果であって、それ以前から物語が始まっている。タイトルから秀逸。クリスティの新たな試み、これまでのミステリーの常識を覆す画期的な作品。

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    2024年07月21日
  • ゼロ時間へ

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    【ノンシリーズ】
    ポアロじゃない「ノンシリーズ長編」。

    全ての伏線が最後に一気に回収される。
    繋がりがないように思えたエピソードも全て
    関係している。

    偶然に起きる殺人なんてものはなく、たくさんの要素が絡まった時に殺人は起きてしまう。人間の心理を描いたクリスティーらしい作品。

    今回も犯人を当てられなかった。
    犯人がわかってからもう一度読み返すと、犯人の心理的な怖さをもっと感じられる。

    バトル警視は、ポアロのような灰色の脳細胞を持つ天才タイプとは違って、良いお父さんであり人間味がある。作中でポアロの話も出てきてニヤリとしてしまう。

    最初のエピソードが最後になって意味を持ってくる。そこにクリスティーのとてつもない巧みさと、格好良さを感じた。
    後からジワジワくる深い渋い作品。
    再読したらまた違う面白みがありそう
    ★4.5

    ◆あらすじ
    休暇を過ごす海辺のリゾート地に集まってくる多重三角関係の男女。そこには不穏な気配が漂う…

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    2024年07月17日