桐島かれんのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
面白くて一気に読んだ。桐島洋子さんのことは全く知らなくて、お子さんの名前を聞いたことがあるくらい。もっと上の世代にはすごく有名なのだろうけど。
前半は洋子さんが、後半は3人のお子さんからそれぞれ桐島ファミリーの人生が語られる。
圧倒されるほど力強いある女性の一生。
(注:ご存命です)
信じられない!と思う話ばかりでびっくり。
戦前のセレブな上海生活、結婚という制度無視の自由な恋愛事情、何より子どもを産む時の腹の座り方。船の上で産む話は衝撃的。
葉山、アメリカ、カナダでの生活。大胆で豪快な人。まっすぐ芯がある。
ただ子どもを預けて自由に働くことは相当反発されただろうなぁ。こんな人がいたなん -
Posted by ブクログ
小学館の新刊発表会で、大好き桐島かれんさんのプレゼンを聞いてから、読むと決めていた。桐島洋子さんが途中まで完成させていた自伝の続きを、アルツハイマー発症後、3人の子どもたちがそれぞれの視点から書き連ねた。ふんわり尊敬する桐島さんのの理想化された人生、娘息子にとっては過酷な面もあったのだが…かれんさんは一時絶交している…母としては複雑な思いもありつつ人としてこよなく尊敬し、愛している様子が伝わる。
私なんぞ比べるべくもないが、強烈個性の母親、姉ふたりと末弟の3人きょうだいの長女という境遇から、かれんさんを近しくまぶしく感じてきた。このような人になりたい、このような人を育てた桐島マザーはすごいと素 -
Posted by ブクログ
ネタバレたまたま財閥や著名な方などとお知り合いがいて、恋をすることが好きでロマンチストで優雅な人生を過ごされたんですね。
ジェンダーという言葉がない時代に男勝りに仕事をやり、シングルマザーで子育てし成功者と見ていましたが、姉弟3人のお話を聞くとメディアで言っていたこととは違ったようですね。
ノエルさんとローランドさんはもっとお母さんに甘えたかったんですね。
あと個人的にカレンさんのスクール水着は笑いました。
洋子さんよりもカレンさん、ノエルさん、ローランドさんのほうが波瀾万丈だったと伺えます。
洋子さんの影響なのか、リベラルなご家族だと感じました。
一度参院選に出馬したローランドさんは洋子お母さん -
Posted by ブクログ
著者を敬愛する友人が貸してくれて読んだ。子どものころ、『聡明な女は料理がうまい』という本を母が読んでいて著者の名前を知ったけれど、私にとっては『淋しいアメリカ人』で大宅壮一賞を取った人。影響も感銘も受け手はいない。
あのカッコいい桐島かれんのお母さん。
前半を著者自身が書いている。雑誌に連載していたらしいが、認知症を発症し、その後を長女かれん、次女ノエル、長男ローランドが書き継ぐ。こうして並べて見ると、圧倒的に筆力の違いがわかる。もちろん子どもたちは文筆家ではないが。
p171
「本当に大切なことは、白黒つけられない」というのも母に教わった考え方です。価値観が違うと「これが正義」と決めるこ -
Posted by ブクログ
ネタバレ美しい本です。
コマーシャル界のカリスマフォトグラファーの上田義彦が撮影した
ホームフォトグラフと桐島かれんの思い入れたっぷりの文がとてもマッチしています。
写真をみるだけでもいい。
とてもセンスの良さと、国際的なカルチャーを感じます。
また大宅荘一賞を受賞した『淋しいアメリカ人』の著者
桐島洋子の娘という立場から、自己の育てられた育児を
振り返ったコメントがとてもよく、
破天荒で常識破りの子育てが成功かどうか、
遺伝子の影響などを含んだ一定の結果を確認できる本としても
最高に良い本です!
美しいお顔、美しいおうち、リッチな生活、
ああうらやましい!