松中権のレビュー一覧

  • ぼくがスカートをはく日

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    洋書で読みました。
    主人公の心情の変化、本当はこうでありたいけどこの気持ちは押し殺さなきゃ、という気持ちがすごくよく描かれていて、当事者でなくても非常に同情(という言葉が適切か自信がないですが)できる本でした。
    難しいトピックだな、と思いつつもっとこういう本を通して幼いうちから考え方を広げていくべきだなとも思いました。

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    2025年03月09日
  • LGBT初級講座 まずは、ゲイの友だちをつくりなさい

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    とても大事なテーマを
    柔らかく表現。
    カミングアウトの緊張感や
    アリバイ的に付き合いかけた
    女性の引け目など、
    リアルに隠さず書いてくれていて
    理解が深まる。

    みんな違ってみんないい、の
    ダイバシティより
    違っていてラッキー!と
    思えるインクルージョン、
    という指摘は深い。

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    2024年11月16日
  • ぼくがスカートをはく日

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    ネタバレ

    『むらさきのスカートの女』(今村夏子)を思い出すために読もうと、キーワードで選んだ『ぼくがスカートをはく日』(エイミ・ポランスキー)。

    今回は【トランスジェンダーの小学生6年生が持つ苦悩の話】でした。

    偶然ハトシェプスト興味で選んだ『碧いホルスの眼』(犬童千絵)を並行して読んでいる事もあって、

    「この事で悩む人は昔からいるんだな」って思ったかな。

    さらに主人公の場合、自身の考えを尊重してくれた両親を交通事故で早くに亡くしており、心情はさらに複雑なもの。

    先日読んだ『違国日記』(ヤマシタトモコ)では高校生主人公も似たような境遇にあった事を思い出し、読後こんな近日中に類似ストーリーを読む

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    2023年10月01日
  • みんな えがおになれますように ちがうって すてきなこと

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    小学6年生のういさんが、LGBTQ+の人たち4人にインタビューして作った絵本。子どもの言葉で問いかけて、答えてもらっているため、小学生の子たちに分かりやすい内容だと感じた。「子どもに、トランスジェンダーのどんなことを知ってほしいか」「ふつう、あたりまえ、という言葉はいやか」など、質問が具体的。「聞きたかったけれど、直接聞いても大丈夫かな」と躊躇いそうなとこまで聞いてくれている。LGBTQ+に限らず、人と違う自分を受け入れて大切にする、という多様性がテーマになっていると感じた。

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    2022年09月06日
  • ぼくがスカートをはく日

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    まだまだ心と体の性について理解されない世の中。
    もっと自由に生きられるようになるのはいつになるんだろうか。
    12歳の主人公の気持ちが苦しかった。
    最後は良かった。

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    2022年07月20日
  • ぼくがスカートをはく日

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    トランスジェンダーの女の子が家族やクラスメートの無理解に悩まされながら、信頼できる先生と出会って成長していく物語。希望を持てる前向きなストーリーなのがとてもよいです。

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    2022年08月20日
  • ぼくがスカートをはく日

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    自分は立場や年齢的にサリーおばさんが一番近い立場なんだけど。この本の登場人物の中でサリーおばさんが一番理解できなかった。
    「どうしてこんなにもグレイソンを否定するんだろう?」「なぜ、グレイソンのチクチクしている気持ちに気がつかないのだろう?」「自分の価値観を押し付けて振り回し、グレイソンの世界をメチャクチャにするのはなぜ?しかも、PTAを巻き込むとか。この行動力なんなの?」と。わからない事だらけで。
    なので、まあ、サリーの立場とサリーを俯瞰した視点で考えてみたんですが。
    サリーは「グレイソンが否定的な目で見られることはかわいそう」と言っていますが、サリーの一番の不安は「否定的な目で見られるグレ

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    2021年05月16日
  • ぼくがスカートをはく日

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    クライマックスには演劇のシーン。主役のペルセポネを演じるグレイソン。
    この本のストーリー構成から、映画「ボヘミアン・ラプソディ」を連想した。

    フレディ・マーキュリーの半生が描かれた後、クライマックスのライブエイドのステージで「エィヨ、イーヨ、オールライト!」と観客にコールするフレディ。「ありのまま」に生きようとフレディが宣言するかのような名シーンだと思う。
    グレイソンにとって、ライトの光が当たる学校の舞台に、ペルセポネとして黄金色のドレスを着て観客の前に現われたときも、同じような心境だったのかもしれない。

    グレイソンもフレディも、「ありのまま」であり続けるための悩みや葛藤を多く経験し、そし

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    2021年03月28日
  • ぼくがスカートをはく日

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    この話自体は決して幸せなことばかりではないが、この本を皆が読んで知ることで、主人公のような人が幸せに一歩ずつ近づくのだと思う。私も自然に受け入れられるようになりたい。

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    2021年03月05日
  • ぼくがスカートをはく日

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    ネタバレ

    まず一言…
    ペイジごめんなさい。
    最後まで疑ってました…

    LGBTへの見方が変わった1冊。
    今までもLGBTには特に偏見は無かったがこの本を読んでより理解を深めることが出来た。
    読んでいて途中凄く心苦しくなるところがあるが、その場面を乗り越えてこそこの本の意味があるし、得るものがある。
    グレイソンの母親のような広い心を持っていたい
    12歳のグレイソンの勇気に感銘を受けた
    サリーおばさん…もう少しグレイソンを受け止めて欲しかった

    ~心に残った言葉~
    ・沈黙ってこんなにも自己主張の激しいものだったのか
    ・リスクは伴うがそれ以上のものが得られる

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    2020年12月21日
  • ぼくがスカートをはく日

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    子どもが借りた本。表紙の絵とタイトルに惹かれて手に取った。
    これは、トランスジェンダーと思われる12歳の少年の目線で、彼の学校での日々や心に降り積もる思いが書かれた物語だ。
    日本では、多感な中高生時代にLGBTの当事者がカミングアウトするということは、ほとんどないだろう。その多くはきっと誰にも心の内を話せないまま、自分にも周りにも違和感を抱えながら学校という狭い枠の中で苦しい毎日を過ごしているのだと思う。

    主人公のグレイソンは、一番の理解者であったはずの両親を幼い頃に亡くしており、心の支えがない中なんとか周囲に怪しまれないように、自分を殺して通学している。しかし、あるきっかけにより、校内の

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    2019年08月18日
  • LGBT初級講座 まずは、ゲイの友だちをつくりなさい

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    一橋大学卒で現役電通社員でもある松中権氏が作者。氏は限定NPO法人「グッド・エイジング・エールズ」の代表も務める凄い人。

    副題に『LGBT初級講座』ともあるように、LGBT初心者向けに分かりやすく記述されている。

    LGBTとは、レズビアン(女性同性愛者)・ゲイ(男性同性愛者)・バイセクシャル(両性愛者)・トランスジェンダー(生まれた時のカラダの性別にとらわれない生き方を選ぶ人)の頭文字を合わせた呼び方である。

    本書の一番の特徴は、前述した分かりやすさの他に、著者自身がゲイであるとまえがきでカミングアウトしたことを受け、一貫してゲイバーでオネェ言葉を使うマスターのような口調で語りかけるよう

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    2015年06月14日
  • みんな えがおになれますように ちがうって すてきなこと

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    実際にういさんが当事者の方にインタビューしていて、大人が聞けないような質問もしてくれているので、こんな感覚なのか。と違う世界に踏み込めるような気がする。LGBTの話題は学校や社会でも主流になってきて、私の大学でもLGBTウィークというものが開催されていた。好きになる人や、自分の性を自分で選べる時代に、どんな自分になりたいのか。どんな自分を見てもらいたいのか。年代によってはまだまだ理解されなかったり、特殊な嗜好を持っていたりすると「気持ち悪い人、変な人」だと思われて、社会から疎外してしまうこともあると思う。アメリカに留学をしていた友達がいるが、アメリカでは(言い方が正しいのか分からないが)レズ、

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    2023年12月10日
  • みんな えがおになれますように ちがうって すてきなこと

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    小学生のういさんがLGBTQ+当事者に聴いたことや考えたことをまとめて自費出版していたものを、新規にインタビュー、挿絵も加えて絵本化したもの。
    インタビューイーは、一般人と思われるさとうさん、フェンシング元女子日本代表の杉山文野さん、オードリー・タンさん、ロバート・キャンベルさんの4名。
    「ふつう」も「あたりまえ」も、集団の中で同じものを指しているように思ってしまうけど、個々を取り上げればみんなそれぞれちょっとずつ違う。みんなが笑顔になれるように、自分ならなにができるか、「違い」を活かすことができるか、外側に向けた想像力が必要。
    作:うい、絵:早川世詩男、監修:松中権

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    2022年11月27日
  • ぼくがスカートをはく日

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    ネタバレ

    体と心の性が一致しないLGBTの男の子の話。
    グレイソンは丈の長い服を着て女の子のスカート姿を空想していたが、思春期になり、自分が変わっていく姿に、空想が出来なくなってきた。
    だれにも言えず悩み、ドレスを着るお姫様を描いたりして空想を続ける。
    ある日、学校の劇のキャストオーディションを知り、応募、そしてその役は主役の女の子の役。そして見事獲得。

    ここからグレイソンを取り巻く環境が変わっていく。
    一緒に暮らしている養父母やいとこは、そんな彼に戸惑い、これによって彼がいじめに合うのを恐れ、養母が学校に苦情を入れ学校全体の問題に発展し、劇監督を務めるみんなの人気者フィン先生は退職に追い込まれそうに

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    2022年05月29日
  • ぼくがスカートをはく日

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    12歳のぼく、グレイソンは誰にも言えない秘密を抱えていた。秘密が知られないためには、他の人と関わらないほうが安全だと関わりを避けて。演劇で女神の役のオーディションを受けるまでは…。
    生まれた体の性と心の性が違うとは、こんなに苦しいものなのだとグレイソンの葛藤は教えてくれる。
    誰もが自分を肯定でき、受け入れられる社会になるために、児童文学に取り上げる意味は大きいと思う。
    「ぼく」と自称していたグレイソンが最後の一文だけ「わたし」に変わる。強い決意にエールを送りたい。

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    2020年04月03日
  • ぼくがスカートをはく日

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    グレイソンは、頭の中で、自分はスカートを履いている、と思っている。
    落書きした絵も、頭の中で補完して、お姫様だと思っている。
    でも、現実は、「僕」は「男の子」で、履いているのはバスケの短パンとTシャツ。
    そんなグレイソンが、学校演劇に出ることになった。
    ペルセポネ、つまり、女性の役で。
    指導してくれるフィン先生は始めこそ少し驚いていたが、グレイソンの心を見透かしたかのように、今まで通り、でもグレイソンを尊重してくれた。
    とても良い先生に出会えた。
    けれども、現実はそんなに良い人ばかりではない。
    焦る叔母夫婦、亡くなった母親のこと、友達との関係。
    いろいろな問題が山積み。
    だが、グレイソンは勇気

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    2020年03月02日
  • ぼくがスカートをはく日

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    「ジョージと秘密のメリッサ」で初めてLGBTをメインテーマにした児童書を読んで、これが2冊目です。
    ジョージを読んだ時も思ったけど、LGBTについて子どもたちがどう受け止めるのか、こういう本がないとなかなか考える機会がないので、大人にとっても子どもにとっても、とても良い本だなと思いました。
    ジョージが小学生の高学年向け、こちらの本は中高生向けかなと思いました。
    ジョージでは悩みながらも、周りに理解者が多く出てきて、読むと勇気を持てるような優しい物語でした。
    でもこの本はもう少し複雑。優しいだけじゃない世間が出てきます。
    自分がどうしたいのか葛藤する様子や、なかなか周りに理解されない苦しみの他、

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    2019年05月30日
  • LGBT初級講座 まずは、ゲイの友だちをつくりなさい

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    ゲイである電通マンの告白&生き方指南。

    まえがき
    第一章 セクシャリティはグラデーション
    第二章 自分へようこそ!
    第三章 同じ人生はひとつもない
    第四章 身につければハッピーなゲイのチカラ
    第五章 未来のためにカミングアウトしよう
    第六章 ゲイの友だちをつくる醍醐味
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    あとがき

    作者が自分の性に気づき、親にカミングアウトするまでの過程や、LGBTの人たちの思考や特徴を作者視点で描いている。

    差別をなくそうとか、LGBTの人は特別とか、そういいう主張ではなく、人類が平等に生きられないか提案し、その中でもLGBTの人たちの視点や考え

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    2018年11月18日
  • ぼくがスカートをはく日

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    ぼくはスカートをはいていると想像する。でも現実は男の子の服を着て男の子として生きなきゃならない。自分が女の子だと感じていることをずっと隠してきたけれど、演劇のオーデションのポスターを見たときに、思ったんだ。どうしても女神の役がやりたいって。
    トランスジェンダーの少年が、自分らしく生きることを選び取る物語。

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    2018年10月13日