粟飯原文子のレビュー一覧
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ナイジェリア発新人女性作家によるデビュー・ヒットということである。ロンドンとナイジェリアの大都市ラゴス島を往来する若き女流作家(1988年生)のこれまでの人生がどのようなものかはわからないが、英国へ留学し、キングストン大学の学位を取得している上流育ち。写真は可愛らしくお洒落なイメージ。
まずはアフリカ発ミステリーというだけでも珍しいし、数々のミステリー賞を獲得したという、本作の煽情的なタイトルも話題性豊かで目立つだろう。ちなみに本書は、二百ページに満たない短めの小説である。内容は細かく区切られた章立てによる、場面転換の豊富な、とても読みやすく興味深い作品であった。
三人以上の殺人で「 -
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・アフリカ文学史上最高と呼び名の高い小説
・アフリカの村で一代で名声を築いた男が主人公
・父親を反面教師に努力をする
・隣の村と戦争を起こす代わりに人質を捉えて自分の家で育てる
・村のならわし、神のおつげにより、自ら大事にしていた人質の子を殺めてしまう。そこから暫くは食事もせず。
・偶発的な事後で同族を殺してしまったことでオコンクウォは流刑されて、母親の親族の村で7年間過ごす
・そのかん、イギリスの植民地支配でキリスト教が蔓延。
・オコンクウォが7年後に戻ってから、イギリス白人と村の一族との対立
・オコンクウォは白人の首を跳ねて、後日に木に首を吊って自殺するという衝撃な最後。 -
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アフリカ文学の父と称されるアチェベの代表作。アチェベの名前、どこかで聞いたことがあると思ったら、コンラッドの「闇の奥」についての論争について読んだときに名前をみかけたようだった。
本書は19世紀のナイジェリア、イボの文化を描き出すとともに、それがイギリスによる植民地支配により崩れ行くさまを、戦士として誇り高い地位にあった主人公、オコンクウォの転落に重ねて描き出す。前半のイボの文化は興味深いが、アフリカの独自性を描き出すというよりは、その中で葛藤する個人を描こうとしていると言える。その点ではオーソドックスな小説とも言えるが、それまでアフリカ人を主人公としてこなかった小説世界が、アフリカを舞台にオ -
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◆石川直樹さんのおすすめ
キリスト教が入ってきたときに
今現在虐げられてたり
今現在の価値観に疑問を持っている人たち
(双子を堕胎しなければならなかった母親など)
が改宗していったというところに
なるほどなぁと思う
もともといた人たちの世界観の中に
新しく場所を設けて
考えを拡げていく
どちら目線かで全く変わってくるけれど
元いた方は「順番」の重要さを思って
後発の振る舞いを理不尽に感じるのも
仕方なく思う
後から入っていく方は
自分たちの「正しさ」を広めたいし
受け入れられたいし
そのために尽力もするだろう
なんだあれ?と思われるような
新しい考えは一見カルト的にも思えるだろう
な -
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「アフリカ文学の父」による最高傑作と言われる。
物語の前半は、徹底した労働により一代で名声を築く主人公オコンクウォの半生が語られる。彼の考える勇気の大切さ、怠惰への嫌悪などは息をのむほど。一方で、一夫多妻制の下での(現代の感覚から見れば)信じがたいほどの男尊女卑、子どもへの抑圧、「迷信」と呼ばざるを得ないような呪術。同時に、争いを避けるために精霊たちが村人に与える平和への知恵。そして後半、ここにキリスト教の宣教師がやってくる。
初代宣教師は、村人のするどい突っ込みに受け答え、伝統的な慣習に理解を示しながら少しずつ信者を増やしていく(「神は一人といったり、神の息子がいると言ったりどっちなんだ -
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「アフリカ文学の父」と言われるチヌア・アチェベの作。
アチェベはナイジェリア・イボ族出身で、ロンドン大学のカレッジにあたるイバダン大学(ナイジェリア最古の大学)で学んでいる。
アチェベはコンラッドの『闇の奥』を批判したことで知られる。アフリカの人間性に目を向けず「ヨーロッパすなわち文明のアンチテーゼ」としたというものである。アフリカ人を「野蛮」としか見ていなかったというわけだ。
アフリカを描写する「異なる物語が必要」として、実際に創作したのが「アフリカ三部作」と呼ばれる作品群で、この『崩れゆく絆』が最もよく知られる(他の2編、『もう安らぎは得られない』『神の矢』に関しては、少なくとも入手しやす -
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久し振りにアフリカ系小説に挑戦。
絶対(と言ってもきっと大丈夫かと)日本人にとって馴染みがないアフリカの、第一次世界大戦前位の奴隷の人身売買があった世界だった。
100年ちょっと前の話なのにアフリカでは借金の形に子供が売られて働かされたり、10代の若いうちから女の子は結婚したり、密売のためにキャラバンを組んで内陸へ遠征したり。日本で言ったらいつの時代なのって。
加えて、イスラーム、クアラーン、アラビア語、スワヒリ語等、体感的に全く理解してない世界の話なので、体に沁みてはきてくれなかった。私がアフリカ人ならあるあるだとなったのか。小説としては読みやすいのよ、個人的には中盤の内陸地へのキャラ -
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ネタバレ2021年度ノーベル文学賞受賞作品。
読後は不穏感で終わり、
中々に解釈が多そうな作品という印象、、でしたが、
後書き読めば、舞台は二十世紀初頭のドイツ領東アフリカであり、ドイツ帝国から支配されているという歴史的背景や、イスラム教の聖典を題材としている所もあり、もしかしたら伝えたい事はそんなに難しいことでは無いのかな…と思いました。
作者自身、書くことに対して強い思いがあると書かれてあり、色んな経験されてます。
私たちの日常では中々知る機会が多くない、理解することがもしかしたら大事なのかなとも思いました。
歴史がとんでもなくポンコツ、、な私ですが、何とか情景描写や、登場人物の心情、場面はどんな -