粟飯原文子のレビュー一覧

  • マイ・シスター、シリアルキラー

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    あっという間にクライマックスを迎えてしまった。サクサク読めるしコミカルなところもあるのだけれど、これそうとうトチ狂った姉妹の物語だぞ!?(褒めてる

    嫌いじゃないよ。コレデ。きみがいちばんトチ狂ってる。この二人は今後もこうして生きて(殺して)いくのかしらと先々を思うとまたゾッとする…

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    2021年04月02日
  • マイ・シスター、シリアルキラー

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    ネタバレ

    意外に小さい本ということにまずビックリ。
    お話自体はテンポ良く、読みやすかったです。長女同士感情移入できるかな..と思ったけど、全然そんなことはありませんでした。あんな妹いらん笑 でも魅力的なことはよく伝わりました。人物の見た目の描写はすごく良くて、しっかり想像できました。
    主人公が日本的だなと感じ、周りにイラッとするだろうなってこととか、そんなところは共感しました。
    多分アフリカの作家さんの本は初めてです。周囲の描写が新鮮でした。

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    2021年03月09日
  • マイ・シスター、シリアルキラー

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     ナイジェリア発新人女性作家によるデビュー・ヒットということである。ロンドンとナイジェリアの大都市ラゴス島を往来する若き女流作家(1988年生)のこれまでの人生がどのようなものかはわからないが、英国へ留学し、キングストン大学の学位を取得している上流育ち。写真は可愛らしくお洒落なイメージ。

     まずはアフリカ発ミステリーというだけでも珍しいし、数々のミステリー賞を獲得したという、本作の煽情的なタイトルも話題性豊かで目立つだろう。ちなみに本書は、二百ページに満たない短めの小説である。内容は細かく区切られた章立てによる、場面転換の豊富な、とても読みやすく興味深い作品であった。

     三人以上の殺人で「

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    2021年03月05日
  • マイ・シスター、シリアルキラー

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    真面目な姉と奔放な妹の絆と葛藤、家族の闇、薄っぺらい人びと、重めのテーマだが短く簡潔でポップな文体で淡々を進められるストーリーテリングが新しい。どうしょうもない状況なのになんだか明るいところがアフリカらしいのだろうか。

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    2021年02月28日
  • 崩れゆく絆

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    ・アフリカ文学史上最高と呼び名の高い小説
    ・アフリカの村で一代で名声を築いた男が主人公
    ・父親を反面教師に努力をする
    ・隣の村と戦争を起こす代わりに人質を捉えて自分の家で育てる
    ・村のならわし、神のおつげにより、自ら大事にしていた人質の子を殺めてしまう。そこから暫くは食事もせず。
    ・偶発的な事後で同族を殺してしまったことでオコンクウォは流刑されて、母親の親族の村で7年間過ごす
    ・そのかん、イギリスの植民地支配でキリスト教が蔓延。
    ・オコンクウォが7年後に戻ってから、イギリス白人と村の一族との対立
    ・オコンクウォは白人の首を跳ねて、後日に木に首を吊って自殺するという衝撃な最後。

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    2021年02月23日
  • マイ・シスター、シリアルキラー

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    一文が短くテンポ良く話が進められる。 
    ファンタジー?う〜ん、別世界。生活感をもっと知りたかった。 #ナイジェリア・ラゴス

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    2021年02月19日
  • マイ・シスター、シリアルキラー

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    ネタバレ

    狂っているものをブラックユーモアで軽やかに描くのがなんか面白かった。
    妹が恋人を次々殺してしまう。妹を守るために姉が死体を始末する。おかしいのはどちらなのか。いや両方か。

    「命を始末するよりも死体を始末するほうが、うんと手間がかかる。」

    なるほど。

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    2021年02月14日
  • マイ・シスター、シリアルキラー

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    タイトルだけ見れば猟奇的なものを想像するけれどそれだけではなくて、ブラックユーモアのような雰囲気もあって面白い。妹が殺人を犯し姉に助けを求める。そうしてやってきた二人の繋がりと姉の苦しみ。それが抑えた文章で描かれていてこれまであまり読んだことのない作品になっている。

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    2021年02月03日
  • マイ・シスター、シリアルキラー

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    ネタバレ

    や、これは新感覚。
    ナイジェリアの女性作家だが、英国の大学卒の方。
    舞台がナイジェリア最大の都市ラゴスだが、植民地としてのアフリカ感がなく、空想上の都市のよう。

    まず妹がぶっ飛んだ性格破綻者として登場しどぎもを抜かれるが、堅物と思われた姉のクールな語り口から次第にバックグラウンドが明らかになると、まるっきりのおもしろいミステリーでないことがわかってきて、
    確かにブッカー賞候補作品だと納得。

    200ページほどの中篇で読みやすく、変わった感じの小説を読んだ気持ちになって楽しめた。

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    2021年01月23日
  • 崩れゆく絆

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    アフリカ文学の在り方
    黒人と白人の関係っていうのは今後も一生注目され続けるもので、こういった文学はその関係における事実とか考え方を継承するひとつの大切なもの

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    2021年01月06日
  • 崩れゆく絆

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    アフリカ文学の父と称されるアチェベの代表作。アチェベの名前、どこかで聞いたことがあると思ったら、コンラッドの「闇の奥」についての論争について読んだときに名前をみかけたようだった。
    本書は19世紀のナイジェリア、イボの文化を描き出すとともに、それがイギリスによる植民地支配により崩れ行くさまを、戦士として誇り高い地位にあった主人公、オコンクウォの転落に重ねて描き出す。前半のイボの文化は興味深いが、アフリカの独自性を描き出すというよりは、その中で葛藤する個人を描こうとしていると言える。その点ではオーソドックスな小説とも言えるが、それまでアフリカ人を主人公としてこなかった小説世界が、アフリカを舞台にオ

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    2020年10月10日
  • 崩れゆく絆

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    ◆石川直樹さんのおすすめ

    キリスト教が入ってきたときに
    今現在虐げられてたり
    今現在の価値観に疑問を持っている人たち
    (双子を堕胎しなければならなかった母親など)
    が改宗していったというところに
    なるほどなぁと思う

    もともといた人たちの世界観の中に
    新しく場所を設けて
    考えを拡げていく

    どちら目線かで全く変わってくるけれど
    元いた方は「順番」の重要さを思って
    後発の振る舞いを理不尽に感じるのも
    仕方なく思う
    後から入っていく方は
    自分たちの「正しさ」を広めたいし
    受け入れられたいし
    そのために尽力もするだろう

    なんだあれ?と思われるような
    新しい考えは一見カルト的にも思えるだろう

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    2020年07月06日
  • 崩れゆく絆

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    民族誌半分、物語半分。カメの昔話、家族の仕組み、ヤム芋の農業。歌や市場や巫女の存在意義、アフリカ文化の基礎知識がないから、珍しい。

    キリスト教の西欧がアフリカの人々の信仰を無慈悲に蔑み侵入してきたのを当事者の目から書いた、アフリカの人々 可哀想、なだけで終わらない文学。
    村人たち、とくに主人公オコンクォが男らしく(横暴とも言う)自分勝手で他人の心情を解さない男で。伝統を重んじ自分の力で長になろうと努力した主人公が、自分の今までの行いから、自分の精霊(チ)の運命に逆らえず結局超えられない、というところに皮肉と悲哀を感じる。

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    2019年06月27日
  • 崩れゆく絆

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    「アフリカ文学の父」による最高傑作と言われる。

    物語の前半は、徹底した労働により一代で名声を築く主人公オコンクウォの半生が語られる。彼の考える勇気の大切さ、怠惰への嫌悪などは息をのむほど。一方で、一夫多妻制の下での(現代の感覚から見れば)信じがたいほどの男尊女卑、子どもへの抑圧、「迷信」と呼ばざるを得ないような呪術。同時に、争いを避けるために精霊たちが村人に与える平和への知恵。そして後半、ここにキリスト教の宣教師がやってくる。

    初代宣教師は、村人のするどい突っ込みに受け答え、伝統的な慣習に理解を示しながら少しずつ信者を増やしていく(「神は一人といったり、神の息子がいると言ったりどっちなんだ

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    2019年01月05日
  • 崩れゆく絆

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    最後は痛烈。日本の明治維新における、漱石を初めとする文豪の問題意識や西郷隆盛の西南戦争と共通するところがあり、特に日本人にとっては、古くて新しい問題である。それは、第二次世界対戦後という現況にも問題を提起している

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    2018年08月11日
  • 崩れゆく絆

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    ネタバレ

    初めてアフリカ文学を読みました。
    まず、読み慣れていないので名前を見て誰かわからない。そもそも人なのか地名なのか神の名なのかわからないというような状態になりながらゆっくり読み進めました。

    アフリカの文化が、民族が白人によって少しずつ崩れてバラバラにされていく、そんな中それと戦う主人公の物語です。
    現代の日本人の感覚からするとアフリカの文化は理解できないことも多いです。さらに、それを受け入れるのに困難さを感じている現地の人も出てきます。
    しかし、無くなっても良いと簡単に言えるものではありません。
    一族の中にも温度差が生まれてきてそれに苦しむ。

    時代や状況は違えど多様性が叫ばれる現代でも学べる

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    2026年08月06日
  • 楽園

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    久し振りにアフリカ系小説に挑戦。

    絶対(と言ってもきっと大丈夫かと)日本人にとって馴染みがないアフリカの、第一次世界大戦前位の奴隷の人身売買があった世界だった。

    100年ちょっと前の話なのにアフリカでは借金の形に子供が売られて働かされたり、10代の若いうちから女の子は結婚したり、密売のためにキャラバンを組んで内陸へ遠征したり。日本で言ったらいつの時代なのって。

    加えて、イスラーム、クアラーン、アラビア語、スワヒリ語等、体感的に全く理解してない世界の話なので、体に沁みてはきてくれなかった。私がアフリカ人ならあるあるだとなったのか。小説としては読みやすいのよ、個人的には中盤の内陸地へのキャラ

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    2026年05月09日
  • 運命の男たち

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    ネタバレ

    序盤はちょっとしんどかった。昔の話を自伝のように再現するのはどうやってやるのかなと思う。
    公判が近づいたあたりから面白くなってきて,冤罪は晴らされるんだろうと勝手に思って読んでたので,残りのページ数が少なくなるにつれどんどん不安になり,最後のけぞった。イギリスは死刑が廃止されているようで良かった。

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    2025年10月30日
  • マイ・シスター、シリアルキラー

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    ネタバレ

    妹アヨオラが殺人を犯してしまうのを必死で隠す姉コレデ。あらすじはめちゃくちゃ面白いんだけど、結末としてはしっかりオチがついているわけではなく、ミステリーというよりかはあくまで女性の力強さを描きたかった作品だったのかなと思った。
    幼少期の父の暴力に怯え、必死に抵抗して過ごした姉妹は父が亡くなってからは父の形見のナイフで殺人を繰り返す。動機はよくわかりませんでした。
    ただ、海外作品としてはとても読みやすく、なんだかんだ姉妹愛を感じられる作品で良かったです。

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    2025年03月10日
  • 楽園

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    20世紀初頭、東アフリカで生きる少年の成長とその時代の生活、ヨーロッパ人に征服されつつある様子を描いた作品。騙されたり、暴力に訴えたり、大国の脅威になすすべがない様子が描かれている。このような書籍を読むと、生まれてくる時代や場所が異なるだけで自分もそうなったかもしれない、などと考えるのは浅はかか・・。どんなふうに自分の中に取り入れられるのか考えていきたい。

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    2025年01月14日