粟飯原文子のレビュー一覧

  • 崩れゆく絆

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    ・アフリカ文学史上最高と呼び名の高い小説
    ・アフリカの村で一代で名声を築いた男が主人公
    ・父親を反面教師に努力をする
    ・隣の村と戦争を起こす代わりに人質を捉えて自分の家で育てる
    ・村のならわし、神のおつげにより、自ら大事にしていた人質の子を殺めてしまう。そこから暫くは食事もせず。
    ・偶発的な事後で同族を殺してしまったことでオコンクウォは流刑されて、母親の親族の村で7年間過ごす
    ・そのかん、イギリスの植民地支配でキリスト教が蔓延。
    ・オコンクウォが7年後に戻ってから、イギリス白人と村の一族との対立
    ・オコンクウォは白人の首を跳ねて、後日に木に首を吊って自殺するという衝撃な最後。

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    2021年02月23日
  • マイ・シスター、シリアルキラー

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    一文が短くテンポ良く話が進められる。 
    ファンタジー?う〜ん、別世界。生活感をもっと知りたかった。 #ナイジェリア・ラゴス

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    2021年02月19日
  • マイ・シスター、シリアルキラー

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    ネタバレ

    狂っているものをブラックユーモアで軽やかに描くのがなんか面白かった。
    妹が恋人を次々殺してしまう。妹を守るために姉が死体を始末する。おかしいのはどちらなのか。いや両方か。

    「命を始末するよりも死体を始末するほうが、うんと手間がかかる。」

    なるほど。

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    2021年02月14日
  • マイ・シスター、シリアルキラー

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    タイトルだけ見れば猟奇的なものを想像するけれどそれだけではなくて、ブラックユーモアのような雰囲気もあって面白い。妹が殺人を犯し姉に助けを求める。そうしてやってきた二人の繋がりと姉の苦しみ。それが抑えた文章で描かれていてこれまであまり読んだことのない作品になっている。

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    2021年02月03日
  • マイ・シスター、シリアルキラー

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    ネタバレ

    や、これは新感覚。
    ナイジェリアの女性作家だが、英国の大学卒の方。
    舞台がナイジェリア最大の都市ラゴスだが、植民地としてのアフリカ感がなく、空想上の都市のよう。

    まず妹がぶっ飛んだ性格破綻者として登場しどぎもを抜かれるが、堅物と思われた姉のクールな語り口から次第にバックグラウンドが明らかになると、まるっきりのおもしろいミステリーでないことがわかってきて、
    確かにブッカー賞候補作品だと納得。

    200ページほどの中篇で読みやすく、変わった感じの小説を読んだ気持ちになって楽しめた。

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    2021年01月23日
  • 崩れゆく絆

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    アフリカ文学の在り方
    黒人と白人の関係っていうのは今後も一生注目され続けるもので、こういった文学はその関係における事実とか考え方を継承するひとつの大切なもの

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    2021年01月06日
  • 崩れゆく絆

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    アフリカ文学の父と称されるアチェベの代表作。アチェベの名前、どこかで聞いたことがあると思ったら、コンラッドの「闇の奥」についての論争について読んだときに名前をみかけたようだった。
    本書は19世紀のナイジェリア、イボの文化を描き出すとともに、それがイギリスによる植民地支配により崩れ行くさまを、戦士として誇り高い地位にあった主人公、オコンクウォの転落に重ねて描き出す。前半のイボの文化は興味深いが、アフリカの独自性を描き出すというよりは、その中で葛藤する個人を描こうとしていると言える。その点ではオーソドックスな小説とも言えるが、それまでアフリカ人を主人公としてこなかった小説世界が、アフリカを舞台にオ

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    2020年10月10日
  • 崩れゆく絆

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    ◆石川直樹さんのおすすめ

    キリスト教が入ってきたときに
    今現在虐げられてたり
    今現在の価値観に疑問を持っている人たち
    (双子を堕胎しなければならなかった母親など)
    が改宗していったというところに
    なるほどなぁと思う

    もともといた人たちの世界観の中に
    新しく場所を設けて
    考えを拡げていく

    どちら目線かで全く変わってくるけれど
    元いた方は「順番」の重要さを思って
    後発の振る舞いを理不尽に感じるのも
    仕方なく思う
    後から入っていく方は
    自分たちの「正しさ」を広めたいし
    受け入れられたいし
    そのために尽力もするだろう

    なんだあれ?と思われるような
    新しい考えは一見カルト的にも思えるだろう

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    2020年07月06日
  • 崩れゆく絆

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    民族誌半分、物語半分。カメの昔話、家族の仕組み、ヤム芋の農業。歌や市場や巫女の存在意義、アフリカ文化の基礎知識がないから、珍しい。

    キリスト教の西欧がアフリカの人々の信仰を無慈悲に蔑み侵入してきたのを当事者の目から書いた、アフリカの人々 可哀想、なだけで終わらない文学。
    村人たち、とくに主人公オコンクォが男らしく(横暴とも言う)自分勝手で他人の心情を解さない男で。伝統を重んじ自分の力で長になろうと努力した主人公が、自分の今までの行いから、自分の精霊(チ)の運命に逆らえず結局超えられない、というところに皮肉と悲哀を感じる。

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    2019年06月27日
  • 崩れゆく絆

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    「アフリカ文学の父」による最高傑作と言われる。

    物語の前半は、徹底した労働により一代で名声を築く主人公オコンクウォの半生が語られる。彼の考える勇気の大切さ、怠惰への嫌悪などは息をのむほど。一方で、一夫多妻制の下での(現代の感覚から見れば)信じがたいほどの男尊女卑、子どもへの抑圧、「迷信」と呼ばざるを得ないような呪術。同時に、争いを避けるために精霊たちが村人に与える平和への知恵。そして後半、ここにキリスト教の宣教師がやってくる。

    初代宣教師は、村人のするどい突っ込みに受け答え、伝統的な慣習に理解を示しながら少しずつ信者を増やしていく(「神は一人といったり、神の息子がいると言ったりどっちなんだ

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    2019年01月05日
  • 崩れゆく絆

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    最後は痛烈。日本の明治維新における、漱石を初めとする文豪の問題意識や西郷隆盛の西南戦争と共通するところがあり、特に日本人にとっては、古くて新しい問題である。それは、第二次世界対戦後という現況にも問題を提起している

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    2018年08月11日
  • 崩れゆく絆

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    「アフリカ文学の父」と言われるチヌア・アチェベの作。
    アチェベはナイジェリア・イボ族出身で、ロンドン大学のカレッジにあたるイバダン大学(ナイジェリア最古の大学)で学んでいる。
    アチェベはコンラッドの『闇の奥』を批判したことで知られる。アフリカの人間性に目を向けず「ヨーロッパすなわち文明のアンチテーゼ」としたというものである。アフリカ人を「野蛮」としか見ていなかったというわけだ。
    アフリカを描写する「異なる物語が必要」として、実際に創作したのが「アフリカ三部作」と呼ばれる作品群で、この『崩れゆく絆』が最もよく知られる(他の2編、『もう安らぎは得られない』『神の矢』に関しては、少なくとも入手しやす

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    2017年02月04日
  • 崩れゆく絆

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    19世紀のアフリカを舞台とした、欧州の植民地支配によって分断されていく家族と共同体の物語。あらすじはシンプルだけど、実際にはとても重層的な意図の込められた、にもかかわらず単純に物語としても面白く読めてしまう本だった。語り口の変化は近代化のメタファーとして機能しているし、支配の過程も単純な二元論では収まらない。そもそも著者が植民地支配の教育を受けて育つことで、その支配以前の文化を書き留められたこと自体が逆説なのだろう。その上で、個人の弱さを軸とした物語は時代も文化も飛び越えて、こんなにも普遍的に届いてくる。

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    2015年03月13日
  • 崩れゆく絆

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    アフリカ伝統社会が西欧文明の流入により壊れてゆく様子を描いた小説。前半は伝統社会の描写で入り込むまで時間がかかるが、それでも読み進むねうちはある。映画「セデック・バレ」や、明治日本の近代化、さらには高度経済成長以後の日本の変化にも重ね合わせて読んでみたい。

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    2014年04月06日
  • 運命の男たち

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    ネタバレ

    序盤はちょっとしんどかった。昔の話を自伝のように再現するのはどうやってやるのかなと思う。
    公判が近づいたあたりから面白くなってきて,冤罪は晴らされるんだろうと勝手に思って読んでたので,残りのページ数が少なくなるにつれどんどん不安になり,最後のけぞった。イギリスは死刑が廃止されているようで良かった。

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    2025年10月30日
  • マイ・シスター、シリアルキラー

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    ネタバレ

    妹アヨオラが殺人を犯してしまうのを必死で隠す姉コレデ。あらすじはめちゃくちゃ面白いんだけど、結末としてはしっかりオチがついているわけではなく、ミステリーというよりかはあくまで女性の力強さを描きたかった作品だったのかなと思った。
    幼少期の父の暴力に怯え、必死に抵抗して過ごした姉妹は父が亡くなってからは父の形見のナイフで殺人を繰り返す。動機はよくわかりませんでした。
    ただ、海外作品としてはとても読みやすく、なんだかんだ姉妹愛を感じられる作品で良かったです。

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    2025年03月10日
  • 楽園

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    20世紀初頭、東アフリカで生きる少年の成長とその時代の生活、ヨーロッパ人に征服されつつある様子を描いた作品。騙されたり、暴力に訴えたり、大国の脅威になすすべがない様子が描かれている。このような書籍を読むと、生まれてくる時代や場所が異なるだけで自分もそうなったかもしれない、などと考えるのは浅はかか・・。どんなふうに自分の中に取り入れられるのか考えていきたい。

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    2025年01月14日
  • 楽園

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    ネタバレ

    2021年度ノーベル文学賞受賞作品。
    読後は不穏感で終わり、
    中々に解釈が多そうな作品という印象、、でしたが、
    後書き読めば、舞台は二十世紀初頭のドイツ領東アフリカであり、ドイツ帝国から支配されているという歴史的背景や、イスラム教の聖典を題材としている所もあり、もしかしたら伝えたい事はそんなに難しいことでは無いのかな…と思いました。
    作者自身、書くことに対して強い思いがあると書かれてあり、色んな経験されてます。
    私たちの日常では中々知る機会が多くない、理解することがもしかしたら大事なのかなとも思いました。
    歴史がとんでもなくポンコツ、、な私ですが、何とか情景描写や、登場人物の心情、場面はどんな

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    2024年03月16日
  • マイ・シスター、シリアルキラー

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    ナイジェリアの治安だからこそ成り立つハラハラドキドキのサイコミステリー。これが監視カメラが街に点在する日本だったらすぐに犯罪の足がついてしまうだろう。時に互いに懐疑的になりながらも一緒に生きていく姉妹の姿は、運命共同体というか一蓮托生というか。シフターフッド的な作品でもあり、とても楽しめた。

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    2023年05月18日
  • ぼくらが漁師だったころ

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    アフリカの呪術的な要素がずっと根底にある。
    予言が的中していくおどろおどろしい雰囲気はたぶん独特のものなんだろう。
    やし酒飲みや崩れゆく絆やらがアフリカ文学の名作として知られているけど、こういった作品ももっと知られても良いと思う。

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    2022年11月12日