同乗したバイクで事故に遭い、恋人を亡くした主人公、泉美。
彼はいなくなり、そして自分自身は"今"生きている。
目の前で恋人を亡くしたショックで、
事故当時の記憶をどうしても思い出すことが出来ない彼女が
空白の時間を取り戻し、事実と向き合っていくストーリー。
トレイラーや作品紹介を読めば、
決して物
...続きを読む理的なハッピーエンドにはならないだろう、、と
誰でも予想は出来るけれども、
事実に迫るたび、主人公が感じる動悸や恐怖を同じくして感じ、
胸が苦しくなる1冊。
冒頭から、既に彼女は恋人を失っている設定から始まり、
"今"と、"過去"を行き来するような展開になっています。
(これくらいならネタバレにならないです?よね?)
最期まで一緒にいたはずなのに、どうして思い出すことが出来ないのか。
自分自身の感情と、精神的な身体反応がバラバラになった状態で
何のために事実を知ろうとして、事実を知ってどうするのか。
「主人公の再生」と一言でまとめてしまうと簡単に聞こえますが、
向き合っては背を向け、立ち向かっては逃げ出す主人公の姿は
誰もが共感できる姿のような気がします。。
原作と映画は若干設定が異なるようですね。
(…といっても、映画は観ていないのですが)
原作は主人公の女性を追っていますが、
映画はなんとなくだけど、恋人にもスポットがあてられているような気がします。。