中沢彰吾のレビュー一覧
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内容です。
序章 働けば働くほど不幸になる
第1章 成長企業の不都合な舞台裏
第2章 労働差別は企業のリスク
第3章 「3か月間無給」のカラクリ
第4章 薄氷の上を歩く正社員
第5章 「中高年はオモテに出すな」作戦
第6章 効率悪くてあたりまえ
第7章 おもてなし地獄
第8章 教育されず、マニュアルもなく
第9章 生活保護に追いつけない
第10章 本当に高齢者は「使えない」のか
終章 働き方改革への提言
――貧乏雇用はなぜ統計に現れないのか
ということです。
東大卒で、介護退職をよぎなくされた元アナウンサーの筆者が、日本の最前線の派遣労働現場で見た、奴隷労働にも等しい「派遣・非正規」の -
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経費節減、特に、人件費カットを望む経営者側の労働行政の迷走が続く、一応先進国日本。ヨーロッパの先進国ではあり得ないような人材派遣という名の「人間キャッチボール」が行われている。
強制力のない労働者保護という名目だけの条文。
派遣者先、派遣元における、労働者保護の法令遵守の無視。
無法状態の派遣現場を取材した著者。
労働関係法令を熟知とまではいかなくとも、一応知っておくべき内容を全く知らない、人材派遣会社の担当者。
ブラック派遣現場の中高年に対する人権無視のやり方。
著者のようなタイプの人が、もっともっと現場の過酷な情報を発信して欲しいと思った。 -
Posted by ブクログ
日本の人材派遣業界の事業所数は世界最多の7万5千だそうな。いつの間にこんな世の中になったんだと、隔世の感です。
健全な派遣会社もあるけれど、そういうところでは取り立てて能力のない中高年は登録してもらえないんだそうで、行き場は日雇い派遣が専門の派遣会社。労働者は十把一絡げのモノ扱いされ、労基法も知らない悪徳派遣会社に食い物にされているという実体験をレポートした内容。
在職時代、そして現在も、身近に派遣をやっている人は知っていましたが、本書に見られるようなブラックな派遣会社が本当に実在するとは思いもよりませんでした。
働き様が変わっていく時代の流れの中での歪み現象で、本書の中でも述べられてま -
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ネタバレ中高年の派遣事情。ピンはねを良しとする派遣元。安い労働力により企業の業績が回復すると錯覚する派遣先の企業。
アメリカの様な経済大国よりも派遣事業所の数が多いということは、初めて知りました。同一労働同一賃金と言うのは無法な業者がいる限りは難しいだろうな。
著者は、元アナウンサーの肩書き。なぜ、日雇い派遣をするようになったかの経緯は分かりません。罵声を浴びせられたはもとより、派遣先で正論を述べたら、仕事の紹介がこなくなったとか、危うく監禁されそうになったとか。スゴいなと思う話ばかり。
労働基準法や労働者派遣法を知って自分の身は自分で守らないといけませんね。誰かが守ってくれることはないわけだし -
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ネタバレ心底から同情するよ。人材派遣業者の若者に。
そりゃ、自分の親世代のいい年こいたオッサンオバサンが、特に何もスキルはありませんが仕事をくださいって大量に集まってくれば、
それは心病みますよね。ホント、ご愁傷様です。
さて、今回のお題はブラック人材派遣業。奴隷のごとく中高年をこき使って年収数千万円を貪る若者たちの人材派遣業者を叩くぞ!という内容である。
俺だって蟹工船読んでは、労働力の搾取は許されない!とか、
30代~40代の氷河期時代のワーキングプアな人たちには同情するよ。
世の中のことを良く知らない若者が学生生活を終えて、いきなり世間に追い出された挙句に、世の中が不景 -
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内容は、薄いです
タイトルを読むと、「東京大学を卒業したが、現在貧困ワーカーになっている人々」に対する取材だと思ったのですが、単に東京大学卒の筆者が、非正規の職を転々とし、その際に思ったことを書いているだけの内容です。
東大を出ていようが、一度非正規社員になると、正社員に戻れないというのは、以前から当たり前にように言われていることであり、正直、内容は薄いです。