村松謙一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「ドラマ化の元になったらしいよ」と友人から言われ手に取った一冊。企業再生(特に中小企業)を手掛けてきた弁護士産の経験談と想いがつまっていた。
・中小企業の再建で、経営者に責任を取らせて交代させるのはナンセンス。中小企業は、経営者の頑張りと色で成り立っている部分が非常に大きい。だから経営者を変えてしまうと、そもそも成り立たなくなってしまう。
・中小企業の数は、企業の中で99%以上。中小企業に勤める従業員の数は、就労人口の70%程度。それだけのウェイトを占める中小企業一つ一つに、取引先、銀行、利用者・ファン、従業員(とその家族)など、たくさんの方々が有機的につながっている。だから、一つの会社を -
Posted by ブクログ
事業再生の第一人者である、村松謙一弁護士の著作です。
資金的に行き詰った会社に対して提示する人情味あふれる再生案。理屈と感情の狭間の中で「形式よりも実態を」と訴えていきます。
村松弁護士の前に立ちはだかるのは金融機関の「行内規定」「金融庁指導」そして…皮肉なことに法律そのものです。
NHKの「プロフェッショナル」も拝見しました。また本書の元原稿となった帝国ニュースの連載も拝見していました。
足を使うことをやめると再生はそこで止まります。
「ダメ」「ムリ」と言われてからが勝負です。
改めて事業再生はそこに注ぎ込む情熱がなければ完遂しない、と認識し直しました。
私自身への戒めでもあ -
Posted by ブクログ
経営が厳しくなった企業の再建を専門にしている弁護士さんの著書。とある雑誌の連載記事を読んでいて面白かったので買ってみた。
企業の倒産は社長、従業員、従業員の家族全ての生活の糧を奪うことで、時にはいのちまで奪われてしまう。個人向けの弁護士は1人しか救えないが、会社を再建すれば、より多くのいのちを救える、との信念を持っている弁護士の自伝的な話。
私の本業が債権者側なので、なかなか綺麗事ばかりにはいかないよなぁ、と思いつつ読んだ部分もある。
ただ、すごい崇高な信念を持って動かれてきた弁護士さんなので説得力が違う。読んでてパワーをもらえるような、強く生きていくエネルギーを感じる。
後半はやや同じ