作品一覧

  • いのちの再建弁護士 会社と家族を生き返らせる
    4.2
    「企業再生こそ日本の再生だ」 鞄には、再建途上で亡くなった社長の遺書と、病で亡くした娘の作文。 “命の鞄”を支えに、誰もが見放した会社を100以上復活させ、人生を、命を救い続ける男。 彼が修羅場で見たものとは? 30年以上にわたり、“絶望の中の希望”を伝え続けてきた弁護士の物語。 会社と家族を生き返らせる男、村松謙一。 倒産の危機に見舞われた会社を、法律を駆使した経営改革を行い、蘇らせる企業再建弁護士だ。 30年以上の活動のなかで、ゼネコンや宅配会社、個人商店まで100以上の会社を蘇えらせてきた。 その圧倒的多数が、助かる見込みはどこにもないとすべての人に見放され、息も絶え絶えに飛び込んできたケースである。 ダメな会社はどんどん潰した方がいい、という見方は未だに根強く存在する。 だが、「それは100%間違いだ。企業再生は日本の再生だ」と村松は言う。 依頼者に生きる勇気を与え、会社の復興と共に多くの人々が幸せになる道筋をつくり続けた男が、修羅場で見たすべてをまとめた。 ※本書は2012年3月に弊社より刊行された単行本『いのちの再建弁護士』を文庫化したものです。
  • 魂の会社再建 ドキュメント 再建弁護士の会社救済ファイル2
    3.8
    1巻1,408円 (税込)
    本書は茂木氏がキャスターをつとめたNHK「プロフェッショナル仕事の流儀」で大きな反響を呼びアンコール放映にもなった熱血弁護士の実録手記12話である。倒産阻止のために全国を奔走し、日夜、金融機関と戦う村松弁護士はこうこたえる。「企業救済は海難救命のようなもの。溺れし者を救うのになんの理由もいらない。あきらめたらそこで終わり。必要なのは信念と使命感、大きな情と少しの努力だけ。それが私の流儀であり、「天国からのメッセージ」でもある」――(村松謙一)。自らの愛娘を亡くしている村松弁護士には、人命と引き替えにしてまで貸し付け金の回収に走る金融機関が理解できないし、許せない。そんな思いは以下の言葉に表れている。「あるゾンビ企業がある。私が関与して10年が経ち、いまだゾンビの域を出ないが、いまでもかろうじて生きている。しかし、小学校6年生だったその従業員の子どもは今春、無事大学を卒業し、かけがえのない青春時代を過ごせた。ゾンビ企業を生かしてきた意味がそこにある。私の企業救済は「人間の救済」「生への救済」を目的とし、「事業再生」はその副次的結果に過ぎない。あくまで人間の心の救済を成し遂げたい。世間からゾンビ企業と評されようと、そこには人間たちが生きている。誰しも平穏に生き抜く権利を有している。だからこそ、企業を救済する意味がある。膿は私が吸い取ろう」。本書は道半ばにして亡くなった経営者、そして筆者自身の亡き娘へのレクイエムでもある。

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ユーザーレビュー

  • いのちの再建弁護士 会社と家族を生き返らせる

    Posted by ブクログ

    企業再生に必要なのは「いのち」を守る、生きてこそ、と思う気持ちだということを心から理解した。

    数々の悲しみを乗り越えた先生だからこその、重みのある温かな言葉で紡がれた本。

    中小企業に勤める方は読んでおくと良いと思います。

    0
    2021年02月19日
  • いのちの再建弁護士 会社と家族を生き返らせる

    Posted by ブクログ

    村松弁護士の生き方に心を打たれ、この本を読んでから多少他人を慮るようになったと思います。
    読みながら辛くなる部分もあり、テーマが重たいですが読んで良かった本です。

    いのちをかけて仕事をすること。
    信頼できる人に自分の時間をつかうこと。
    人を大切にすること。
    が凝縮されています。

    0
    2019年05月19日
  • いのちの再建弁護士 会社と家族を生き返らせる

    Posted by ブクログ

    原作は小説の映像化、DVDが無いのでこちらで登録。
    一人の実在する弁護士をモデルにしたドラマ。弁護士ドラマが多い中、再建弁護士という分野を初めて知りました。主演:反町隆史、熱く温かい弁護士の人柄が良かった。弁護士を目指す事務員:堀井くんの一生懸命な演技や、視聴者目線のナレーションがとても見やすいドラマにしてくれてました。

    0
    2019年09月26日
  • いのちの再建弁護士 会社と家族を生き返らせる

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「ドラマ化の元になったらしいよ」と友人から言われ手に取った一冊。企業再生(特に中小企業)を手掛けてきた弁護士産の経験談と想いがつまっていた。

    ・中小企業の再建で、経営者に責任を取らせて交代させるのはナンセンス。中小企業は、経営者の頑張りと色で成り立っている部分が非常に大きい。だから経営者を変えてしまうと、そもそも成り立たなくなってしまう。

    ・中小企業の数は、企業の中で99%以上。中小企業に勤める従業員の数は、就労人口の70%程度。それだけのウェイトを占める中小企業一つ一つに、取引先、銀行、利用者・ファン、従業員(とその家族)など、たくさんの方々が有機的につながっている。だから、一つの会社を

    0
    2019年09月24日
  • 魂の会社再建 ドキュメント 再建弁護士の会社救済ファイル2

    Posted by ブクログ

     事業再生の第一人者である、村松謙一弁護士の著作です。
     資金的に行き詰った会社に対して提示する人情味あふれる再生案。理屈と感情の狭間の中で「形式よりも実態を」と訴えていきます。
     村松弁護士の前に立ちはだかるのは金融機関の「行内規定」「金融庁指導」そして…皮肉なことに法律そのものです。
     NHKの「プロフェッショナル」も拝見しました。また本書の元原稿となった帝国ニュースの連載も拝見していました。
     足を使うことをやめると再生はそこで止まります。
     「ダメ」「ムリ」と言われてからが勝負です。
     改めて事業再生はそこに注ぎ込む情熱がなければ完遂しない、と認識し直しました。
     私自身への戒めでもあ

    0
    2011年01月20日

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