HARD THINGS
ベン・ホロウィッツ著
★3.8
【シリコンバレー最強の投資家、かつ創業者による経営の修羅場と切り抜け方のヒント】
2007年オプスウェア(元ラウドクラウド)を16億ドルでHPへ売却
2009年VC アンドリーセン・ホロウィッツ創業、投資先はFacebook、Twitter
...続きを読む、Skype、Airbnb、Foursquare他多数
ひとりで背負い込んではいけない:自分の困難は、仲間をもっと苦しめると思いがち。しかし真実は逆だ。分けられる重荷は全て分け合おう。最大数の頭脳を集めよ。
ありのままに伝えることが重要:会社の問題を隠さない方がよい主な理由は3つ。
1.信頼:物事をありのままに伝えることは、信頼を築く上で決定的に重要。
2.困難な問題に取り組む頭脳は多いほど良い:どんなに大きい脳でも知らない問題は解決できない。十分な目玉の数があれば、どんなバグも洗い出される。
3.良い企業文化、悪いニュースは早く伝わる:失敗した会社は致命的問題が会社を死に至らしめるずっと前からその問題を多くの社員が知っている。問題を知らせた社員を罰してはいけない。悪いニュースや問題を明らかにした人々に報酬が与えられる文化をつくる必要がある。
人を正しく解雇する方法:レイオフをした後に成功する会社は極めて例外的、会社の文化を壊すからだ
鉛の弾丸を大量に使う:特効薬は存在しない、魔法の銀の弾丸(M&Aや路線変更等)ではなく、鉛の弾丸(顧客ニーズである性能問題に真っ向から取り組む等)を大量に使うしかない
やるべきことに集中する:外部環境の変化がどうかなんて誰も気にしちゃいない、自分のチームをコーチすること、やればよかったと思うことには一切時間を使わず、すべての時間をこれからすることに集中しろ
セールス担当幹部マーク・クラニー:セールスの異才だが短所の多さから全役員反対、身元照会のための75人の紹介者のリスト、短所の無さではなく、職務遂行に必要な長所で選ぶ
働きやすい場所を作る:一対一の個人面談、なぜやるのかを十分に説明、良い会社でいるために重要
なぜ部下を教育すべきなのか:
1.生産性:マネージャーが12時間を使い講義<<<生徒10人×2,000時間/年×+1%向上=+200時間相当の利益
2.業績管理:明確な期待値を設定しておくことが重要
3.製品品質
4.社員をつなぎとめる
幹部の採用(未経験の仕事でも適任者を見つける)
社内政治を最小限に:
正しい野心を持った人材を採用すること、会社の勝利を第一の目標とし、その副産物として自分の成功を目指すような人物
給与の直接個別交渉は絶対行わない、政治性が広がる、実績評価・給与査定・昇進等は厳格なルールをづくりを
個人面談:
緊急性の高い課題以外のありとあらゆる問題を拾い上げることができる唯一のチャネル
個人面談を効果的にするカギは、その主人公は上司ではなく部下である社員だと理解するところにある、上司が話すのは10%以下、90%以上は社員
役立つ質問例:われわれがやり方を改善するとしたらどんな点をどうすればよいと思う?組織で最大の問題は?頑張って貢献しているのは誰?君が私ならどんな改革をしたい?
アンディ・グローブ(インテル経営者)
「インテル経営の秘密」「インテル戦略転換」
正しい動機からフィードバックを与えよ:フィードバックを与えるのは相手の成功を助けるためであり、失敗を願うからではない。相手の成功を願っているなら、それを相手に感じさせよ。感情を伝える努力をせよ。相手があなたは味方だと感じられれば、あなたの言葉に真剣に耳を傾ける。
フィードバックは単刀直入であれ:相手の社員の感情を和らげようとする言葉を加えてはならない。叱責を別のものに誤魔化すことはできない。