太田浩一のレビュー一覧
-
-
Posted by ブクログ
さすがは光文社新訳文庫!
訳注がとても親切な上、随所に画像が挿入されていて非常にわかりやすいです。さらに訳者まえがきでは、時代背景が解説されており、巻頭には地図、巻末には年表までつけられています。しかもしおりには、主な登場人物の簡単な紹介が。
このようないたれりつくせり、非常に快適そうな書なのですが、その入り口はなんだかとっても敷居が高いです。
「しばらくの間、辛抱強く読みすすめていただくことを願っています」だとか、「ともあれ、これから『感情教育』の大洋に乗りだす読者が、つつがなく航海を終えることを祈ってやみません」なんてなことが、いきなり、訳者まえがきに書かれているではないですか。
どうも -
Posted by ブクログ
昔、更生用の動画(私が更生の対象だった訳ではない)に被害に遭った女性がどれだけ深刻な状態にあるかを理解させるようなシーンがあった。そこでの女性の一言に「彼らは女性を肉の塊としか見ていない!」。それを見ていた学生が噴き出してしまい、動画の意に反しそれから暫く「肉の塊」というワードが流行っていた。ユーモアには知性が必要だが、シリアスにも知性や品性が必要だった。
で、本書は短編集で、上記を思い出したのは「脂肪の塊」というタイトルがきっかけ。調べると、おデブちゃんくらいのニュアンス。このおデブちゃんはプリティな娼婦だが、プロイセンの士官に身体を求められる。それに応じなければ、前には進めないよ、という -
Posted by ブクログ
きぃみらフランスブンガクなんてよま〜ないとおも〜いな〜がら〜♪
あとすこ〜しぼくにぃちかづいてほしくて♪
あいみょ〜ん
はい、モーパッサンやゾラの師匠的存在でフランス文学の巨匠、写実主義の確立者ギュスターヴ・フローベールの代表作『感情教育』です
とにかく延々と続く情景描写を読みやすく訳すって大変だったと思うな〜
すごいな太田浩一さん
そして本作はなんとその訳者太田浩一さんの「まえがき」から始まります
こんな構成珍しい
で、その「まえがき」を要約すると…
とにかく上巻は我慢せい!ってことらしいw
下巻はめちゃくちゃに面白いから我慢せい!ってことらしい
いやいや簡単に言うけど上巻だ