太田浩一のレビュー一覧

  • 感情教育(上)

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    冒頭は、これでもかというぐらい当時の様子が描写されている。
    まさに、もう一つの主人公は19世紀(改造前の)パリ。

    主人公フレデリックが、超賢くもとんでもない阿呆でもなく、ごくごく普通な(時に失敗する)人間なのが良い。

    これから面白くなるー!というところで下巻に続く。

    今のところ回収見込みが無さそうなお金の貸し借りと、見込み薄の恋愛と決闘しかしてないよ、フレデリック!

    あと、光文社古典新訳文庫の表紙絵は、作品を読んで膨らんだイメージを描いているらしいんだけど、この青虫のような人間の絵は一体何を表してるんだろう。
    あ、、もしかして蝶(成熟した中年男性)になる前の、青くさいフレデリック自身を表してる、、?

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    2022年02月03日
  • 脂肪の塊/ロンドリ姉妹~モーパッサン傑作選~

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    ネタバレ

    この作品を読むと、地元の同級生たちや、過去のバイト先にいたような、無責任で身勝手な人々のことを思い出す。

     この話の舞台は、普仏戦争でプロイセンに敗北した1871年のフランス。プロイセン軍が戦勝国としてルーアンの町を占拠しているなか、知り合いのドイツ人士官のつてを辿り、町から出る許可を取りつけた人々が4頭立ての大きな乗合馬車を確保。メンバーは、10人。
    ワイン問屋を営んでいる、悪知恵が働くお調子者のロワゾーとその妻。
    紡績工場を3つ所有している錦糸業界の重鎮にして県議会議員のカレ=ラマドンとその妻。
    ノルマンディー地方でも屈指の名門に属しているブレヴィル伯爵夫妻。
    修道女ふたり。
    民主主義者として知られ、親の財産を革命のために食い潰したコルニュデ。
    小柄な身体がどこもかしこも丸々としているから「ブール・ド・スュイフ」というあだ名がついている高級娼婦。タイトルになっている、「脂肪の塊」とは、この娼婦のことだ。

    いわゆるリベラルな思想の持ち主であるコルニュデと、ロザリオを繰って祈ってばかりいる修道女コンビを除くメンバーは、「脂肪の塊」のことを「恥知らずな売女」と蔑んでいる。
    しかし、ホテルがある村までの13時間にも及ぶ長旅で、食べ物を持参しなかった彼らは、「脂肪の塊」が持ち込んだ、美味しそうな食べ物が詰め込まれた大きなバスケットを目の前に差し出され、蔑みから媚びへと表情を変え、あからさまな手のひら返しをしてくる。「脂肪の塊」は、そんな連中にも、快く食べ物を提供したおかげで、馬車の中の10人は一応フレンドリーな関係になっていく。

    ところが、ホテルに投宿すると問題発生。その村を仕切っていたドイツ人士官が、「エリザベート・ルーセ(「脂肪の塊」の本名)が自分と寝ない限り、出立を許さない」と通達をしてくる。最初は「脂肪の塊」と共にドイツ人士官への怒りを露わにしていた面々だか、日が経つにつれ態度を変えていく。

    「あの《売女》はわれわれをいつまでこんな場所に足止めさせる気だろう」「ブール・ド・スュイフひとりをここに残し、他の者は出発させてくれるよう士官に提案してはどうか」(ロワゾー)
    「どんな相手とでもあれをするのが、あの淫売の商売でしょ。選り好みする権利なんかありませんよ」(ロワゾー夫人)

    いきり立ったロワゾーが「あのあばずれの手足をしばりあげ、敵の士官に引きわたしてしまおう」とまで言うと、上品な伯爵は「あの女みずからその気になるように仕向ければいい」と計略を練り、歴史上に存在した「征服者をくいとめたあらゆる女の例」を引いて必死に説得を試みるが、「脂肪の塊」は首を縦に振らない。

    修道女も、「どんな行いであれ、その意図さえ立派なものであるならば、神の不興をかうことはない」。おまけに自分たちがル・アーヴルに向かっているのは、天然痘にかかって入院している多数の兵士の看護を要請されたからで、「あのプロイセン士官の気まぐれによって、こうして足止めをくっているあいだに、多くのフランス兵が亡くなっていくのだろう」とダメ押し。
    とうとう根負けして、折れてしまった「脂肪の塊」に、一同、大喜び。セクハラもパワハラもモラハラも軽口ならオッケー的な、ダメなおじさん代表ロワゾーの下品なジョークもバカウケ。けっきょく、彼女は士官と寝ることで、翌朝馬車が出発することを許可された。

    ル・アーヴルへの道中、『美徳の代弁者』達は、「脂肪の塊」の犠牲により出発出来たにも拘わらず、彼女を汚物のように無視して礼儀正しい会話を交わし、彼女が旅の始めに食事を勧めてくれたお陰で空腹から救われた事も、もはやすっかり忘れてしまったかのように、自分達だけで持参した弁当を食して彼女に勧める素振りは全く無かった。「脂肪の塊」が屈辱と同乗者に対する怒りで煮えくり返っている中、コルニュデは他の乗客へのあて付けのようにラ・マルセイエーズを執拗に口笛で吹き、歌った。最後には彼女は失われた尊厳に啜り泣きを堪える事が出来なかった。

    小中学生や、アルバイトをしていた頃を思い返すと、なんか、世間の多くって、けっきょく、こういう人々の集まりだという気がするのだよね。

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    2021年12月30日
  • 脂肪の塊/ロンドリ姉妹~モーパッサン傑作選~

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    バラエティ豊かな作品群。当時のフランスの風情を感じさせとても興味深い。
    お気に入りはロンドリ姉妹。主人公にとってとてもわくわくするような物語。題名の意味が終盤で明かされるなどのミステリー要素も良いです。脂肪の塊は、違和感のあるタイトルとはいえ、人間の身勝手さを浮き彫りにする物語。マドモアゼルフィフィは教会の神父が意外なキーパーソンであるところが好きです。
    痙攣、及び持参金はそこで終わるんですか?とある意味衝撃的。
    短編も含め読みやすく、他の作品も読むたくなる。

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    2021年07月25日
  • オルラ/オリーヴ園~モーパッサン傑作選~

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    ネタバレ

    大学のフランス文学講義の予習のため。

    部屋の中にいる見えない何ものかが本をめくるイメージが不気味に想像できた。
    自然の描写と、炎の描写が豊かで美しいと感じた。



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    2021年04月21日
  • 脂肪の塊/ロンドリ姉妹~モーパッサン傑作選~

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    相変わらずお気に入りの作者なんだけども、作者を語る上での、「冷徹」「冷酷」っていうのがいまいちピンと来てなかったが、この作品集は結構堪能できたと思う。自分が思うに、サイコパス的に病的に女性を嫌い嫌悪してるのではなく、美女が震え上がって恐怖におののいたり、絶望にうちひしがれたりした時の、より美しさが際立つ様子へのフェテシズムを根っこに感じる。しかし現代は色々めんどくさくて、ブサイクな女性はなんなの?勘定に入ってないんかいな?!とか色々うるさく言われそうで、なーんか、現代は情緒がないよな。

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    2020年01月04日
  • 宝石/遺産~モーパッサン傑作選~

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    古典と任命されたら、例え理解できなくとも面白くなくとも、味わえないお前が駄目なんだ、黙って読め、もしくは読み直せ、とばかりの変なしがらみが自分にはある。しかしこの本は本当に素晴らしく話が面白くて、読み終えるのに怒りすら感じる。解説で、初めてわが国に紹介したのが明治の落語家だという。その点からしても、単純に話自体が面白くて、作家ぎ無駄に個性を作り出す必要などは感じられない。人間ってのは楽しいばっかでなく、むしろ苦悩を感じることが知的と呼ばれることなんどすかねえ。

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    2019年11月22日
  • 脂肪の塊/ロンドリ姉妹~モーパッサン傑作選~

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    モーパッサン面白い!!!
    全体的になんとなく明るい印象で、スイスイ読める。作者が登場人物たち馬鹿にしている感じがあって、どれも乖離的態度で描かれているところが一連のユーモアや滑稽さの秘密かな。

    短編・中編ともにどれも面白かったけど、「散歩」の最後の、
    「・・・それは、巨人の呼吸にも似た、パリの息吹だった。」
    というところ、まるでモネが描いたパリの絵を見ているような気持ちになった。

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    2019年04月22日
  • 宝石/遺産~モーパッサン傑作選~

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    面白かった!!
    基本的に全ての登場人物がドタバタあくせくしていて、語り手は離れたところからそれを見ていて客観的に語っている。その落差が、別にふざけているわけではないのにコミカルさやユーモアを生んでいて面白い。
    19世紀フランス下級官吏の心情にも共感できるのが、文学のいいところでありモーパッサンのすごいところだと思う。

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    2019年01月25日
  • 感情教育(下)

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    フレデリックとともに二月革命のパリを体験する第3部だけど、後半一気に展開する。それに合わせて一気に読み進めてしまった。それにしてもフローベールの文章は読み落としを許さない文章で、読み落とした文章が重要だったりする。今でも読み落とした文章はあるだろうから、もう一度読まないとと思う。

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    2017年04月10日
  • 感情教育(上)

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    19世紀フランスの革命期の激動の中、主人公のフレデリックは立身出世、社交界で一目置かれる存在となることを夢みて行動。ウブなフレデリックと一緒に読者もまた当時のパリおよびその近郊での生活を体験する。会話や自然描写など、極めてフランス的な作品。

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    2017年03月26日
  • 感情教育(上)

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    さすがは光文社新訳文庫!
    訳注がとても親切な上、随所に画像が挿入されていて非常にわかりやすいです。さらに訳者まえがきでは、時代背景が解説されており、巻頭には地図、巻末には年表までつけられています。しかもしおりには、主な登場人物の簡単な紹介が。
    このようないたれりつくせり、非常に快適そうな書なのですが、その入り口はなんだかとっても敷居が高いです。

    「しばらくの間、辛抱強く読みすすめていただくことを願っています」だとか、「ともあれ、これから『感情教育』の大洋に乗りだす読者が、つつがなく航海を終えることを祈ってやみません」なんてなことが、いきなり、訳者まえがきに書かれているではないですか。
    どうもこの上巻は、辛抱の巻であるらしく、読む前から、ちょっと心が折れそう。


    ですが、ですが、心配ご無用です。
    確かに、主人公の若者フレデリックは、美術商アルヌーの妻に恋心を抱きつつも何ら関係は進展せず、アルヌーの愛人であり他にも幾人もの男と関わっている女性ロザネットにもふりまわされるばかりだし、運よく伯父の遺産を相続したものの、特に何かになろうとするでもなく、「まだる」く物語は進んでゆきます。
    が、このまだるさ、連綿と続くちょこちょこした出来事の一つ一つが、なんと非常に面白いのです!登場人物たちが織り成す出来事の数々には、彼らの底の浅さやこずるさが容赦なく絶妙に表現されているのも楽しいです。

    そういう楽しみが凝縮されているのが、この上巻の終わり近くにあるフレデリックとシジーの決闘のエピソード。まるでドタバタ喜劇のような展開です。

    フレデリックが片思い中のアルヌー夫人をシジーに馬鹿にされたと感じて暴れたことから決闘となる流れからして馬鹿馬鹿しいです。にもかかわらず、一人の女性のために決闘するのだ!とか、一人盛り上がるフレデリック。
    決闘の立会人をたのまれたルジャンバールは、相手が貴族と知って居酒屋で剣術指南をはじめちゃいますし、当人に確認もせず断固和解を拒否しちゃう(それに対してフレデリックは「誰か他の人を介添人にしたほうがよかったかも…」と思っちゃう)のみならず、さらに侮辱を受けたのはどちらか、という解釈についてまで話をややこしくしちゃいます。
    シジーは、決闘に対して非常に弱気で、いとこが黙って決闘を中止にしてくれないかなとか、フレデリックが脳卒中で死んでくれないものかとか、暴動が起きないかとか、自分が病気にならないかなとか、翌日学校へ行きたくない小学生みたいなことを延々思っていたりします。挙句が当日現地にて失神。せっかくの小説の盛り上がりどころであるはずの決闘なのに、全然かっこよく決まりません。
    とどめが「私のために争わないで」と決闘を止めに入るのが、なぜかアルヌー!!

    フレデリックの父親が決闘で亡くなっているのですから、この決闘も、普通だったらもっとドラマチックなものになりそうなものですが、全くそうはなりません。というか、フレデリックにしろ、ルジャンバールにしろ、アルヌーにしろ、各々ドラマチックに行動しているのですが、全く現実とかみ合っていないのです。


    この小説の注目のしどころは色々あると思いますが、私自身が目が離せないのは、フレデリックとデローリエの関係。

    出会いは鉄板の寄宿制の高等中学校、片や、傾きかけた資産しかないものの貴族の旧家出身の母を持ち、平民の父親は生まれる前に死亡していたため、父親不在の家庭で一人息子として期待され大事に育てられてきた者、片や、余裕のない家庭で、もと軍人の執達吏の父親から殴られ続けて育った者。はじめは特に親しくなかった二人ですが、デローリエの暴力事件を機にフレデリックの方から近づいて親友に。上級生と下級生の微笑ましい美味しい仲良し生活の中、卒業後一緒にパリで暮らすことを夢見ます。が、デローリアは、あてにしていた母親の遺産が手に入らないため、学資を貯めるためにトロワで働くことに。

    デローリエは、運よく伯父の遺産を手にすることになるフレデリックとは非常に対照的な人物なのです。そのため、現実的でフレデリックにはない上昇志向や野心をもっています。

    ただ一人の親友的存在であるはずのデローリエですが、フレデリックからの扱いは非常に酷いです。デローリエをとるかアルヌー夫人をとるか、という選択の場面が2度ありますが、どちらもアルヌー夫人の圧勝。全然つきあってもいないのに。
    一時期疎遠になっていた時期には、ロザネットと一緒に乗っていた馬車で泥水ぶっかけたりまでしています。上巻の最後あたりで、仲直りしますが、この二人の今後が非常に気になります。


    あと、真っ直ぐで気のいいもじゃもじゃ頭の屈強な青年デュサルディエも気になる存在。彼が登場するだけでなんだか癒されるような気持ちになるのですが、巻末の年表に1851年12月に死亡と書かれてしまっているではないですか!?
    私にとってはこの小説を読み進める上での大事な憩いの場的存在ですから、できればそれは、下巻の終わりのほうであってほしいです……。


    前書きを読んだ時点では、下巻が出るまでに読み終えられないんじゃないかとか、挫折しちゃうんじゃないかとか心配したのですが、もう今は下巻が待ち遠しくてたまらないです! 

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    2014年11月19日
  • ボヴァリー夫人

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    大好きな光文社古典新訳文庫シリーズ、最近イギリス文学ばっかり読んでいたので、このままでは第二の故郷おフランスに申し訳が立たない!
    よって久しぶりにフランス文学です

    そうとなれば、近代フランス文学を代表する作家フローベールです
    赤鼻のおっさんです
    代表作『ボヴァリー夫人』です
    ずっと「ボリヴァー夫人」だと思ってました「あらーワンちゃんスッキリしてかわいくなったわね〜」それはトリマー
    脱線がひどい!(お前な)

    いやー、おフランスだったね〜
    おフランスの恋愛小説だったね〜

    イギリスの恋愛小説はくっついて終わる
    つまりハッピーエンドってわけよ
    アンダースターン?

    一方おフランスの恋愛小説はくっついてから始まる
    そっからもうぐちゃぐちゃになる
    そんでなんかもううげぇって感じの結末
    シルブプレ?(テキトーだろそれ)

    やっぱわいはイギリス文学の方が好っきやわ〜
    同じ島国ってこともあるのかもしれん
    なんかおフランスの恋愛小説は肌に合わんね(第二の故郷違うんかい)

    そもそも不倫がダメなんよ
    『ボリヴァー夫人』もめっちゃ子どもがかわいそうやった
    結局しわ寄せはなみんな子どもに行くんやで
    分かっとんのか!(# ゚Д゚)

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    2026年08月04日
  • 宝石/遺産~モーパッサン傑作選~

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    長編の合間に息抜きに短編集をと思い、手に取った。このシリーズは読みやすいので、助かる。いつかは「女の一生」をと思っているが、いつになるやら。

    短編に出てくる女も男も不道徳で道を外しすぎ。堕落している。財産目当ての男も居れば、浮気している女も居る。強欲婆さんも。
    落ちがある話もあり、落語みたいに感じた。
    とても面白くて楽しめた。

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    2026年04月24日
  • ボヴァリー夫人

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    不倫には歴史的許容があるからこその内容かと思いきや、公序良俗に反するわいせつ罪に問われてしまった作品。ゆえにベストセラーになってしまったというあたり、いつの時代も実は垣間見たい恋愛テーマなのだろう。
    日常の退屈から逃れるために、愛と情熱を追いかけるエマ。そして何もかも失ってしまう。
    ただの向こう見ずで夢見がちのわがままとしか思えないし、病的な恋愛依存で、子供がかわいそうすぎる。そんな現実的な冷めた感想を持ってしまった。
    でもそれこそが作者が求める現実的な感想かもしれず、どんでん返しやハッピーエンドのオチが必ずある訳ではない、まさに現実を描き出しているのだろうと思う。

    解説を読んで気づいたが、視点がさりげなく変わっていく。最初は「わたしたち」が語っているが、その「わたしたち」は途中でいなくなる。

    訳は読みやすく、風景の描写が爽やかで目の前に景色が広がる。

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    2026年02月28日
  • 感情教育(下)

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    恋愛小説として見ると,フレデリックという人物の軸のぶれが作品の強度をやや損なっている。一方で,革命下における人々の言動が多様なかたちで描き出されている点は特筆すべきである。

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    2026年01月10日
  • 感情教育(上)

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    恋愛小説として見ると,フレデリックという人物の軸のぶれが作品の強度をやや損なっている。一方で,革命下における人々の言動が多様なかたちで描き出されている点は特筆すべきである。

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    2026年01月10日
  • 感情教育(下)

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    上下巻、まとめての感想です。

    『感情教育』はフローベールの主要作品中、もっとも自伝的要素を多く含んだ小説←解説より

    二月革命から、ルイ・ナポレオンのクーデター事件までのパリの街が舞台。主人公フレデリック(田舎からパリに出てきた青年)の波瀾万丈恋愛物語。生き生きとした、歴史的事件の描写もあり。

    フレデリックの恋愛対象は、4人。(アルヌー夫人、ロザネット、ロックの娘ルイーズ、ダンブルーズ夫人)

    心中に本命の女性がいるものの、あっちの女性、こっちの女性と心変わりして、さあ大変。二股どころじゃありません。女の立場から言えば、“何なのこの人?”という感じ。でも、世のおじ様の中には、“若い頃の男はこんなものだ”という方もいるのでしょうか。ある女性との間には、子供もできてしまうし、私としては、かなりよろしくない男性の印象です。主人公には共感できないけれど、恋愛感情の振幅を読んでいく面白さはあります。フレデリックの男友達の関係も、けっこう波乱に満ちています。

    心理描写、情景描写、女性の美しさについての描写が洗練されていて、すごいと思います。女性については辛辣な表現もあります。例えば、ロザネットについて“29歳、もうお婆さん”なんてあるのです。私なんて、化石になっちゃいます。自分がもうちょい、二月革命のことなど分かっていれば、小説の中に入れたかなという気がしました。

    下巻は人物の動きがあって面白く読めたのですが、上巻は展開がまったりしているように感じ、☆印をつけづらかったです。まあ、☆3.7ぐらいでしょうか。

    建造物などの写真や図が載せられていて、とても丁寧なところ、光文社文庫いいなと思いました。

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    2026年01月06日
  • 感情教育(上)

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    下巻を読むまでに時間が経ってしまい、上巻の内容をすっかり忘れていて、再読。
    フレデリックが、異性関係でふらふらしているのが、女性読者からは嫌われそうです。
    19世紀のロマン主義的物語で、社交界やら、恋愛やら宴会やら、フランスっぽい大衆文化の描写が盛りだくさんで、終始キラキラしたイメージでした。
    下巻の方が面白いとのことですが、前半の内容を忘れないうちに、すぐ読みます。

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    2025年11月11日
  • 感情教育(上)

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    きぃみらフランスブンガクなんてよま〜ないとおも〜いな〜がら〜♪
    あとすこ〜しぼくにぃちかづいてほしくて♪

    あいみょ〜ん

    はい、モーパッサンやゾラの師匠的存在でフランス文学の巨匠、写実主義の確立者ギュスターヴ・フローベールの代表作『感情教育』です

    とにかく延々と続く情景描写を読みやすく訳すって大変だったと思うな〜
    すごいな太田浩一さん

    そして本作はなんとその訳者太田浩一さんの「まえがき」から始まります
    こんな構成珍しい
    で、その「まえがき」を要約すると…

    とにかく上巻は我慢せい!ってことらしいw
    下巻はめちゃくちゃに面白いから我慢せい!ってことらしい

    いやいや簡単に言うけど上巻だけで550ページ超のけっこうなボリュームなんですが…

    ま、読み終えてみるとそこまで我慢は必要なかったんだけどね

    上巻は550ページかけていかに主人公のフレデリックが大馬鹿者だってことが語られるのみ(のみってことはないか)

    さぁ、訳者さんが面白いと請け負った下巻へGO!

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    2024年06月08日
  • オルラ/オリーヴ園~モーパッサン傑作選~

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    作者のことは好きで何冊読んだが記憶してないが、どの作品もらしさが出ていて良かった。変に登場人物を作ったり、その説明がなくて読みやすいんだよな。やっぱり西洋人のコミュニケーション能力は成熟していて、自分の考えを見極めて生きている気がする。

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    2021年05月26日