ジーン・ポーターのレビュー一覧

  • リンバロストの乙女 下

    Posted by ブクログ

    下巻は、やはりエルノラの恋が中心。
    キャサリンは上巻の仕打ちがどこへ!というくらいに、麗しき母親に。

    そしてフィリップ登場。というか、私としては密かにアウトロー•ピートの再登場を期待していたのに。
    やはり、出自も正しく品行方正な王子様がいいのかー。

    この作品では圧倒的にエルノラが美しく、その他の登場人物は皆彼女を愛し、変化する。
    そうした一方的展開に、少しひねくれた私は、影が欲しいと思ってしまう。

    そんな人物描写とは別に、リンバロストの森は神秘的で、美しさも畏ろしさも兼ね備えている。エルノラさえも超えた、リンバロストの森。

    そんな印象で読んでも、面白いと思う。

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    2014年10月13日
  • リンバロストの乙女 上

    Posted by ブクログ

    村岡花子訳で登場。母の棚から借りる(笑)

    リンバロストの美しい森に住む、貧しいが優しく聡明な少女エルノラ。
    夫を亡くした痛みの癒えない冷徹な母、キャサリンとの暮らしは、彼女にとって決して幸福なものではなかった。

    念願の高校に通うために、自力で蛾の収集と売買を行なうエルノラの気品にも魅了される。

    しかし、同じくらいチャーミングなのが、酒乱の父に粗暴に扱われて育った少年ビリーだと思う。
    シントン夫妻の元で育てられるようになってからは、ますます彼の可愛らしさが全開になっていていい。

    上巻では、母と娘の隔たりが軸となり、そこで母の深い葛藤が描かれている。
    単にエルノラが可哀想なだけではなく、キャサリンなりの不安や甘えも見えて、深い。
    こんなに詰まっているのに、まだ上巻なのか、と思いつつ、下巻に行きたいと思う。

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    2014年10月13日
  • リンバロストの乙女 下

    Posted by ブクログ

    懐かしい本、下巻。
    上巻が“母と娘”物。
    下巻は“恋愛物”
    海外文学の恋愛物は、どうも私の肌には合わない。
    ヒロインよりも、ライバルのエディスに同情してしまった。
    生まれてこの方、自然に親しみ、生物学の知識を深め、なおかつ、母との人間関係に置いて苦しみの中で人間性を磨いてきたヒロイン。
    20年あまりの年月をかけて磨かれてきた人間性は、ここに到って揺らぐことはない。
    しかし、美貌にも生まれにも財産にも恵まれ、長年をかけて築いてきた女王様気質を覆すに至ったエディスの変化の方に、むしろ注目してしまった。

    梨木香歩氏の解説も、とても良い。

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    2014年08月30日