いつき朔夜のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
雑誌で読んだ時から色っぽいなと思ってたストーリー。
センセの作品ではすでにデフォの北九州純正地元BLで、裏社会あり場末のバーもありの有象無象とした背景でのラブロマンスです。
スポーツインストラクターの仕事をしながら防犯ボランティアに携わる大悟が、ハッテン場で不良グループに襲撃されていたバーテンダーの青磁を助けたのが二人の出会いです。
二人ともかなりワケありなんですよね。重いもの背負ってる…
大悟はスポーツマンで正義感の強い男で、本間アキラセンセのイラストがとてもカッコいいです。
彼は死んだと母親から聞かされていた父親の存在を知ったことで、自身の将来も揺るがす悩みを抱えてしまいます。
青磁もまた893とのトラブルで陵辱され輝かしい仕事場から追われて、現在は傷ついたまま場末のバーで雇われバーテンをして無為に過ごしている身です。
大悟に対して決して打ち解けようとせず、冷たい態度を取る青磁。彼に華々しかった過去の自分を知られているのはとても辛かったんでしょうね…
陵辱されたことは自分にとって何でもないことと思い込みたい気持ちから、自分を大切にできなくなった青磁が投げやりに一夜限りの関係を続けるのを見かねてお節介してしまう大悟って、明らかに惚れていますよね?
誰も信じられず、意固地になってる青磁だけど、純粋な気持ちで自分を心配してくれる年下男に確実に絆されていってます…
この少しずつじわじわくる想いに萌えました。
青磁を守ろうとする大悟の男っぽい気概にもぐっときました。ピュアでまっすぐで頼れる男です。
大悟の父親が二人の恋に重要な役割を持ってるのもよかったです!さすが親子でカッコいいww
書き下ろし「キス・ミー・テンダー」は二人が身も心も固く結ばれた後の話です。
青磁が大悟に愛されてかわいい嫁にw
背負ってた傷が癒されているようでほっとさせられました。
愛を守ろうと決意して父親との関係に決着をつけようとする大悟と、それを心配しながらも見守る嫁感がハンパない青磁に萌えました。
エロ的にもすごく萌え。とにかく青磁が色っぽいです。色気がダダ漏れすぎ!
「難破船」のマスターも店名の由来?もすごくよかったですww
久々に胸が熱くなってしまいました。 -
Posted by ブクログ
攻が派手でタラシで古式泳法駆使する鍼灸師、みたいな珍しい設定だったせいか?ツボつかれまくりでした。
この男、桂がちょっと軽薄な遊び人。女も男も食いたい放題で、でも鍼灸師としてはかなりの腕がアリ。で、目をつけたのがスイミングクラブでバイトをする純情真面目な九州男児の眞生。眞生は大学の水泳部所属の有望な選手だったけれど、故障して満足に泳ぐことができず悩んでいたところへ手を差し伸べたのが、桂。
初めはゲーム感覚で眞生に近付いたのに、相手の純情さにあろうことか振り回され、遊び人が形無しになっていく桂の姿は、じつに爽快です。そして前半最低だった好感度もどんどん上がりました。
「気がついたら落ちていた」攻は好物。しかも、桂は眞生のこと好きなくせに、初めのHで酷くしてしまう。そこも、ツボ。
可愛さあまって…ってやつですね。酷いことしておきながら後悔して、あとはもう優しくしたくて仕方なくなるバカな男です。
眞生は、そんな桂に弄ばれて深く傷つき止めようと思うのに、どこか捨てきれない。根っから純情で、初心で、まっすぐで、ある意味無自覚に桂を翻弄しています。
書き下ろしでは桂の大人気ない嫉妬や、振り回され方が笑えるほどで、真面目な眞生の前ではどんな百戦錬磨の手練手管も、信じてもらえなく疑われて通用しないのはとっても痛快でした。眞生の興奮すると飛び出す九州弁もかわいい。
Hシーンも桂の大人の魅力と眞生の初心なところが絶妙にミックスされて、色気ありすぎ。たいしたことはしてない?けど、眞生に気を遣って(初Hが強引だったので)一歩引いたSEXしか求めない桂の心情が、かなりの胸キュン。二人の心の距離がだんだん近付いてオクテな眞生が目覚める過程も丁寧に描かれてます。
うっかりキスマークをつけて焦る桂に「大きい鍼を、打ってもらったと、言うから」と返す眞生の無自覚なエロさも満開でした。 -
Posted by ブクログ
最近増えてきた官僚BL。色気とは無縁でお堅いイメージしかない国家公務員という職業だからこその、ギャップ萌え!
お仕事ものと言えば、やはりいつきセンセです。
いつも書いていますが、単にキャラの肩書きだけには終わらせることなく、仕事の内容をリアルかつ詳細に描き、読み終わった頃にはその職のことがかなり理解できるようになっているのです。
キャリア官僚同期のライバルでありながら、深い友情を育んできた逸見と一樹。一方は出世街道を順調にたどり、一方は左遷され覆面捜査官として暗躍と、立場が変化してもなお断ち切ることのできない思い、そしてそんな二人が結託して、ある重要な法案を通すことに成功します。
エリートでライバルの二人がデキるなんて、常識的にありえないんだけど…でもありえるよね?と思わせてくれるドリーム。まさに体験させていただきました!どこまでがフィクションでどこまでがノンフィクションなの?と、境目がわからないところがとってもいいんですよね~
仕事にも色恋にも、二人とも色々と策略をめぐらせていて頭脳明晰なところをいかんなく発揮していたのが、官僚らしさを引き立てていて面白かったです。特に逸見は頭の中でいろいろ考えすぎて、仕事にも友情にもすごく真摯に向き合っていて真面目な性格。
一樹にものすごく恋しているのに、友情!!と思ってるところがお堅い官僚ぽくて萌えました。
一樹の官僚らしからぬ自由さは育った環境のせいだと思うととても納得。ポジティブで型にはまらないところはゆくゆくは大物の風格もあってカッコよかったです。
…ただこれ、介護士のお仕事もののスピンオフだったんですね。こちらの話では一樹が完全なる当て馬状態だったのでそこはほっとしたんですが、二作ともすごい好みのストーリーだったんですよね…
なので、どちらももうちょっとじっくりたっぷり読みたかったです。二つ収録されていたせいで、どちらも駆け足的な展開になっていた気がします。
エロも好みだったけど、もっとスリリングでドキドキするシチュの一樹×逸見と、カノウさん×玲の絡みを見てみたかったです。Hのマニュアル調べてた逸見は彼らしくてすごくかわいかったですw -
Posted by ブクログ
某水泳アニメにハマってるから、ではなく(^ω^)水泳BLというほど水泳してないけど、アスリートBLかなーお相手は鍼灸師。
北上れん先生の描く美しい肉体美は素晴らしかった…。
遊び人の攻めが毛色の変わった獲物に手を出してどっぷりハマっちゃうんだけど、でも身に染みついた浮気性はすぐになおるわけもなく受けを傷つけます。もうこの時点でこのクソ野郎ち◯こもげろと怒り心頭なわけで。
受けがまた健気でまっすぐなイケメンだから余計に入れ込んでしまうのです、おねーさんは!
遊び人は当然のごとくバチが当たるのだけど…私的にはまだまだぬるい!もっと酷い目に遭いやがれ!あれじゃ逆にご褒美だろ!( ゚д゚)
後半出てくる先輩の行動の意味がちょっとよくわからなかったな…彼がいなけりゃ話はああいう風に展開しなかったろうけど、そのために無理矢理出されてきてしまった感が…。
ただのおせっかいだったんだろうけど、BL的には受けに思いを寄せてたとか攻めに昔捨てられたとか、何かしらあった方が受け入れられたかなぁ。
受けくんには今後攻めをいっぱい調教してって欲しいな〜しっかりした子だからきっとそのうち手のひらで操れるようになりそう! -
Posted by ブクログ
<あらすじ>
原因不明の足の痛みを抱えた水泳選手の眞生は、大学の水泳部を休部し、スイミングクラブで講師のバイトをしている。そのバイト先に現れたのは、派手な見かけで優雅な古式泳法をつかう男、桂だった。鍼灸師の桂は、眞生の病に癒しの手を差し伸べてきた。だが桂は私生活では遊び人で、眞生に対して恋愛ゲームをも仕掛けていたのだ。そんな男の手管に、知らずに落ちる真生だったが…?タラシ鍼灸師×純愛スイマーの恋。
【感想】
表紙に惹かれた&作家さん買いの一冊。
眞生の九州弁と、不器用というか、まっすぐな性格が可愛いなぁと。
対して、相手の桂は一言で表すと「最低な男」です。
読みながら、最初はその性格に何度突っ込んだ事か。
でも、鍼灸師としての態度は好感が持てるし、何よりも眞生に振り回されている所は
思わずにやっとしながら読んでました(笑)
誰かが気になっていく、そしてその相手の事ばかり考えていく。
桂の気持ちの変化と、どうしたら手に入るかと考えながら、眞生の行動に調子を乱されていく辺りに、大人の狡さっていうのは、時として厄介だな、と。
振り回されているのは眞生も同じで、初めての感情に戸惑って、そして嬉しさを味わった分失望も大きく、桂の前から消えた時切なくなりました。
読みながら自分が一番響いたのは、
桂が眞生に
「信じさせてください」
と言わせてしまった場面。
信じられない相手だから、信じたい。
切実な願いと、桂のその後の行動に、彼がどれだけ眞生を縛っておきたいと思っていたのかが書かれていて、思わず大人の弱さにぐっと。
執着する攻が好きな私として、結果的に桂さんは大変好みでした。
きっと眞生は不安を抱きつつも、彼の愛情を受けて次第に癒されたりするのかも。
この後、眞生にべたべたになる桂が簡単に想像が出来る終わり方でした(笑)
あ、あと個人的に眞生の「~なかろうもん」という言い方がなんとなくお気に入りv
九州弁ほんま好みでしたvv -
購入済み
うんまあまあ
初読み作家さん。認知されてないとはいえヤクザやさんの息子くんと不憫な過去のせいで妙にヤサグレちゃてるバーテンさん、組み合わせは良かった。ただ、厄介な問題をアチラさんとの間に起こしたのに不通だったお父さんに超簡単に助けてもらえてその厄介もあっとゆー間にクリアー、ってあたりが薄いかな。それ絡みでもう少し物理的に距離が開くとか危うい件あったほうが燃えたんじゃないかしら。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ『そこに俺も連れていけよ。お前と行きたいんだ、一緒に、どこまででも』
逸見と御手洗はお互いに切磋琢磨し、共に上を目指して闘ってきた同志だ。
トップを目指していつまでも肩を並べて行けると信じていたのに。逸見がドイツ留学中に御手洗は勝手にドロップアウトしてしまった。
何事にも慎重で誠実な人柄。怜悧な美貌。上司の覚えもめてたく順調に出世街道を突き進む逸見。
一方、型にはまらず自信家な御手洗は華やかな容姿と優秀さに裏打ちされた不遜な態度がお堅い官庁にあってはつい悪目立ちをしてしまい、それが上司の不興を買って怪しげな閑職に追いやられてしまった。
『俺はどこでだって咲ける花だ』と豪語する御手洗が官庁を去らない唯一の理由は逸見の存在だ。
逸見の活躍を陰ながら見守るだけでいいと決めていた御手洗だが、元来の優秀さが災いしてとんでもない政界スキャンダルを引き当ててしまう。
脅されてもすかされても自分の信念を曲げない御手洗。そもそも失いたくないものなんて何もない。逸見の他には。
余りに大きすぎる獲物に、御手洗の官僚生命は風前の灯火だった。そんな時、逸見が告げたのが冒頭の言葉。
最大の強敵にして、最高の相棒のエリート官僚ラブ。これぞがっぷり四つのエリート×エリートの醍醐味。