岸啓介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレあらすじ
「時間をかけてスライドを作ったのに要点が伝わらない」「情報が多すぎて何を決める会議かわからないと言われてしまう」という切実な悩みを根本から解消する資料作成の実践書。著者は、伝わるプレゼン資料に特別な美的センスや派手なアニメーションは一切不要であり、「相手が3秒で論旨を理解できる情報設計(構造化)」こそがすべてであると説く。「1スライド・1メッセージの徹底」「不要な色や装飾の排除(原則3色以内)」「文字の大きさや配置による視線誘導(Zの法則・Fの法則)」「グラフや図解を用いた客観的事実の可視化」など、誰もが一目で理解できるスライドの型を提示。感情や曖昧さを排し、相手を最短で納得と意思決定へ導くための再現性の高い技術を網羅的に体系化している。
所感・深掘り
「資料作成とは情報を飾り立てる作業ではなく、相手の頭にかかる負荷を先回りして極限まで削ぎ落とす『親切の設計』である」という本質を突きつけられ、日々の業務資料やプレゼンテーションのあり方を根本から引き締め直される一冊だった。
特に深く腑に落ちたのは、「情報が詰め込まれたスライドは、読み手に『どこを見ればいいのか』という膨大な認知的負荷を丸投げしている」という指摘だ。言いたいことを全て文字で埋め尽くしたり、過度な装飾で目立たせようとしたりすることは、作り手の自己満足であり、受け手の思考のメモリを奪う独りよがりに他ならない。メッセージを一つに絞り込み、視線の動きを計算して配置し、客観的な事実と数字をシンプルに差し出すこと。相手が迷う余地を徹底して排除することこそが、ビジネスにおける最大の敬意であり、真の利他の実践なのだと痛感した。
また、誰もが一読して一義的に理解できる資料を手渡す姿勢は、現場を率いる指導者やリーダーにとって不可欠な規律である。リーダーが提示する方針や指示書が複雑で曖昧であれば、現場には誤解や忖度が生まれ、意思決定の遅れや手戻りといった甚大なロスがチーム全体に波及してしまう。指導者自らが情報の骨格を整え、誰が見ても迷いなく同じ結論・行動に至る型として可視化すること。その淀みのない明確な資料があってこそ、現場に確かな心理的安全性が生まれ、組織全体が淀みなく自走できるのだと確信させられた。
自己満足の装飾や曖昧な詰め込みを捨て、1スライド・1メッセージの型で相手の負担を削ぎ落とし、最短で意思決定を促し抜くこと。
資料の作成に時間がかかり意図がうまく伝わらないビジネスパーソンはもちろん、日々の情報伝達の解像度を極限まで研ぎ澄まし、関わるすべての人を迷いなく確かな合意と行動へと導く揺るぎない共通言語を確立したいすべてのリーダーにとって、常に手元に置いて立ち返るべき資料設計の教科書だ。 -
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一生使えるプレゼン上手の資料作成入門
著:岸 啓介
本書は、日ごろ、IT企業で、シニアコーポレートアーティストとして、各種資料のデザインをはじめ投資家向け決算資料や顧客向け提案資料、社内向け業務資料などさまざまな資料作成についてのアドバイスを行ったり、そのポイントをマニュアルにまとめたりする仕事を行っている著者に寄せられる資料作成についての悩みや質問をメインに、実際によくあるものをビフォー・アフター形式で簡単にまとめられている。
どんな資料でも「伝わる資料に改善できる」を基に以下の6章により構成されている。
①一発OKがもらえる資料とはどういうものか
②資料の「説得力」が高まる構成の基本
③言いたいことが伝わるスライドの基本
④OKを引き出す グラフとビジュアルの効果的な使い方
⑤効率よく資料の見た目を整えるテクニック
⑥資料作成のプラスワンテクニック
パワポの資料づくりにおける、多くの悩みをビフォーアフターを提示していただくことで即見える化・と改善を叶えてくれる。そういえば前作成した資料そうなのかも・・・。と距離を置き、客観的な視点を得ることで次につながる気づきを提供してくれる。
資料の作成の先には、聞き手がおり、聞き手への付加価値提供等、何が言いたいかではなく、相手のメリットを伝える大切さなどが、気持ちを整えるだけではなく、デザインを整えることとの両面でより深く広く相手に伝えることが出来る。
木を見て森を見ずというようにスキルから目を背けるでなく、バランスよく身に付けることで、柔軟な相手視点での貢献を継続したい。 -
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基本を押さえて説得力を磨く、プレゼン前に頼れる一冊
本書は、岸啓介氏がプレゼン資料の作り方を体系立てて解説した入門書。文字の配置や図解の使い方といった基礎から、ストーリー設計や相手に伝わる工夫まで、プレゼンに必要なポイントを幅広く網羅している。これから資料を作る人、あるいは「説得力を高めたい」と考える人にとって、実践的な手引きとなる内容だ。
本書の良さは、プレゼン前に手に取ることで押さえておくべき基礎が整理できる点にある。レイアウトの基本ルール、フォントや色使いの効果的な使い方、情報を削ぎ落としてシンプルに伝える技術など、初心者でもすぐに取り入れられる実用的なノウハウが詰まっている。特に説得力を高めるには、見せ方そのものを変える必要があるという視点が明快で、資料をただ美しくするのではなく“相手に届く形”にするための意識を持てるのが大きい。
また、豊富な図解やサンプルが掲載されているため、抽象的な説明にとどまらずこう変えると伝わりやすくなるという改善の具体例がイメージしやすい。実際に資料を作る前に読むと、頭の中にチェックリストができる感覚があり、これを直せばもっと伝わるとすぐに応用できる点が頼もしい。
一方で、内容はあくまで“資料作成の基礎”に重点が置かれており、ビジネスシーンでの戦略的な使い方、たとえば「提案資料で競合に勝つための差別化」や「経営層を動かすための視点」などはやや薄めに感じられる。もう少しビジネス視点を補うと、実務に直結した応用力がさらに増したかもしれない。しかし、基礎を固める入門書としては申し分なく、プレゼン前に読み直すことで安心感を得られる一冊といえる。
誰におすすめ
•プレゼン資料の作り方を基礎から学びたい人
•資料作成が苦手で、シンプルに伝えるコツを掴みたい人
•プレゼン前に確認しておきたい“実用チェックリスト”が欲しい人
安心して使える“基本の教科書”として手元に置いておきたい一冊。 -
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<要約>
■資料作りの3ステップ
①入れたい要素を書き出す
今回の資料に入れたい要素を洗い出し、1つ10文字程度で書き起こす。
②書き出した要素にキーメッセージをつけてストーリーラインを決める
書き出した要素をタイトルとして、それぞれにキーメッセージを付けながら順番を決める。
③情報や素材を集めてスライドを作成する
■意識したい4つのポイント
資料を見せる相手の立場に立って、相手のメリットを資料に盛り込む
タイトル・キーメッセージはそれだけでストーリーが分かるような内容に
重要なキーワードは3回入れる
1スライド1トピックス
<感想>
資料作りの基礎がわかりやすく説明されていて、読みやすかったです。情報としては基礎の基礎かもしれませんが、資料作成の経験が少ない私にとっては、勉強になる1冊でした。