ウィリアム・ノードハウスのレビュー一覧

  • 気候カジノ 経済学から見た地球温暖化問題の最適解

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    気候変動問題に関する経済学の最適解がわかりやすく解説されている。2018年ノーベル経済学賞受賞ウィリアムノードハウス著。

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    2018年10月27日
  • 気候カジノ 経済学から見た地球温暖化問題の最適解

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    私が「環境問題」と言う言葉に対して感情的にネガティブな反応を示すようになったのは、アルバート・ゴア・ジュニア氏の「不都合な真実」が出回ったことがきっかけでした。
    あの書籍や映画など一連のものが、環境問題を胡散臭くして依頼、推進派・反対派それぞれの主張を声高にするだけで、精査の価値もないような書物が溢れていたことを思い出します。
    それ以来、どこかに事実とバランスの取れた主張に基づいた書物はないものか・・・と探していたところに出逢ったのが本書です。
    本書は一言で言うと「経済学者の目から温暖化問題を論じたもの(本書 訳者あとがき より)」です。
    そのため、単なる学術的な内容ではなく、実際の社会・経済

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    2015年10月04日
  • 気候カジノ 経済学から見た地球温暖化問題の最適解

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    1900年と2000年を比べると、二酸化炭素排出量は20億tから300億t以上に増え、平均気温が0.8℃上昇した。大気中の二酸化炭素濃度は1960年代の310-20ppmから2010年には390ppmに上がってきている。問題はこの調子で二酸化炭素の排出量が増え続けた場合に2100年には平均気温が何度上がり、その結果としてどんな事態が起こりえるかなのだが色々なシナリオによるとさらに1〜3℃ほど上昇するとみられている。この本では世界の気温上昇を2℃に抑えるためには どういう方法が有効かを経済学的な視点から提案している。

    例えば気候変動の影響をもろに受ける農業の場合、二酸化炭素濃度の上昇と1℃程度

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    2015年05月06日
  • グリーン経済学――つながってるけど、混み合いすぎで、対立ばかりの世界を解決する環境思考

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    環境関係で久しぶりに面白い本に出会いました。
    行動経済学と相反するグリーン。
    環境税が救いになるようです。

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    2023年03月07日
  • 気候カジノ 経済学から見た地球温暖化問題の最適解

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    ・多くの人は、地球温暖化を自然科学の問題として捉えるが、実はその究極の原因も解決策も、社会科学の領域にある。

    ・人間の活動で二酸化炭素が排出され、気候変動などを引き起こす。問題は、二酸化炭素を排出する人がその対価を支払うことも、排出の被害者がその代償を受けることもない点。
    └排出された二酸化炭素によって損失が生じるが、こうしたコストは市場取引の外にあるため「外部性」と呼ばれる。外部性は、第三者に損害を与える、経済活動の副産物。
    └二酸化炭素のような負の外部性の場合、市場で生じた歪みを市場が自動的に解決することはないため、政府が介入し、規制や課税などの措置を取らねばならない。

    ・システムの挙

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    2019年09月18日
  • 気候カジノ 経済学から見た地球温暖化問題の最適解

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    地球温暖化を専門とするイェール大学経済学部教授による、温暖化対策の重要性を訴える本。
    地球が温暖化をしていることは事実であり、その原因は、温室効果ガスにある可能性が高いことを主張し、採るべき対策は何か、それがいかに難しいかを述べている。地球温暖化の第一人者であり、経済学が専門であるにもかかわらず、科学や政治にも詳しく、現在の温暖化問題の実態がわかる者としての意見には説得力がある。ただ、科学的分析については、理解が難しかった。
    「経済学が教えてくれる一つの重大な教訓は、規制のない市場は負の外部性にうまく対応できないということだ」p10
    「すべての経済モデルとすべての気候モデルが完全なる間違い

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    2018年10月24日
  • グリーン経済学――つながってるけど、混み合いすぎで、対立ばかりの世界を解決する環境思考

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    難しかった。
    商売って騙し合いだと思うんだけど経済学も騙されてる感じがいつもする。
    環境に関する国際会議の目標はなかなか達成されない。以前より私は、環境問題を解決するための技術などで儲かるような仕組みにならないと、環境問題は解決されないのではないかと考えていたが、少なくとも現状では、それは難しいという現状が経済学的視点で説かれています。
    ですが、今回も思いました。考え方、捉え方次第なのではないかと。なんせ経済学に騙されているだけなのではないかと思っているのですから…

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    2025年03月18日
  • 気候カジノ 経済学から見た地球温暖化問題の最適解

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    地球温暖化は確実に進んでおり、何も対策を講じなければ、地球システムにとっては危機的な結果をもたらす。
    その根拠となる科学的なデータの由来は、今後の経済成長や温室効果ガスの排出量など不確実性を含んでいる。それでもデータは地球温暖化の進行を示しており、経済学はその損害額を推定する。データに不確実性がある中で、2℃上昇を抑えるというのはまさに政治的な合意の結果。

    何となくは理解した気がするが、専門的内容であるため難しい。

    炭素税、キャップ・アンド・トレード

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    2021年05月19日
  • 気候カジノ 経済学から見た地球温暖化問題の最適解

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    自身の仕事柄、非常に期待して読んだが、原著が2013年だけあって、既に世の中に浸透している論点が多い。そういう意味では、目新しくはなかったが、目新しくなくしたこと自体、著者の功績によるもの、ということかと思いました。

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    2019年07月26日
  • 気候カジノ 経済学から見た地球温暖化問題の最適解

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    地球温暖化が厄介なのは、地球規模の外部性だから。
    GDPの増加率に対する炭素排出量の比率は減少している。

    人口増加率を下げず、生活水準の上昇率を抑えないで、炭素強度を低下させる=脱炭素化 が可能。

    温室効果の強化には収穫逓減の法則が働く。二酸化炭素の増加分は前と同じ割合で温暖化に進むわけではない。

    閾値を超えると、一気に崩壊する。温暖化は3度の上昇といわれている。3度の上昇が300年続くと閾値を超える。

    今までの変動よりペースが速いことが問題。

    人為的に管理されていない資源に頼ることが文明の崩壊の原因となった。

    ぼやけた望遠鏡問題=遠い将来はぼやけた望遠鏡で見るしか方法はない。

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    2019年02月20日
  • 気候カジノ 経済学から見た地球温暖化問題の最適解

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    適正な炭素価格の決定、そして炭素税の設定とキャップ・アンド・トレード制度の導入かぁ。後半、その困難さも含めて必要性を繰り返し説かれたが、ついていけなかった。経済学の視点から記されているのが売りなのに、科学的な解説の方が分かりやすい。一旦発生した二酸化炭素は極めて長期滞留するから厄介で、核廃棄物に近いこと。大気中の二酸化炭素は海水に急速に溶け込み、海洋の酸性化も深刻な問題であること等々。しかし、地球温暖化に何とか歯止めをとは思いつつ、自分一人がどうこうしても、と言うより、自分一人くらい、という甘えに勝てんなぁ。

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    2015年07月11日