渡辺淳子のレビュー一覧

  • 星空病院 キッチン花

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    星空病院の別館には、名誉院長がもてなす『開店日時不定。招待客だけが食事のできる特別なレストラン』〈キッチン花〉がある。

    仕事に行き詰まった看護師、介護に行き詰まった夫、余命僅かの父と仲直りしたい娘、そしてリハビリをやりたくないが退院もしたくない患者。

    本筋としては後ろ向きになっていたり行き詰まって思考が凝り固まってしまっている人々を、名誉院長の半下石(はんげいし)が<キッチン花>でもてなしたことをきっかけに前向きな気持ちになるというありがちな話なのだが、こういうご時世、日本中どころか世界中が不安で不満ではちきれそうになっている状況の中で読む本としてはちょうど良かった。

    ちょっとトボけたお

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    2020年06月04日
  • 東京近江寮食堂 宮崎編~家族のレシピ~

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    あれから数年…食堂は立ち退きのピンチに。

    取り壊しで、次があるか…な条件で
    あちらこちら捜しまわるので終わるかと思いきや
    新天地はさくさくと決まりました。
    そこから、というか『おまけ』の存在が
    すごい事になっています。

    何事も、会話をせねば何もわからない、というのが
    当然といえば当然かも知れません。
    何も言わず、子供に夢を託すのも、問題ありです。
    大家(?)一家の問題の脇で、自分の夫とのやり取りも。
    くるりと綺麗にまとまって終了しましたが
    主人公の方は、まだまだ先が長そうです。

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    2020年06月01日
  • 東京近江寮食堂

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    ネタバレ

    友達と旅行に、と嘘をついて訪れた東京。
    財布を落とし、無一文になってしまった主人公は
    その財布のおかげで目的も果たせる事に。

    観光で来たわけでもないなら、一体何をしに? と
    読み進めてみれば…。
    意思疎通、いや、意見を言い合わなくなったら
    もうボタンの掛け違い、では終わりません。
    どうしようもなくなって…という状況。
    主人公の状況は、ある意味まだ軽い方かも。

    食堂の賄いを引き受け、朝ご飯も…と
    何しにきたのかわからなくなってきましたが
    人間慣れ親しんだ事をしているのが、一番落ち着きます。
    目的の糸を手繰り寄せ、どんどん進んで…。

    一応達成しましたが、ここから先がまた大変そうです。
    そもそ

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    2020年05月22日
  • 東京近江寮食堂

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    ネタバレ

    焦っても仕方がないよ。目の前のごはんを大事にするんだ。目の前のことに集中するんだ。毎日を大切にすれば、想いのかなう日がきっとやってくる。

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    2020年03月21日
  • 東京近江寮食堂 宮崎編~家族のレシピ~

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    前編、読んだな。
    家庭っぽい寮でいいなぁと思っていたけど、寮が続けられないということになるなんて。
    人づてにいい物件に出会えて安心だな、と思ったら厄介事まで頼まれて……。
    付き合いにくい、面倒と思っても、ゆっくりじっくり話してみればわかりあえることもあるのかも。ま、そううまくはいかないのが現実だろうけど。

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    2020年03月12日
  • 東京近江寮食堂 宮崎編~家族のレシピ~

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    ネタバレ

    今回もおばちゃまコンビに癒されました(^^)
    旦那様との関係も、少しずつ変化してきましたね。
    前回からの登場人物たち、お元気そうで何よりでした!
    そして新たな登場人物もまた魅力的。

    美味しいご飯の思い出は、あったかい。
    みんなで食べれば、なおよろし。

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    2019年12月01日
  • 東京近江寮食堂

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    人生のやり直しのお話かな、と。

    誰の というわけではなく、それぞれの。

    そこに、美味しいごはんが出てきてホッコリします。

    落ち込んでいる時には食べることが大事。
    お腹が満ちると力が出るものね。

    そして、なんどでもリスタートできる。
    私も。あなたも。

    そんなふうに感じられる優しいお話でした。

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    2019年11月28日
  • 東京近江寮食堂

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    料理系、ご飯系の本が好きなので期待して手に取ったが、あまり主人公が好きになれず...料理にもそこまでスポットライト当たってないような、と思っていたけど、中盤から面白くなってきた!

    おしゃれではないけど、人の血肉になり、生きていく力を与える毎日の食事の大切さを実感。
    周りの人たちとの友情や、ヨシ子さんの言葉の重みにも胸を打たれた。
    続編もあるようなので読んでみよう。

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    2019年11月19日
  • 東京近江寮食堂

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    『近江』昔、滋賀に住んでいた事があり
    その響きに懐かしさを感じ手に取った一冊。

    美味しい食事は生きる原点。
    気負わず読める一冊。

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    2019年02月08日
  • 東京近江寮食堂

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    妙子が嵐皮社長から秀一の住所を知らされた時に「生きててよっかったですわ」の言葉でふたつ思い出したことがある。ひとつはレベッカ復活ライブでNOKKOがドラマーの小田原にかけた「生きててよかったですか?」の言葉と小田原の笑顔。もうひとつはやさぐれていたオイラを救ってくれてフラワーカンパニーズ「深夜高速」の歌詞のなかの「生きててよかった」。生きていること自体が当たり前の日常ではなかなか出てこない言葉だ。オイラの「生きててよかった」はもう少し先になりそうだ。
    それから妙子や秀一、ヨシ子が教えてくれた食べることの大切さが印象に残った。味覚障害の忍が食べることにこだわるのはすなわち生きることへのこだわりな

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    2018年06月30日
  • もじゃもじゃ

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    第3回小説宝石新人賞受賞作品.恋愛経験がすべてダメ男という不運な女性,明美と恋愛経験なしの小太り青年,浩二.結婚相談所を舞台に奮闘する男女のほっこり物語.明美のダメ男との決別シーンは凛々しすぎて,思わず口笛を吹いてしまうほど.とても素敵な作品でした.

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    2014年04月15日