【感想・ネタバレ】星空病院 キッチン花のレビュー

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Posted by ブクログ

星空病院の別館にあるキッチン花、そこには名誉院長が特別な患者さんやお客様を特別なメニューでもてなしていた。その温かい料理を食べてそれぞれみんなが前向きに生きようと本来の自分を取り戻していく、心に沁みる物語でした。

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2024年05月16日

Posted by ブクログ

星空食堂の別館にある「キッチン花」
変わり者の名誉院長がもてなす
特別な食堂。

看護師、患者、家族・・・
美味しい料理は心をほぐしてくれます

水餃子がめちゃ美味しそう

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2022年02月23日

Posted by ブクログ

「星空病院」の、今は使われていない別館の4階にサンルームにつながる「キッチン花」がある。
シェフは、手術と料理が得意の元消化器外科医にして、名誉院長・半下石安喜良(はんげいしあきら)
お供も連れずに勝手に回診して歩き、看護師たちに嫌がられているが、もしかしたら料理で治す患者を捜しまわっているのかもしれない。
治すのは体の病気ではなく…

家族の入院、という非常事態に浮上するさまざまな“非日常”に翻弄される家族たちを、経験豊かな老先生がオペ以外の方法で助ける。
サンルームに置かれた花々に降り注ぐ光と、星空、あるいは雨。
美味しい匂いが漂ってくる。


第一話 A8病棟のバカ貝
もうすぐ一年になる新人看護師・高貝志穂(たかがいしほ)は、何をやっても要領が悪く、叱られてばかり。
ある日、文句ばかり言ってくる入院患者の担当になって…

第二話 水餃子の君に
印刷会社を経営していた斎藤洋一郎(さいとうよういちろう)は、胆石の手術で入院した妻の桃子を、家族と交代で付き添い看護している。
認知症の桃子は、目の前に夫がいるのに、「主人はどこに行ったの?」と繰り返す。

第三話 もう一度ハンバーガー
弥生は、父・京河昭夫(きょうかわあきお)の具合が悪くなったとの連絡で、12年ぶりに家族を連れてアメリカから帰国した。
国際結婚に反対した父には、「二度と顔を見せるな」と言われていた。
差別意識の強い父が、肌の黒い家族に心ないことを言って傷つけることを恐れる。

第四話 トモダチ・チャンプルー
上田秀太(うえだしゅうた)46歳は、22年間引きこもって、77歳の母のパート収入と年金で養ってもらっていた。
ある日、脳梗塞で倒れ、右半身麻痺に。
もう、俺の人生終わった。
そこへ、困っている人を助ける気満々の小学生・大河内晴臣が現れて…


お掃除のおばちゃんの名前、今だ明かされず。
これから何かあるに違いない。

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2020年02月04日

Posted by ブクログ

連作短編集4編
患者とナース、患者と家族それぞれの関係を修復するキッチン花の丁寧な料理の数々。美味しそうでした。

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2021年10月07日

Posted by ブクログ

星空病院の別館には、名誉院長がもてなす『開店日時不定。招待客だけが食事のできる特別なレストラン』〈キッチン花〉がある。

仕事に行き詰まった看護師、介護に行き詰まった夫、余命僅かの父と仲直りしたい娘、そしてリハビリをやりたくないが退院もしたくない患者。

本筋としては後ろ向きになっていたり行き詰まって思考が凝り固まってしまっている人々を、名誉院長の半下石(はんげいし)が<キッチン花>でもてなしたことをきっかけに前向きな気持ちになるというありがちな話なのだが、こういうご時世、日本中どころか世界中が不安で不満ではちきれそうになっている状況の中で読む本としてはちょうど良かった。

ちょっとトボけたおじいちゃん風情の半下石が特に天啓のような言葉を与えてくれるわけでもない、<キッチン花>で出される料理は高級な食材でも特殊な献立でもない。
ただ行き詰まったり後ろ向きになったりしている人々を見出し、タイミング良く声を掛け、<キッチン花>に招待しお馴染みの献立ながらきちんと手を掛けた料理でもてなす、その「ここぞ」の機会を逃さないその鋭い感覚は半下石の能力といえるかも知れない。

半下石に振り回されつつもきちんとフォローする管理施設課の綿貫や、何かと出てくる派手な掃除婦のおばちゃんも気になる存在。今後シリーズ化されるのだろうか。

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2020年06月04日

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