浦谷計子のレビュー一覧
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本書は、僧侶の思考をひもといて、集中するためにはどうしたら良いか、人生を意味あるものにするためにはどうしたら良いかを説明してくれてます
私の頭の中はモンキーマインドのようです。雑念、迷い、後悔、不安などが出ては消え入れ替わり、集中できず、なかなか先に進めない。
たいして、僧侶の頭の中はモンクマインド。
意図と自覚を持ち、整然とした頭の中で集中して、目標に向かって物事に取り組むことができるそうです。
どのようにしたらモンキーマインドをモンクマインドに変えることが出来るのか?
そのためには、手放す、成長する、奉仕するの三つのステージが必要との事
自分の思い込み、ネガティブな思考、恐怖などを -
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もうすでに悟りの近くにいるような賢者にとっては退屈な本なのかもしれない。しかし、俗世間で煩悶とする小市民にとっては学ぶところの多い一冊だ。なぜならば、本書はただ僧侶がその考え方と生活をつづったものではなく、俗世のレンズから世界をまなざし、その上でよりよい時間を過ごすための補助線として僧侶の考え方を示したものだからだ。
本書に刺激を受け、いつもウォーキングの帰りがけに二本の缶ビールを買う私はその日ばかりはビールを一本に、もう一本を炭酸水にした。いやビール買ってるじゃないか俗物め、と指摘する自己と、一本減らすことができたのだから上出来だと褒めそやす自己。後者のような自己を増強していきたい、と思いな -
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人生で迷子になったときは、この本を開こうと思う。友人や仕事との付き合い方、自分との向き合い方。古代から人類が持つ悩みというのは、ほぼ変わらないんですね。
予期せぬ不運に見舞われたとき、どう対処すればいいか、才能とは何か。仕事へ情熱を注ぐとはどういうことなのか。あらゆる疑問について独自の視点で書かれており、学びが多かった。たとえば、適度に自分を甘やかすとは一体どういうことか。今日に至るまで、まったく理解できなかったことに気づく。
大事なのは、正解を追い求めることではなく、生き抜くために常に考えることだ。忙しくて自分の時間を取れないと思っている人ほど、今すぐ読むべき。きっと明日から、働き方が変 -
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心の師 森信三先生の言葉がどんどん還ってくる一冊。
2013年プラス100年強前 の段階では、今我々の知るアマネ・ニシの「哲学」と、セネカの指す哲学は違ったであろう。 即ち、哲学とは実学であり、実践を伴った歴史学にこそ、限られた人生の時間を超越し、即今に資するエッセンスが包含されていたのだと思う。 このエッセンスを燻り出す術こそ哲学と呼ばれたのではあるまいか。
「思慮深いと自惚れる人間は、結局、生きるための準備だけで人生を使い果たしてしまうのです。」
あるいは「未来に確実なものは何もないのです。今、ここを生きようとしなさい」
これは、”カーベ・ディアム”に全てのノイズを振り払って向き合 -
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再読。13年前の感想と基本的には変わらないけれど、年齢を重ねた今読むと、時間の貴重さについて、まさにひしひしと実感します。
(2012/03/12)
ローマ時代の哲人セネカによる人生論。現代語訳で読みやすい。
人生の短さは、単に絶対的な時間の長さによるのではなく、人生の一瞬一瞬をいかに過ごすかによる。時間を紛らわすような他人との付き合い、ダラダラした仕事、享楽にふける時間、むやみに日々の予定を入れて自分と向き合うことを避けるなど、流されるように日々をすごしていると、あっという間に人生は終わってしまう。重要なのは自分の時間をしっかりと持てるかどうか。セネカいわく、その時間で過去の哲人の思想に触 -
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■マインド
1.未来に確実なものは何もないのです。今、ここを生きようとしなさい。
2.人生は短くなどはありません。与えられた時間の大半を、私たちが無駄遣いしているにすぎないのです。
3.死を免れない者として何もかもを恐れながら、そのくせ不死の存在であるかのように、何もかもを手に入れたいと望むのです。
4.あなたのような生き方をしていると、人生は、たとえ千年あっても、実際ははるかに短くなるでしょう。
5.毎日を人生最後の日のごとく大切にしているのあの男は、未来を待ち焦がれることも恐れることもありません。
6.ほぼ例外なくだれもが、まさ生きようとしているそのとき、人生のほうから見放されたと気づくの -
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ポジティブでパワフルなアメリカ人の親戚におすすめされた本。過去でも未来でもなく、現在に焦点をあてることの大切さを改めて分からせてくれる。本書の随所にあるミニコーナーでは、自分の思考を深掘りすることができてなかなかおもしろい。特に興味深かったのは、これまでの人生でよかった決断と最悪な決断をそれぞれ3つずつ書き出すというもの。さらになぜその決断をしたのか?その決断から何を学んだか?もし反対の決断をしていたらどうなっていたか?と考えることで、自分が大切にしている価値観を知ることができる。今この文章を読んだ人もぜひやってみてほしい。
以外、本書より抜粋。
「自分とは異なる病にかかっている誰かを批判し