イスラのレビュー一覧

  • わたしは泣くたびにママの顔になる

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    秋になって、窓開けて風がそよそよ入り、
    陽の光が眩しすぎない日々に読んだ。

    とにかく読んでいて胸がギューとなった。
    なんでなのかがよく分からない。
    他人の話なのに、読んでて
    小さい頃の自分を抱きしめたくなった。(なんで?)

    周りのみんな一生懸命生きていて、
    すべての希望が叶えられるわけでもなく、
    潔白で誰も疑わず、明るい未来しか見えない人になれるはずもなく、
    耐える日々もあり、むなしくも、
    でも希望も少しばかりある。
    そんなもんだけど、あぁなんて愛おしいのか。

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    2025年09月25日
  • 29歳、今日から私が家長です。

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    川を渡るなの標識とかミュータント・タートルズとかめっちゃ好き。ドラマ化決まってるそうなのでとても楽しみ!他の著作も読みたい。

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    2025年02月14日
  • 29歳、今日から私が家長です。

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    イ・スラによる『29歳、今日から私が家長です。』は、先日KBOOKラジオで紹介されていた一冊。著者が、今月開かれるKBOOKフェスティバルにも参加するとのことで、早速読んでみた。

    イ・スラは、2018年に著作『日刊イ・スラ』が韓国で爆発的な人気作となった新鋭作家だとか。
    本作『29歳…』は、日本では今年の4月に出版となった新作。
    著者と同じ名前の主人公スラが、自ら出版社を立ち上げ、母を調理師、父を清掃夫として雇用し、三人で会社をきりもりする日々が綴られる。
    社長でもあり、「家長女」でもあるスラ。
    家長と社長が長女になったとき、どんな関係性がそこには生まれるのか。軽やかに、日常を織り交ぜながら

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    2024年11月28日
  • 29歳、今日から私が家長です。

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    娘スラが社長で母ボキと父ウンイが従業員で、娘が家長の家族の物語。

    淡々とした語り口が心地良くて、ユーモアがあって明るくて時にちょっと泣ける。こんな家族っていいなと思える。3人の暮らしぶりは著者の自伝的要素が含まれており、エッセイを読んでいるように気楽に読めて楽しい。
    イ・スラさんの書く文章が本当に素敵で惚れた。
    『日刊イ・スラ』も読んでみようと思う。

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    2024年07月22日
  • 29歳、今日から私が家長です。

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    家父長制の時代が音を立てて崩れていく。そんな予感させる物語だった。29歳で両親を雇って家長になったスラ、心からかっこいい。家父長制という言葉が死語になり、《男女参画社会》が本当の意味で成立することを心から望む。

    p.210 ともかく、それが印刷だというスラの答えはもっともだ。作家を生み出した技術の歴史は、数千年前から大きな変化を伴いながら流れてきた。スラの職業も、木版印刷術と活版印刷術とデジタル印刷術の発明によって可能になった。無垢浄光大陀躍尼も直指心体要節もグーテンベルク革命も、重要な情報を一気に広めたいという欲望から出発したはずだ。おかげで、物語を作る人たちの功績を何度でも複写すること

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    2024年06月30日
  • 29歳、今日から私が家長です。

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    イ・スラさんの自伝的小説。
    29歳のスラは、作家兼個人出版会社の社長で、母・ボキと父・ウンイを従業員として雇用している。家族であり、職場仲間である3人の何気ない日常から、『家族』という小さな社会の在り方について考えさせられました。『家父長』ならぬ『家女長』となったスラが、祖父や祖母、父や母の生き方を尊重しながらも、家族という呪縛から軽やかに解放していく姿が頼もしかったです。
    家族だからこそ、それぞれを尊重し敬意を払うことの大切を感じた作品でした。

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    2025年01月08日
  • 29歳、今日から私が家長です。

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    가녀장의 시대(女家長の時代)。スラは、長女だ。弟が一人いるが既に家を出ている。それで父母と一緒に生活しているが、娘としてではなく女家長(가녀장)として暮らしている。スラは家を買い取って昼寝出版社を立ち上げ、父のウンイと母のボギを従業員として雇っているのだ。自身は作家として本を書きながら、父母は、そのスラのサポートを行っている。この本は、締め切りに追われる作家の日常を体験でき、また作家をサポートする父母の役割を体験できる小説だ。

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    2025年01月03日
  • 29歳、今日から私が家長です。

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    29歳のスラは自ら出版社を経営しつつ売れっ子作家として活躍する女性。
    苦手な家事を両親にまるごとお願いしているけれど、まさか自社で雇用しているスタイルだとは。
    家族の物語のようだけど、淡々としつつユーモラスがあり、時代の革新を感じさせたりするお仕事ものとして読んだ。

    父だから、母だから、娘だから、といったレッテルを超えて、互いの能力を提供し合い敬意をもって見合った報酬を渡す。なんて爽やかな関係なんだろう。
    家父長制を痛烈に批判する物語ではないのも良かった。ちょっと身構えて読んでしまうから。おじいちゃんからの古き良き愛は受け取りつつ、新しいやり方で行動していく姿勢は今を生きる人には必要なことな

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    2025年01月02日
  • 日刊イ・スラ 私たちのあいだの話

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    著者の小説『29歳、今日から私が家長です。』が面白かったので、その前に出版された本作も読んでみたくなった。

    学資ローン返済のために文章を売るという発想がまず面白い。
    随筆集といっても脚色されていてフィクションとノンフィクションのあいだの話。
    仕事、家族、友達、恋愛、生活のこと。

    著者の書く文章は淡々としているのが心地良くて、そしてユーモアがある。
    特に面白いと思ったのは現在過去未来の自分を現スラ・過スラ・未スラと言うところ。

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    2024年10月07日
  • 29歳、今日から私が家長です。

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    読書記録61.
    29歳、今日から私が家長です。

    作家・出版社の長としての娘が両親を社員として雇い、書店との受注処理や在庫管理など出版社の業務と共に、父は掃除洗濯、母はその才能を活かし料理台所仕事を担当し月給を得て、娘である社長が給料(専従者給与)として支払う

    家事労働を外注して対価を払うのは当然だが、それを両親に支払うという循環
    妻や嫁が担う家事労働にも対価が生まれる

    社員と社長として敬語で話し合う日常に、フィクションではあるが自伝的要素もあるという事で、実際のご両親を描いているように思えて楽しみに読んだ

    韓国料理に関心の深い私が特に興味を深めて読んだのは、台所仕事を受け持つボキ氏(母

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    2024年08月20日
  • 29歳、今日から私が家長です。

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    斬新!
    「風の時代」をめちゃくちゃ反映している人物設定。
    著者は占星術を意識しているのだろうか!?と思うほど、占いの型にハマった人間関係です。

    この作品では「風の時代の」のこんなところが盛り込まれていました。

    ・個性、個人、といった個を大切にする
    ・合理的な考え、ものの見方
    ・今までの家族の在り方を刷新

    世の中では「風の時代」と騒がれて、「フリーランスにならないといけないのか?」「独立しないといけないのか?」ムードが漂っているらしいですね。
    それは集団(会社とか組織)に所属するのではなく、「個を大切にする」=個人で何かをやらないと、と読み解く方が多いからなのかもしれません。
    それも一意見

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    2024年08月17日
  • 日刊イ・スラ 私たちのあいだの話

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    ネタバレ

    他人を見るとき、誰もが自分の姿を通過させるという事実を自分の目で確認したことで、私は慰められたのだろうか。それとも、悲しかったのだろうか。

    もしかしたら愛は、相手の目で世界を見ようと努力することかもしれないし、その人になって生きているところを想像し続けることかもしれない。

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    2022年10月06日
  • 29歳、今日から私が家長です。

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    自分が一家を支えるという気概、両親への愛と尊敬が伝わってくる。また、両親がとても可愛げがあって能力も高くて素晴らしい。

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    2025年11月18日
  • 29歳、今日から私が家長です。

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    「他人の乳首に構うな」のところだけ、分からんでもないけど、うーんと思ったけど、それ以外は楽しく読んだ

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    2025年02月07日
  • 29歳、今日から私が家長です。

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    「次は、もっとおいしいものを作ってあげるわ」
    彼女たちが何をしているのか、未だにボキにはよくわからないけれど。

    ずっとずっとその次が続きますように。ボキが用意してくれる無数の食卓がこの先も自分と友人たちに許されることを願いながら、やはり永遠に続くことのないスラはまた机の前に座る。

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    変えられないことは深く考えないボキもたまにこう思う。それは本当に変えられないことなのだろうかと。お客さんが来るたびにボキは、そんなことを考えさせられる。

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    2025年01月06日
  • 日刊イ・スラ 私たちのあいだの話

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    “お金がなくて、あるいはお金があっても時間がなくて、あるいはお金も時間もなくて、 あるいはお金も時間もあるのに気持ちがなくて、あるいは気持ちはあるにはあってもすれ違って、私たちは幸せを、私たちのもとに引き寄せるのにいつも失敗する。”

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    2022年09月22日