矢野陽一朗のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
早稲田大学MBA講座の入山教授の勧めで読んだが、文句なしの5つ星。
・アメリカの家電販売店のBest Buyという会社のCEOに2012年について企業経営の立て直しを図ったユベール・ジョリーという方の書いた本。
・企業は人が最も重要な経営資源であり、企業の優先順位も人→ビジネス→財務の順で経営をハンドルした。特に同社の業態上、店舗型の経営が中心であり、売上が店舗から上がる為、店舗の従業員のモチベーション向上=売上向上、具体的な改善策=コスト削減につながるというモデルであった。またe-commerce事業も同社の最寄りの店舗からの郵送を中心に切り替えたことで事業を拡大させるに至った。
・CEO自ら就任する際には実店舗での研修を受けたり、また逆メンター・メンティーでは同社のMinorityだった黒人女性の従業員(部下)を逆メンターにつけて、多様な人種からの同社が抱えてる課題解決を通して、同社全体の従業員のモチベーション向上を図った。
・人のモチベーションをどう改善させるか。パーパスを与える事が重要である。何がその人のパーパスかを把握して、適切なコーチングを上司が与える事が大事。また、画一的なアプローチはない。トップダウン型の指示命令が常に正しくないわけでもなく、ボトムアップが常に正しいわけではない。その置かれてる業態・従業員の特性に沿ってアプローチを柔軟に変えられる事が重要。
・また評価制度については被評価者が5段階中5であると信じていて、評価者が3の評価をつける場合、意見の相違を埋めることは困難。そこで溝を埋めてもモチベアップにはならない。モチベーションを上げるためには、周りの従業員の意見を聞いて、それに伴う自分の改善を行う事が望ましい。その意味では今所属する会社の標語通知→360度評価(逆が望ましいが)というアプローチ理に叶っている。 -
Posted by ブクログ
会社は何のために存在するのか?なぜ働くのか?を考えさせられました。
◾️パーパス(存在意義)とは
・パーパスと人こそが企業再生の鍵
・企業は人であり、従業員がどれぐらいエネルギーを持てるか。それにはパーパスが重要
・企業のパーパスはお金を稼ぐことではない
・金を稼ぐのは必須事項だが、最終目標ではない
・少数の頭の良い幹部が戦略と実行計画を立ててそれを従業員に指示し、インセンティブを使って意欲をかき立てるような古いトップダウン型の経営手法は機能しない
「愛していること」「得意なこと」「世界が必要としていること」「お金を得られること」4つが重なる部分がパーパス
・意味を見いだすと仕事のエンゲージメントが変わる
・パーパスは視野を広げてるものが良い
└「テクノロジーを通じて顧客の暮らしを豊かにする」等
→視野が広がる、士気が高まる、持続可能性がある、最後に利益を生む
・朝起きて、さあ、やるぞ、というものが良い
◾️リーダーシップとは
・その場で最も賢い人間のように振る舞うのではなく、情熱と思いやりを持ったリーダーの方が良い
・強さや完璧さを押し付けない。自分の弱みを見せた方が従業員は奮起する
・共通したミッションに巻き込んでゆくことが効果的なリーダーシップ
・二者択一の問いの98%は「どちらも(and)」と答えた方が良い
・株主か、従業員か、ではない従業員も顧客も株主も地域コミュニティも
・利益は追い求めるものではなく、結果としてついてくるもの
・まず従業員→顧客→財務の優先順位で話す
・従業員はリソース(資源)ではない、ソース(力の源泉)
・偉大なリーダーと良いリーダーの差は意思決定の質ではない、量
・意思決定の量が多いほど、勢いやエネルギーが生まれる
・従業員に「あなたの夢は何ですか?」と尋ね、それを仕事を通じて近づける
・信頼がなければ恐怖が生まれる
①時間をかける
②やると言ったら実行する
③身近に感じられる存在になる(見えない相手は信頼出来ない)
④透明性を持つ
・意思決定を出来るだけ下の層に任せる
・トレーニングよりコーチング
・リーダーは「自分が目立たないこと」裏で控えていて、必要な時に出て行く -
Posted by ブクログ
この本を知ったきっかけは、ジョセフ・ジャウォースキーの本だった。
シンクロニシティにも源泉にも、たびたび出てきた名前である、
ジョン・W・ガードナー。その考えが気になって読んだ。
自己革新という題名は、この本を一言で象徴しているが
その一言に込められた意味や内容は、非常に深く充実していると思う。
停滞と衰退が進み、崩壊する社会や個人。
逆に、そのような事態を防ぎ、発展と創造を果たし続ける、
革新していく社会と個人もある。両者はどう違うのか?
社会や組織における革新は、それらを構成する個人に
かかっている、と著者は説いている。そのため、
この本の主な内容は、あらゆる個人が果たすべき革新と、
そのための考え方や姿勢、行動や実践である。
文章は明快で、すらすらと読み進められる本だったが、
その内容はかなり多岐に渡っていると思う。
特に印象的なのは、ひとつの物事に焦点を当て、そこから
学ぶにあたって、多数の価値観を用いている点だ。
一を知って十を知る、を実践しており、物事を見知りするのに、
モレ無く、ダブり無く、ズレ無く、丁寧に把握しようとしている。
過去の物事を知り、そこでの良し悪しをきっちりと把握すると
そこでの反省点や改善点や、新たな発見や発明を見出だせる。
過去を理解するということは、現在や未来に対する革新の
第一歩である。これが、この本のメッセージのように思う。
そして、そのための振る舞い方や、仕事や社会への取り組み方も
述べている。仕事では、専門分野に集中しつつ、なおかつ、
そこに凝り固まらずに全体を見据えるようにせよ、と述べている。
人間の仕事が機械に取って代わっていくのは、自然なことであり、
そこに善と悪や敵と味方もなく、あくまでも取って代わるような
作業や仕事をしている事自体に目を向けるべきだ、と述べている。
具体的な仕事論もあれば、悲観主義や楽観主義等の
社会と個人の主義や性質、さらにはそれらの移り変わりにも述べている。
話が難解であるようだが、それはあくまでも話や話し方が難解であり
著者の述べたい事柄自体は、常にシンプルで力強いものだと思う。
どんなに難解に見える物事や問題でも、うまく解きほぐし、
丁寧に理解しようとすることが、まずは肝心だと教わったように思う。
悲観的になれば、元も子もない。
かといって、内容や実態が伴わない楽観主義に陥っても、
やはり元も子もない。絶望に至るくらいならば、
まずは物事に取り組もうという意欲や希望を胸にせよ、
というメッセージとともに、具体的で現実的なあり方の重要さを感じた。
この本について、あれこれ言い出すときりがなくなる。
この本の述べる自己革新の要素は、多岐に渡っているわけだ。
すらすらと読み進むのは簡単だが、内容を網羅しようとすると
かなりの時間を要する。さらに、そこからきっちりと理解して
生活で実践しようとするのは、極めて困難ではないかとさえ思う。
けれど、最も重要なのは、
そういった革新に向けての一歩一歩ではないかと思う。
革新を諦めて、日々の歩みを放棄すると、衰退と崩壊が
すぐに始まってしまうのではないだろうか。
一冊の本にしては、情報量が多く、内容も深い本だった。
人生で何度かは読みたい本になった。
逆に言えば、経験が無ければ、ピンと来ない点も多いかと思う。
けれど、読んで絶対に損はしない本だ。 -
Posted by ブクログ
書名からすると単なる啓発本と思いきや、社会、企業のイノベーションについて触れ、それが起こるためには一人ひとりの人間が自己革新せねばならないという思想めいた作品であり、ドラッカーの作品と通ずるところがあった。
約50年前の作品でありながら、意思決定においては倫理や道徳を基準に置くべきであり、それこそがイノベーションを生むことを語られており、CSRや企業倫理が叫ばられる昨今の到来を予期しているのには驚いた。
やはり古典の名著は素晴らしい。
131020再読
仕事で企画が通らず悔しい思いをしていたとき、直感で手にとった。
新しいことを行う人は批判にさらされる。しかし、諦めず立ち上がり続ける必要がある。イノベーション起こした人の多くが、少数派。諦めないために必要なのは何か。それは、自己信頼と楽観性。今はダメでも、必ず必要な時は来る。そう信じ続けること。考えたことは、絶対に無駄にはならない。
ただ、わからない相手が悪いと他責になってはならない。伝えるのも自分の仕事。しかし、それは難しい。だからこそ、第三者的立場に動くことは必要かもしれない。
今はまだ、本書で言う、自分以外の何か大きいものに献身するには至っていない。世の中の多くの人は、家族なり小さなコミュニティなりがそれに当る程度。自分の小ささを痛感するが、まだそれでいい。誰しもが最初から持たないのが普通のはずだから。今はとにかく勉強の時期。蓄積量が増えれば何か見えてくるものがあるはずなんだ。 -
Posted by ブクログ
購入した本。令和のリーダーシップや経営者論に関する本。
リーダーシップの語源「leith」→「境界を超えて足を踏み出す」という意味。語源を辿るとリーダーシップとは自分の慣れ親しんだ考え方や環境を飛び越え、新しい選択をすること。
人生とは快楽や権力を求める旅ではない。人生とは「意味の探求」である。人間が意味を見つけられる場所は「仕事、愛、勇気」の中である。
「自分を突き動かすものは何か、また他人のそれも知ることが大切」
「利益への強迫観念に屈しないこと」
「利益は不可欠ではあるものの、それは結果として得られるものであり、それ自体が目的ではない」
「仕事とは生きる意味の探求」
「パーパスを持つ企業の株価指数はS&P500に対して15年で14倍上回っている」
※高齢者向けのホームケアサービス。遠隔サポート。
「二者択一の98%に対して、どちらもと答えるべき。収益かコストかと言われたら両方とるべき」
「金銭的なインセンティブでは意欲は向上しない」
「マスタリー(熟達)が大事」「完璧な結果よりも努力を求める」
「人→ビジネス→財務」
人材育成の例...まず全員にA評価を与える。その後全員にプログラム終了時にどんな姿になっているか手紙を書かせる。
人として生きる意味を考えることが大切。そこから仕事や人生が始まる。