川辺秀美のレビュー一覧
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ネタバレこの本に書いてあるのは、タイトルの「怒らない働き方」そのものではなく、在家のビジネスマンがそこに至るための仏教修行の始め方である。
仏門をたたくきっかけの情報としては分かりやすいと思うが、すべてのビジネスマンに仏教修行が必要だとは感じられない。
著者の、仏教の利他の教えとビジネスの営利とのすりあわせでの妥協的姿勢やご利益が信仰のきっかけだとの考え方には違和感を感じる。
仏教という世界観、価値観をコンピュータのOSに例えているのは理解しやすい。修行が神仏との交信の手段だから必要なのだという指摘には、世界観・価値観としてのOSが宗教でなく、例えば哲学などであれば自己や世界への気づきの機会ということ -
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今年9月ごろ、東京国立博物館で開かれた「空海と密教美術展」を観て、感銘を受けた。
特別展示のラストで様々な仏像を集めて、密教宇宙を体感させる仕掛けには驚いてしまった。
空海と言えば真言宗、と受験知識しかなかったけれど、日本の仏教においてこんなにも大きな役割を果たしていたのか、とその存在にびっくりした。
学びたいものが国内にないからと中国に渡り、密教(秘密の仏教)を持ち帰っただけでなく、ブッダの教えをかみ砕いて、より一般に普及させたのだ。
美術展では空海直筆の書も展示されていたけれど、きれいで穏やかで優しい字だった。
そんな空海の名言を、絶妙な現代訳であえて解説を入れずにまとめ -
Posted by ブクログ
こういう本は読み終わったというものでは無いと思うのですが
一応、すべて目をとおしました。
さあっと目をとおした中で気になった言葉をかきとめておくと
【あなたの心が恐怖につつまれたときには、「あらゆるうものはことごとく因縁によって生じたものであった、永遠不変のものはない」ということを、一つひとつ丁寧に瞑想しなさい】
【哀しくって、哀しくって。言葉で言い尽くせないほど、哀しくて哀しい。
悲しくって悲しくって。心で表せないほど、悲しくて悲しい。さとりをひらけば、何ものにも惑わされないというけれど、愛する人との別れには、涙を流さずにはいられなかtったのです。】
【生れ生れ生れ生れて生の始めに暗く、死に -
Posted by ブクログ
国語力=読む+聞く+書く+話す の総合力である。
国語力を鍛えるのは一朝一夕にはいかないが、以下の七つの鍵を意識すると効率が上がる。
WHO, WHOM, WHAT, HOW, WHEN, CONTEXT, RESULT
基本的に七つの鍵を組み合わせで展開する。
特にWHATとHOWは情報伝達で必ず入れる。
「読む」「書く」は自分だけの努力で向上できる。
基本的に、多読・多書。ただし「書く」ことは背景整理が90%である。
「聞く」「話す」については、あまり。ただし、インタビューについて感情論を抜きに、実際に行ったこと・事実を七つの鍵を中心に具体的に。
メールは1コンセプト1メッセージ。
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Posted by ブクログ
大学までの所謂学校の教育が求める国語能力と、社会人に必要な国語能力は、"コミュニケーション"を目的としているか否かという点で乖離している。これから社会人になろうとする人に、そのギャップを埋める方法を伝える。
と言いつつもメッセージはシンプル。
1)WHO
2)WHOM
3)WHAT
4)HOW
5)WHEN
6)CONTEXT
7)RESULT
の7点を意識しつつ、
A)読む
B)書く
C)聞く
D)話す
に備えよう、練習しようというもの。
シンプルだが、「この能力が身についていない社会人が多い」というのが書籍編集者としての経験則であり、だからこそ重要であると説く。