山本政樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ビジネスの課題を発見してITによって解決するという役割は、デジタル社会の進展のより飛躍的に高まっている。特に、既存企業では多くがアナログに最適化されたプロセスのため、ただデジタルに置き換えるだけでは競合に生産性やスピードで勝てない。もはやデジタルは競争優位性ではなく、企業存続の問題だ。
そんな危機感からか、主に国外でビジネスアナリストという職種が注目されている。本書は、日本ではあまり認知されていないビジネスアナリストという役割について、国内事例を交えて説明する。
ビジネスアナリストは、要するにITの超上流工程を担う役割だが、デジタルで解決できる業務の範囲はますます広まり、扱う知識も膨大になったため、従来の職人的なシステム分析では太刀打ちできなくなり、如何にも欧米的なBOK(知識体系)が整理されている。ここで大切なのが、プロセス変革のスキルである。まずは業務プロセスを可視化し、現場感覚を持ってあるべき姿を描く。そして定性、定量の両面で評価し、継続的改善のサイクルを回す。
コトバにするとこれだけだが、コミュニケーションや根回しなどソフトスキル、データ分析、ITシステムのハードスキルが幅広く必要なため、本書では特性に合わせたスキルを伸ばし、チームで活動することを推奨している。
紹介される国内企業では、ビジネスアナリストという呼称ではないが、本書のいう役割をさまざまな体制、進め方で果たしており、ビジネスアナリストの在り方は一つでないことが分かる。この事例から、自社の文化、組織、人材、システムの現状を踏まえて、デジタル推進のあるべき姿を考えたい。
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Posted by ブクログ
企業が抱える下記のような典型的な問題に対して有効なアプローチを提供する。
・経営者から次々と新たな事業やサービスの指示が下りてくるが、現場がついてこない
・社員が退職すると、その人の仕事を分かる人が他におらず、現場が混乱する
・社内でトラブルがあっても仕事の全体像を分かる人がおらず、原因究明に時間がかかる
・業務をアウトソーシングしているが、効果が出ているのか分からない
・システム開発プロジェクトがトラブルばかりで、コストがかさむ
これらはどれもビジネスプロセスマネジメントがうまくいっていないことによるという。
本書の重要な論点である、ビジネスモデルとビジネスプロセス。ビジネスモデルキャンバスのような代表的な手法で示される、事業の骨格となるアイデアがビジネスモデルである。あくまでビジネスモデルは机上のアイデアであり、現実的なプロセスに落ちていない。それを形にするのはビジネスプロセスである。簡単に言うと、事業とはビジネスモデルを考え、ビジネスプロセスに落とし込むことで実現されるのである。
本書の特徴は、ビジネスプロセスの”教科書”という立場をとっており、非常に丁寧に記述されている。