井上薫のレビュー一覧

  • 平気で冤罪をつくる人たち 誤判は必然的に生まれる

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    [ 内容 ]
    菅家利和さんの無実が確実になった足利事件。
    男性にとって決して他人事ではない痴漢冤罪。
    これらの悲劇はなぜ起こるのか。
    「起訴された刑事事件の有罪率―九九%」という驚くべき数字は、本当に妥当なものなのだろうか。
    実は日本の裁判官には、誤判を必然的に生んでしまうある心理傾向が存在する、と著者は指摘する。
    元裁判官だからこそ告発しうる冤罪の根源から、日本の司法の「建前」と「現実」の甚だしい乖離が見えてくる。

    [ 目次 ]
    第1章 有罪率九九%の疑問
    第2章 足利事件に見る誤判の原因(足利事件の概要;DNA鑑定の光と影  ほか)
    第3章 痴漢冤罪の場合(典型事例で考える;水掛け論でも

    0
    2011年04月24日
  • 司法のしゃべりすぎ

    Posted by ブクログ

    判決するにあたって不必要な理由を付けることによって様々な弊害が出てくるってことを繰り返し繰り返し述べている本。筆者の考えた例のような案件がいっぱいあるのかと思えば、どっちかっていうと、判決に必要がない裁判官の個人的な考え方までが判決理由に述べられることによって、立法の権限がない司法が出しゃばってきているってかんじの例が多かった。確かにそれも問題だと思ったし、掲載されている新聞記事を見て、筆者の言うように蛇足ばっかりで面白いと思ったけれど、いかんせんこういうパターンばっかりでちょっと飽きた。それに、論理的に原因・結論だけの裁判を実際に臨む人がどれだけいるのかも疑問。クドクドややこしい言葉使って、

    0
    2011年02月07日
  • 平気で冤罪をつくる人たち 誤判は必然的に生まれる

    Posted by ブクログ

    元裁判官による、司法制度の問題、特に冤罪に対して警鐘を鳴らしている。

    足利事件の冤罪と、痴漢冤罪の二つを例に挙げて、冤罪が生じるプロセスをわかりやすく説明されている。

    冤罪というよりも、足利事件について概要をわかりやすく知りたい人向けという感じがしました。

    0
    2010年08月07日
  • つぶせ! 裁判員制度

    Posted by ブクログ

    「ゲーム脳の恐怖」とか「水からの伝言」とか「新興宗教」とか信じこんでいる人って意外といるんですよね。ああいう信じたいものしか信じない、嫌いなものは一切耳に入れない、しかも自分でその自覚がない人たちが裁判員になったら裁判なんかメチャクチャだよなぁ。

    0
    2009年10月07日
  • 司法のしゃべりすぎ

    Posted by ブクログ

    裁判の判決の際、実は必要以上のことが述べられている。そこから生ずる問題について、事例を挙げながら、改善するように述べている。

    0
    2009年10月04日
  • 司法のしゃべりすぎ

    Posted by ブクログ

    考え方には同意。司法とはそうあるべきだとは思います
    文章があまりにも下手。同じ話を同じ方法で繰り返すため,読んでいて疲れる本。
    自分の主張を他の人に伝えるためには,その方法を磨くのも手ですよねぇ。

    再任不適当で退官されたということにはビックリ。組織には適さなかったのかどうか。うまく立ち回りながら,自分の主張を貫くというのは難しいのでしょうか?

    0
    2009年10月04日