山本善行のレビュー一覧
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作者上林暁の著作は、これまで本書の編者山本善行氏の編集したものをt何冊か読んできたが、本書は、上林のいわゆる「病妻物」と呼ばれる作品に絞って編集された作品集。
上林の妻は昭和14年に精神の病を発症(現在に言う統合失調症だったようだ)し、昭和21年に入院先の病院で亡くなったが、本書では初めて入院させる際の様子を描いた『林檎汁』から始まり、病院から一時的に家に戻ったときの子どもたちとの接触の様子を綴った『命の家』、病院で付き添った際の妻とのやり取りが描かれる『聖ヨハネ病院にて』(戦時中ということもあり、乏しい食べ物を巡っての夫婦間の悲喜が印象的)、臨終の死に目に間に合わなかったときから葬儀ま -
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ネタバレ入口の均一台を見逃すな。絶版文庫を探せ。古雑誌の山に向かえ。検印紙も魅力のうち。書き込み本を無視するなかれ。古書目録は面白い。古本祭りには攻略法がある。ネット・オークションに参加したら。いつか売る日はやってくる。…自慢じゃないが、金はない。しかし誰より古書が好き。この三十年、365日古書店通い。ねらうは安い、面白い、珍しい。まさに関西流儀の超絶技巧。(帯)
文章全体にどこかテレが感じられて、ところどころ詰まりました。しかし、内容自体は古本好きの悲喜交々、大変面白く読みました。
あぁ古本屋に行きたい。買いたい。
…それにしても、帯の文句はもうちょっとどうにかならなかったんだろうか。 -
Posted by ブクログ
赤貧という文字に惹かれてこの本を買った。赤貧とは<極めて貧しく何も持っていない>ことであり、著者は極めて乏しい予算の中で一体どのようにして古本を手に入れるのか興味津々で読み始めたが何のことはない。古書店の均一台で掘り出し物を見つけるというだけのことである。その意味ではがっかりしたがよくよく考えて見れば、無料で本を手に入れられ
るうまい方法があるわけはない。著者はフーコーの『言葉と物』(新潮社・定価4725円))や開高健の署名入り『日本の遊び場』を100円均一台で、またビオ・バローハの『バスク牧歌調』を50円で手に入れたということであるが、これなどは365日欠かさず古書店巡りをするという著者なら -
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[ 内容 ]
入口の均一台を見逃すな。
絶版文庫を探せ。
古雑誌の山に向かえ。
検印紙も魅力のうち。
書き込み本を無視するなかれ。
古書目録は面白い。
古本祭りには攻略法がある。
ネット・オークションに参加したら。
いつか売る日はやってくる。
…自慢じゃないが、金はない。
しかし誰より古書が好き。
この三十年、365日古書店通い。
ねらうは安い、面白い、珍しい。
まさに関西流儀の超絶技巧。
[ 目次 ]
第1部 基礎篇(それなりに作法はある 入口の均一台で大発見 ほか)
第2部 応用篇(古い雑誌の山に向かう 上林暁まとめて十八冊 ほか)
第3部 実践篇(古書目録の楽しみ 古本祭り攻略法 ほか