吉崎達彦のレビュー一覧
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ネタバレ日本経済はこの20年停滞しているとよく言われるが、『一人あたりGDPが3万ドルを超えると評価軸としてどうなの?』というのは、同意できる。20年前と比べて生活が向上してないなんて事は全く無いわけで。
そして、求める豊かさの方向性が分散し、必ずしもGDPだけで評価できなくなってきた先にある物の一つが『遊び』なのでは無いか?そして、『遊び』に関しては日本はむしろ先進国(あるいは、生かし切れてないものも含めて高ポテンシャルでは無いか?)というのが著者の主張であり、おおむね同意できる。
なにより、資産を抱えている高齢者に、気持ちよくお金を国内で使って貰わないと経済が死にかねないのでこれからこの分野は重要 -
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第2の人生こそ本物の人生だ。 50歳で隠居して、そこから測量を学び、73歳まで日本全国を歩いて伊能地図を完成した。第二の人生の達人、伊能忠敬。 それでも私は二郎に通う。 ラーメンはなぜ快楽なのか。 選挙が好き。
ディズニーとソニー、思えば、ソニーぐらい遊び」が似合う日本企業は少ない。「自由闊達にして愉快なる理想工場の建設。」
自分がいま20代なら、果たしてどんな産業を目指すだろうか。ゲーム産業はどうか。 実は日本のゲーム産業は、売り上げの落ち込みが続き、ジリ貧だ。ゲーム産業はプラットフォーム企業に搾取される小作人となった。
プラットフォーム化に遅れると、どんなに競争力のあるコンテンツ提供者 -
購入済み
ターニングポイント
1985年は本当にターニングポイントとというか、象徴的な年でした。日本の盛衰40年齢説が頷けるます。
同世代人として楽しく考えながら読ませていただきました。
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『1985年』。。。題名だけを見ると、ジョージ・オーウェルのディストピア小説『一九八四年』を思い出してしまうが、本書は、まさに“1985年”という年の出来事を回顧したノンフィクションである。
著者の吉崎達彦は1960年生まれで、双日総合研究所副所長(当時)。本書の発行は2005年である。
私は、1985年当時、地方都市から東京に出てきて、田中康夫氏の『なんとなく、クリスタル』(1980年に発表され、80年代の都会の若者のライフスタイルに大きな影響を与えたと思うのだが、本書には一切登場しない)などを読みながら、大学生活を謳歌していた。
今にして思うと、1985年は、著者が冒頭で語っているように、 -
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かんべいさんの溜池通信を読んでいる読者として
本となれば 読まねばと思って 読ませていただいた。
経済が GDPだけで 語られるとしたら
やはり、経済って 面白くないものになってしまう。
ニンゲンの生活を まるごと受け止める 経済とは
という視点からの 遊民経済学。
いいねぇ。この切り口。鮮やかで、さわやかで、
なんとなく、遊んでいても
ニンゲンは 経済活動に参加していると言うことなんだろうね。
『人はパンのみにて生きるものに非ず』
という言葉の 重みを どしんと 受け止めちゃいます。
サーカス、ツーリズム、地方の無限の可能性。
水木しげると鳥取。
司馬遼太郎の松山、高知。
石川啄木と -
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ぐっちーさんこと山口さん、やまげんさんこと山崎さん、かんべえさんこと吉崎さんの三者による日本や世界の経済について討論した本。
景気の波が新興国から先進国に再び流れると言う話は本当であれば嬉しいと思いますが、消費増税で冷や水を浴びせられた日本を考えると日本だけは例外かなと思ってしまいますが、無駄に凄いと思っていた日本のハイテク技術がその場合、脚光をあびることになると言っていたのは面白い。
シェールガスがアメリカにエネルギー革命をもたらすと言う話は以前から聴いていたので、珍しくはないです。中国の労働人工の減少の話もしかりです。ただ、好調と思われた東南アジアにも、政治的な面や国民性のこともあり決 -
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自分が生まれた80年代とはどんな時代であったのか。そんな興味で手に取った一冊。
丁度この頃はプラザ合意もあって急速に円高が進み、バブル景気に浮足立つ頃なんだけれど……このご時世にあって、「超」円高にある日本(もっとも、ドルやユーロが勝手に崩れていっただけなんだけれども)。無駄な公共事業はナンセンスだけれど、必要な整備や投資、債務の返済……とか、嘆くだけじゃなくて、うまく円高を利用しようって考えにはならないのだろうか、なんてことも考えさせられた。
ちなみに『1●84』と取り間違えたとか、まさかそんな理由で読むことになったわけではありませんよ、念のため(笑) -
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[ 内容 ]
なぜアメリカはイラク攻撃にこだわったのか。
安易な陰謀史観に頼らずとも、9・11以降のブッシュ政権内の「論理と力学」を丹念に分析すれば、その疑問は氷解する。
ブッシュを取り巻くブレーンたちの動きを通して浮かび上がるのは、ナイーブで孤独な「揺れる超大国」の姿だ。
新世代のアメリカ・ウォッチャーによる注目の論考。
[ 目次 ]
第1章 「悪の枢軸」の誕生
第2章 イラク攻撃の準備と中東情勢
第3章 壮大なオセロゲーム
第4章 タカ派集団「PNAC」の外交思想
第5章 政権を産んだ共和党内の力学
第6章 ブッシュ流「草の根保守派」の本質
第7章 「9・11」という転換点
第8章 パウ -
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約20年前に、約40年前を振り返った作品。
「思うに懐かしむことのできる時代を持つことは、人として最高なぜいたくではないだろか。」と説く著者にとって、1985年はまさにそのような時代なのだろう。
「予想外だったことは3点ある。・・・かくして1990年代になって、日本は低成長、低金利、低出世率の社会となった。」と指摘するが、この傾向が本書刊行の時代からなんと20年も続いたことになる。近年、インフレ傾向となり、この3点の中で、デフレ・低金からの脱却が本格化するか、そして賃上げから成長に繋げることができるか。
本書で言及がないものとしては、例えば、SNS、Kポップ、暗号資産。1985年はGAFAな -
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【きっかけ】
絹川君のFBコメントで、富山出身の経済学者・・・
【感想】
軽い。
18/2006年当時、「フラット化する世界」に対する批判として「ビジネスクラスから見たグローバル化論」
という指摘があった。10年後の今考えてみると確かにあの本は楽観的過ぎた。
29/GDPという尺度は、一人当たり1.5万ドルまでは有効だが、3万ドルをこえると機能しない。
「高所得国の罠」→「さらなる豊かさを求める方向性が定義できていない。
「お金の換算できる価値」にこだわっている。
3万ドルを超えると、人々は、お金で測れないもの」を求めるようになる。
43/遊びを軸とする -
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いつも読んでるブログ溜池通信の吉崎達彦さんと・・・
たまに読んでるブログGucci Postの山口正洋さんと・・・
たまーにネット上でお見かけする山崎元さんの3人が・・・
経済について語り合う本・・・
日本経済・アベノミクスについて・・・
アメリカ経済について・・・
中国経済について・・・
新興国経済について・・・
マネー(主に不動産と保険)について・・・
お三方のネタが満載・・・
あまり経済関係の本読まない方にもオススメ・・・
というかそういう向けの本か・・・
ブログをチェックしている人は改めて買う必要はない気がする・・・
会話形式なので読みやすく、慣れてない人にも比較的わかりやすく書か -
Posted by ブクログ
「1985年」という一年を政治・経済・世界・技術・消費・社会・事件というカテゴリーでそれぞれのトピックを中心にその時代の空気を伝える本書。
本の内容紹介では「右肩上がりの発展を続ける戦後日本がたどり着いた「坂の上の雲」。それが1985年という年だった。プラザ合意、米ソ首脳会談、NTTの誕生……この年を境に日本と世界は確実に姿を変えていく。」とあるが、1985年、この年のボクはこれまでの男女共学のバラ色の学園生活から男子校黒一色の学ランの軍団の違和感に、自らおバカなことして現実逃避を図るしか己の理性を保てない世界に属していたのだ。
そんな85年は21世紀はまだまだ未来の夢に満ちあふれた世界であり