吉崎達彦のレビュー一覧

  • 1985年

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    「1985年」という一年を政治・経済・世界・技術・消費・社会・事件というカテゴリーでそれぞれのトピックを中心にその時代の空気を伝える本書。
    本の内容紹介では「右肩上がりの発展を続ける戦後日本がたどり着いた「坂の上の雲」。それが1985年という年だった。プラザ合意、米ソ首脳会談、NTTの誕生……この年を境に日本と世界は確実に姿を変えていく。」とあるが、1985年、この年のボクはこれまでの男女共学のバラ色の学園生活から男子校黒一色の学ランの軍団の違和感に、自らおバカなことして現実逃避を図るしか己の理性を保てない世界に属していたのだ。
    そんな85年は21世紀はまだまだ未来の夢に満ちあふれた世界であり、つくば科学博はたしかに未来にあこがれハァ〜ハァ〜している田舎の高校生にはそらぁ〜まぶしい世界だったことを久々に思いだしたのである。あまりにハァ〜ハァ〜しすぎて3回訪れた記憶がある。

    そんな現世から乖離したおバカな高校生であっても、本書を読み進めるとあぁ〜たしかにそういうこともあったよな、本当は大変な時代に生きていたのね。そんな時代に育てて頂いた御尊父様ご母堂様に感謝感謝と頭を垂れる一冊である。

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    2014年02月11日
  • 1985年

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    自分用キーワード
    (日本の国運における)40年周期説 空白の10年 全米自動車労組(1983)(日本車が輸入された事で職を失い、ハンマーで日本車を叩き壊した) 輸入品生かしてわが家も国際化 前川レポート アジアの虎 87年10月(ブラックマンデー) 地上げ屋(バブル期) 総理府『国民生活に関する世論調査(1985)』(国民の半数が自分達を中流であると認識し、満足した生活を送っていると回答。但し、朝日新聞はアンケートに寄せられた「中流のイメージ」を述べた後で同様の質問をしたところ、自分が中流であると回答したのは23%となった。) マル金・マルビ 豊田商事事件 渡辺淳一(時代に応じて作品の雰囲気だけでなく、登場人物も歳をとっていく) ウィリアム・ギブソン(サイバーパンクというSFのジャンルを切り開いた) つくば万博 谷間の世代 カエルコール おいしい生活(生活していく上で必要なものは揃い、生活を味わうしかないという、消費の新局面を描き、おいしいと感じる物を提供していこうというキャッチコピー) 恋におちて~Fall in love~ 御巣鷹山(日航ジャンボ機墜落事件) 森下玲子(前事件の生存者)「暁の里」 三光汽船の倒産 ランディ・バース(阪神を支えた選手。王貞治の記録を塗り替えるかと思われたが、四球攻めにあってしまった)

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    2013年08月11日
  • 1985年

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    エコノミストである著者による一冊。
    今から約30年前(本書発行だと約20年前)である1985年の世の中を振り返る。
    政治、経済、世界、技術、消費、社会、事件、と章を分け、それぞれどのような出来事があったかが書かれている。
    例えば、プラザ合意、ゴルバチョフ、ファミコン、日航機墜落、NTT発足、など。

    著者自身の郷愁を挟みつつ当時をありのままに示した内容と感じた。各章での話題はきっちり分かれており、ありがちな、世の中全体に単一の軸を見出そうといった書かれ方はない。1985年を「解き明かす」本ではなく「振り返る」本である。

    1985年は、高度経済成長から一息を付き、バブルを迎えようという狭間にある1年。私自身は物心が付くか付かないかの年齢であり、具体的な記憶や思い出はなかったものの、本書の締めにある「やっぱりいい時代だった」という言葉には同意を感じることができた。

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    2013年07月31日
  • 1985年

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    以前映画で「1984」というのを見た覚えがあります、あれは1960年代頃に1984年の未来をイメージしたものだと記憶していますが、この本は、これが書かれた当時(2005年)から20年前を振り返った本です。10年経てばもう別世界と思えるような変化の激しい時代なので、20年前を改めて振り返ってみると別の時代のような気分になりました。

    1985年に私は大学3年生で、記憶にある勉強関連のことは、専門課程になって実験レポートだけは必死にやっていたことです。祖母にモニター(それも10行表示可能)付のワープロ(NEC文豪ミニ7)を買ってもらい、今では5000冊を超えている本のデータベースを作り始めたのを思い出しました。

    コンピュータは友達の下宿にあるNEC 98シリーズでゲームをするのが専らで、プログラムを書いている友達を不思議な目で見ていたのを覚えています。

    この本はそんな頃にタイムスリップさせてくれる懐かしさを感じされてくれた本でした。

    以下は気になったポイントです。

    ・日本の国運の40年周期説によれば、1)1868-1904:明治維新から日露戦争(上り)、2)1945年まで:第二次世界大戦(下り)、3)1985年まで:プラザ合意(上り)、4)2025年まで?:バブル経済から将来(下り)(p12)

    ・1950年から35年間で、GNPは80倍、一人当たり所得は50倍、輸出は140倍、輸入は90倍となり、現在の中国成長の比ではない(p15)

    ・田中派内に「創成会」が立ち上げられる、竹下登や、幹事長の金丸信、後に竹下派七奉行と言われる、小沢一郎・小渕惠三・梶山静六・橋本龍太郎・羽田孜・渡部恒三等を始めとして40人が参加した(p23)

    ・1985年は中曽根政権が田中派支配のくびきを逃れて自前の政治課題を追い求めることが可能になった分岐点であった(p25)

    ・3月10日に青函トンネル開通、3月14日には上越・東北新幹線の上野ー大宮開通、6月8日には大鳴門橋開通、10月2日には関越自動車道の全線開通、幕張メッセ・横浜みなとみらい21は建設中(p31)

    ・GNPよりもGDPのほうが実態に即した指標として定着するのは1990年代後半(p40)

    ・4月には国民年金法の改正が成立、それまでの縦割り制度体系から、サラリーマンとその妻も国民年金への加入が義務付けられた、1・2・3号の分け方ができたのはこの時(p43)

    ・1985年末の外貨準備高は279億ドル、2005年5月末は8425億ドル(p49)

    ・20年前の日本人は貧乏だったが、若くて一億総中流、未来は明るかった、今はリッチだが高齢化、不平等、閉塞感あり、国民が保有する資産が少なかったので中流意識を可能にしていた(p61)

    ・1985年5月に西ドイツ(ボン)で行われたサミットにはカリスマ政治家が勢ぞろいした、アジア各国の指導者も同様(p68、71)

    ・ソ連経済が急速に悪化したのは、サウジの石油価格下落の決定がある、これはソ連にとっては「逆オイルショック」ともいえる大事件(p77、79)

    ・米ソ両方に強いリーダーが登場し相互を信頼し合ったので冷戦終了を可能にした、ソ連はレーガンが掲げていたSDI(スターウォーズ計画)をする余裕はなかった(p87)

    ・1960年頃に生まれた人にとって「万博」は大阪だが、団塊ジュニア以降の人にとっては「つくば」が万博となる、動員人数が6421万人、当時の人口1億人とすると凄いイベント(p101)

    ・大阪万博が描いたのは遠い未来の絵空事、つくば博はかなり現実的な近未来に焦点を合わせた、日本企業が力を蓄えたから(p107)

    ・携帯電話という言葉が誕生するのは1987年、電電公社が民営化したものも1985年、それまでの最大企業の日立、東京電力、トヨタ自動車等と比べて遜色ない規模(p111)

    ・テレホンカードの成功は、死蔵されるプリペイドカードの販売により殆ど紙幣を発行するようなうまみのある商売となった、これは多くの追随者がでる(p113)

    ・ファミコンは8ビットCPUの家庭用ゲーム機であったが、2003年に生産中止となるまで全世界で6200万台の販売を記録した(p117)

    ・電子レンジ、ルームエアコン、VTRの普及はまだ途上、衛星放送・デジカメ・DVD・CDプレーヤー・パソコン・FAX・携帯電話はヒット商品として入っていない(p132)

    ・当時の売れ筋の車はほとんどが5ナンバー、RX-7、7thスカイライン、サニー、アルシオーネ、4thセリカ(FRからFFへ)、カリーナED(p136)

    ・イギリス人は住居や庭の手入れにお金をかける、ドイツ人は家具や車、イタリア人はファッション、日本人は「食べること」(149)

    ・当時は歌謡曲が世代を超えてヒットした、2000年以降は、中島みゆき「地上の星」、マツケンサンバ2程度(p158)

    ・金妻がTBSドラマで成功した一方で、看板番組であった「8時だヨ!全員集合」が最終回となった、阪神優勝と同日、フジテレビの裏番組「オレたちひょうきん族」に抜かれた(p169)

    ・週休二日制が普及するにつれて、土曜の夜のチャンネル権はお父さんに戻ってきた、雀荘は1978年の9500をピークに1990年には5000件程度、原因として土曜の半ドンがなくなった、以前のサラリーマンは土曜の午後は社員が一緒に遊ぶというライフスタイルがあった(p175)

    ・週休二日制の普及は大企業で当時5割、官庁・金融機関は1990年2月から(p175)

    ・8月13日に日航機墜落の事故と同じ日に、三光汽船の倒産により河本特命相の辞表提出、空の大参事と海の大型倒産が同じ日に訪れた(p186)

    ・三光汽船は1963年に施行された法律に基づく集約体制を拒否して、株で資金調達して船を増やした(p188)

    2012年10月7日作成

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    2012年10月07日
  • 1985年

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    [ 内容 ]
    右肩上がりの発展を続ける戦後日本がたどり着いた「坂の上の雲」。
    それが1985年という年だった。
    プラザ合意、米ソ首脳会談、NTTの誕生…この年を境に日本と世界は確実に姿を変えていく。
    阪神優勝、日航機墜落事故を始め、忘れがたい出来事もたくさんあった。
    「過去」と言い切るには新しく、「現在」と言うには時間が経ちすぎた時代の記憶は、妙に苦くて懐かしい。
    愛惜の念と共に振り返る、「あの頃」の姿。

    [ 目次 ]
    第1章 政治-中曽根政治とプラザ合意
    第2章 経済-いまだ眩しき「午後2時の太陽」
    第3章 世界-レーガンとゴルバチョフの出会い
    第4章 技術-つくば博とニューメディア
    第5章 消費-「おいしい生活」が始まった
    第6章 社会-『金妻』と『ひょうきん族』の時代
    第7章 事件-3つのサプライズ

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

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    2011年05月22日
  • 1985年

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    戦後日本のたどりついた「坂の上の雲」が1985年という年だったとする。プラザ合意、ゴルバチョフの登場、米ソ首脳会談、田中角栄脳梗塞、つくば博、スーパーマリオ、NTTの誕生、全員集合の終了、ニュースステーションの開始、阪神優勝、日航機御巣鷹山墜落・・・・と、確かにおおっ、こんなことが、という出来事が起こっているのである。

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    2010年11月14日
  • アメリカの論理

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    2010/03/19

    アメリカのイラク攻撃までの経緯を説明。
    タカ派やハト派,ネオコンや、アメリカ共和党と民主党の考えを基に語られる歴史はとても興味深かった。

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    2010年03月21日
  • アメリカの論理

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    『アメリカの論理』というタイトルですが、正確に書くと"9.11からイラク戦争へ至るまでの"『アメリカの論理』が本書の内容。
    9.11以降のアメリカの動きを、そこで繰り広げられた議論、人間模様をこれまでの歴史も含め分析しています。
    本書は政治的な側面にスポットが浴びる事が多いので、文化や歴史的な視点で大まかな全体像を見るには、先日紹介した『アメリカの行動原理』の方が適しているでしょう。

    日本でノホホンとニュースを見ているだけでは見えてこないアメリカの政治舞台裏。
    日本政治の舞台裏はドロドロとした嘘くさいイメージがありますが、なぜかアメリカの舞台裏はスパイ映画のようにシリアスなイメージを持ってしまうから不思議。
    偏見でしょうか?!

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    2010年02月11日
  • アメリカの論理

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    ヒラリーVSオバマで盛り上がる、アメリカ大統領戦!その流れに乗って、アメリカ関係の新書を一読。特にブッシュ政権時代のことについて書かれている。共和党と民主党という二大政党の違いがはっきりしているアメリカ。日本で二大政党制はきっとまだまだ出来ないな。

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    2009年10月04日
  • アメリカの論理

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    今回はアメリカの内幕と外交戦略のお勉強。
    アメリカはかなり自己チューな国で興味深い。
    PNACと呼ばれるタカ派集団に代表されるネオコン派、これが今のアメリカを強硬路線に導いているのだが
    それをパウエル国務長官らハト派が国連と波長を合わせるよう軌道修正している。
    PNACの公式発言はきわめて過激でアメリカ第一主義。
    イラク戦争に勝った今、どのようにアメリカが動くのか目が離せない。

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    2009年10月04日