前真之のレビュー一覧
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自分の中の、お家の快適についての認識が大体間違っていて面白かった。
たとえば、「家は夏を旨とすべし」と思ってたけど、そうではないらしいのとかは、暑い時期めっちゃ長くなってるのに!?ってなった。
通風偏重(自分も割とそう)だけど、風って思ったより難しいぜ?ということや、冷房のエネルギー消費は暖房の10分の1くらいって知って驚いた。
実際は給湯や家電のほうがエネルギーを使っているのか。照明をLEDに変えるなど、身近な工夫が紹介されているのも、すぐ実践できそうで良かった。
日射遮蔽の考え方も勉強になった。
東西をしっかり遮って、南の光は上手に取り入れる。
夏に南から日射取得すると暑くない!?って -
Posted by ブクログ
「えー知らなかった!」と驚くことがたくさんだった。
例えば、電気代の高い電気と安い電気の違い。単に安ければ良いという話ではなく、「なぜ安いのか」を考えることが大事なんだなと気付かされた。
あと、「人が一番多く吸っているのは空気」というのにもハッとした。食べ物には少しは気をつけているつもりでも、空気の質を意識することってあまりなかったな。
湿度の話で、顕熱と潜熱のところは少し難しかったけど、冬に、断熱性能の低さが原因で湿った空気が結露につながるという話は、なるほどだった。あと、加湿器以外にも、日常生活の中に発湿源がたくさんあるのも気づかなかった。お風呂とか、人体とか。
エアコンの効率的な使 -
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ローイーコーティングは、南窓には、透過型、東西窓には遮蔽型がセオリー、カラーによって日射取得率(η(イータ)値が変わる
設計者・施工者に質問
断熱はどの程度にしていますか?
Q値はどれくらいですか?
気密・防湿をどう考えますか?
c値はどれくらいですか?
冷房暖房より、給湯や照明、家電のエネルギー消費の方がはるかに多い
エアコンは年間エネルギー効率APFが高いもの、小型の能力の中からAPFの高い機種を選ぶ、冷房能力2.5kW程度がコストと性能のバランスが一番との噂、複数配置
夏場はエアコンを弱冷房で動かし続けるのが一番快適で省エネ
通風は現実むずかしい
卓越風は気まぐれ、どんな向きからも -
Posted by ブクログ
ネタバレ建築系のブログで紹介(住宅の性能を考えるうえで唯一読む価値がある的な感じで紹介)されていたことから読んでみた。
(感じた要点)
・高気密高断熱が必要
・吹き抜けはだめ
・窓の配置、大きさには気をつけて設計が必要
・夏より冬を重視した家づくりをすること
(冬のほうが室内外の温度差が大きい=エネルギーを消費する=エコを目指すなら冬をよく見て設計すること)
・エアコンはとても効率が良いので活用が良い、が、エアコンの能力を発揮(空気は熱を伝えにくい)できる住宅設計が必要。でもそれが難しい。
・太陽光や蓄電池での電気利用ではエコ≠電気、平時には蓄電池不要で、非常所でも発電機など代替手段のほうが安い
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Posted by ブクログ
ネタバレ住宅の環境設備に関して勉強のため購入
世間一般で何となく思われている断熱・気密・冷暖房や再エネ等の間違った認識を科学的根拠に基づいて訂正していく内容。自分も思い込みで勝手に決めつていたことや、いろんな説があって実際どうなのかが分からない内容に関して根拠込みで理解できたので今後の実務に活かせる本だった。再生可能エネルにーに関しては年々状況が変わっているところなのでこの本が改訂された2015年の考え方は少し参考になりにくいところもあった。
備忘録
・冬を旨とすべし
徒然草の一節に「家の作りやうは夏を旨とすべし」とあるが、夏の通風などを意識しすぎると冬寒い家になってしまう。年間で冷暖房なしで