藤澤勇希のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
BJはいつでもいる訳では…
…ないが、キリコはいつでも、世界のどこかにいるだろう。「軍医あがりの安楽死推進論者で実行者」と定義するのなら。
そう考えると、過去、リアルに存在した「キリコ事件」を連想させない様、ストーリーも設定も、原典以上に工夫されているのが判る。自殺志願者に毒薬を売るだけのネット売人に、キリコを名乗られたのは、小生も憤懣やるかた無かった。
ところで、ラストエピソード、最初のエピソードから数年は経っていたようだ。子供たちが中学生くらいになっていたな。
さて、本シリーズはこれで最終巻なのだが、キリコの物語はまた、何年かしたら誰かが描き出すかも知れない。
それこそ、「いつか、どこかで」。 -
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好き
子どもの頃に読んでこのマンガの設定やストーリーにすごく興味を持ったことを思い出しました。
結構好きなマンガだったので電子版が発売されて嬉しいです。 -
ネタバレ 購入済み
誰のために…?
特別編「二人の黒い医者」。
BJ原典をキリコの視点から描き直したものだが、最後のキリコの台詞は、原典には無い。キリコなら言いそうな台詞だが、そのためにBJの「仕事」に対する姿勢が浮き彫りになる。
40年以上前、原典を読んだ時にも感じた違和感と、BJの動機のエゴイスティックな側面、それを是とした自分を思い出した。
本編はキリコが主人公の物語だから、こういうオチになるが、どちらが正しいとは、本質的には確答出来ないのが、BJとキリコなのだ。 -
購入済み
俺達は馬鹿だ…か?
ラストカット、どこかで見た構図だな、と思ったら、思い出した。BJ原典の「浦島太郎」のラストカットのキリコの姿なのだ。
「俺だって医者のはしくれだ」と言うキリコ。「殺した方が患者のためだ」は、死ぬより辛い苦痛から患者を救うという、医療倫理から来ているキリコには、「人生の救い」は理解の範囲を逸脱しているが、それでも、「救命の道があっても、あの時に殺してやるべきだった」と動揺し、悔恨に苛まれるのは、キリコならではだろう。作画者がこの構図を選んだ理由が、透けて見えたように思った。 -
購入済み
感動します。
ブラックジャックと立場は真逆ながら、同じように患者思いで、信念があって、かっこいい。
実写化かアニメ化してくれないかな。ベテラン使ってくれないとぶち壊しだけど。取っ付き悪いと思うから、宣伝を上手にしないといけないけど、見てくれれば、きっと良さが分かってもらえると思う。 -
購入済み
他の作品も電子化希望・・・
作者の作品で
『BM ネクタール』『レギオン』等まだ電子化されてないので電子化されると嬉しいです
紙書籍を省スペース化のため手放したので・・・ -
Posted by ブクログ
高校1年生の主人公は、父親の運転する自動車でドライブ中、米兵が運転する自動車と事故となり、不合理な事故処理の原因が「日米地位協定」にあることを経験する。その事故をきっかけに、夏休みの自由研究で「日米地位協定」に取り組む事にし、クラスメイトを巻き込んで、「日米地位協定」の歴史や日本に不都合な協定の内容を調べていく。首都圏を含む広い空域を米軍に支配されている「横田ラプコン」の問題や米軍の軍事機密優先、米軍敷地内の環境問題など、次々と不合理な「日米地位協定」を明らかにし、結論は日米両国でデフコンを取り決める事が必要だと説く。しかし、安保条約が前提での結論であり、2019年に山本章子氏の著書「日米地位
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口許は笑っていたが…
18話ラストカット、ユリの目は泣いていたのだろうが、かなり複雑な感情を表す表情だっただろう。これは作画の逃げか、含みか…?
人がそんな表情をしている場面など、見た事も無い読者もいるだろうから、含みだったのだ、と解釈したい。
BJ原典「弁があった!」と「99.9%の水」の間になる時点の物語だが、「99.9%」のラスト近くでの兄妹喧嘩の第一ラウンドがこのエピソードだ、とも云えるだろう。
仲の良い「大人の兄妹」といった感じだ。