徳山喜雄のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
様々な場面での総理大臣の対応、発言をまとめたもの。これを読んでいくと、改めて自分の発する言葉のポテトチップス並みの軽さが目立つ。自分に都合の悪いときは、「レッテル貼り」、「デマゴーグ」などと言って左から右へと流す。
著者は、「断定口調」。「レトリック」、「感情語」という3つのキーワードを使って安倍総理の発言について説明をしている。
安保縫製、戦後70年「安倍談話」、「東京オリンピック」などを巡る発言が紹介されているが、とてもではないが「我々が提出する法律についての説明はまったく正しいと思いますよ。私が総理大臣ですから」と言われて、はいそうですかと思えない。「安心してください」で一 -
Posted by ブクログ
「朝日バッシング」が止まりません。
個人的な見解を述べるなら、従軍慰安婦問題も吉田調書もいただけないと思います。
ジャーナリズムはプロパガンダではありません。
ただ、「池に落ちた犬は叩け」とばかりのこの間の激しいバッシングには抵抗を覚えます。
週刊誌を2~3冊読めば、読者はまるで「朝日報道はすべてがウソ」と感じるのではないでしょうか。
いいことです……じゃなかった、情報の送り手も受け手も冷静でありたいものです。
本書は安倍政権の動きを、在京紙がどう報じたかを冷静に分析した良書。
結論からいうと、憲法改正や集団的自衛権、特定秘密保護法、靖国参拝、アベノミクスなどの主要な論点について、「読売・産経 -
Posted by ブクログ
慰安婦検証記事、その後の池上彰コラム問題、福島原発吉田調書についての朝日の報道について語る。
朝日の関係者なのだが、相当辛辣に朝日を批判していて、おお、珍しいこともあるもんだと思っていたが、批判してるのは経営が編集に食い込んで行ったことなど、対応の拙さが主のようだ。
油断すると、記事の捏造が慰安婦問題自体が捏造だと取られかねないとか、記事に「角度」をつけることは大事だと述べながらもその前提になる反論の場など、全く設けることもなく、まさに自らの正義を色眼鏡にしていることが問題であることを瑣末のように扱う。
さりげに、安倍総理批判をぶっ込んでくる。
やっぱりこだわりの朝日品質だった。 -
Posted by ブクログ
2015年の安保法案の成立直後の本。それにしてもよくこれだけ、無責任な軽い言葉を連発してきた人なのか、著者が朝日元記者ということはさておいても客観的に見てそう思わざわるを得ない。それが断定口調「アベ語」なので、迫力がある言葉として聞こえる側面があるのだろう。レッテル張り、印象操作、デマゴーグと言う用語は彼のお得意のパターン。これは考えているとトランプ氏の「フェイクニュース」と同じ意味かも知れない。そして「私は」という主語を用いずに間接話法で騙すレトリック。突然キレる「感情語」も特徴。ネトウヨにも共通した態度は、Facebookに安倍氏が書き込む言葉によっても知られる。これはトランプ氏のTwit